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TV show の楽しみ方。


見たいテレビ番組は,見ればよい。

これがこの話の終着点である。

しかし,この終着点に実は,様々な解釈ができたということに気がついた。

と,いうか,

テレビを見るって,何なの?”と考えさせられた次第である。

まずは,そもそもテレビを見るということを考え出したきっかけから書きたいと思う。


録画

ゼミや講義。場合によっては課題の提出期限に向けて孤独の缶詰状態。人と時間を共にする約束に“テレビを見ること”は打ち勝てない。

一人で見るなら当然,家族と見るにしても,「娯楽より仕事が優先」。そのテレビの内容が学術的に今の自分に必要なものだったとしても「時間をコントロールしなさい」。

まあ,当然か。


最近,見たいテレビ番組が増えた。放映時間にテレビの前にいられるよう,お風呂を早くすませたり,家に早めに帰って勉強しながら見たりしていたが当然,授業と時間が被れば見られないわけで。そこで・・・録画用にHDDを購入し,見たい番組をきちんと見られるようにしたのであった。


録画Days,始まる。

HDDを装着した当初,まだ録画していない状態の時は,なんと残り録画可能時間は100時間。でもあっという間に終わるんだろう?と思ったが,大抵の番組は30分~2時間で,余裕。すぐに見なくても,しばらくは残しておけた。

しかし,そうこうしているうちに番組が溜まり始めた。録画できる残り時間が40時間,30時間と目に見えて減ったとき,少し「消さなきゃ」と思い始めた。それで,CMを早送りですっ飛ばして見るようになった。CMの時間は番組の内容とは関係が無いと思っていたから。


テレビ番組の楽しみ方

するとどうだろう。CMを関係ないものと見なした僕の頭は今度は番組の本編を「見なきゃいけないもの」と意識しだした。そして,見ていない部分があることを許せなくなった。少しでもタブレットに触ってテレビから意識が抜けようものなら,見ていなかった部分は「見なきゃいけない」から巻き戻し。そんなテレビの見方をしていたら・・・,テレビが面白くなくなってきた。テレビを消費することに疲れてきた。

そこで考えたのだ。

テレビなんか,気楽に流して生活していればよかったのだと。

見たい番組だって,すべて見たところで何も起こらない。結局,好きだと思ったところや興味の湧いたところを少しキーワードや映像で覚えているくらいだ。必要なことはちゃんと覚えてる。なめるように本編すべてを見たところで得られるものなんて無かった。

そして,思った。CM込みで番組を楽しんだ方が,「CM飛ばさなきゃ」とせっかちにならなくて済む。それに,CMの時間は洗い物なんかに充てて,戻ってきたときに本編が少し始まっていようと,こちらの生活は進んでる。そっちの方が,楽しいなと思った。

つまり,テレビを見るとは,「番組すべてを網膜に映すこと」ではなくて,「番組でやっていることを面白がること」で,そのためには全部を見る必要がないのではないか。

それが,テレビを楽しむってことなのかな。

そしてタレントさんもきっと,自分のすべてを見てもらうことより,その場で起きていることを面白がってもらえた方が本望なのではないかな。

いいことありますように!