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バディ制度と成長結果 ~実際にバディ制度を経験して~

セカンドファクトリーでUI/UXデザイナーとして活動している徳永です。

現在、セカンドファクトリーでは、継続的に特定のチームメンバー間で壁打ちを行うバディ制度を導入しており、実際にチームメンバーのヘリさんと徳永とのバディ制度でどんなことを行っているのか、どのように成長したかを記載します。

バディ制度を始めるきっかけ

きっかけは、私が初めての案件を終えたタイミングでした。この会社に入って初めての案件を終え、振り返りを行った際に「UIの知識が不足していて手戻りや時間がかかってしまった」という課題がありました。
そこで、東海さんに「UIの得意なヘリさんに壁打ちをしてもらっては?お互いに違う案件に入っていて相互の案件理解の機会にもなるし、チームメンバーとしてさらに相互理解にも繋がるからいいんじゃない?」と提案してもらい、バディ制度を始めることになりました。

タイミング的にもヘリさんが「リーダーなどの牽引していく立場として成長していく」という目標があり、相互の成長機会として週1回30分の「Figma勉強会」としてバディ制度が発足しました。

ヘリさんと私は別の案件に入っており、チームとしての関わりはありましたが1対1で関わることがほとんどなかったので、内心ドキドキしていました。

教えてもらう側のスタンス

私は勉強会のテーマや内容について、教える側からの指示を待つのではなく、自ら学びたいことや克服したい課題をテーマとして積極的に持ち込むようなスタンスでいました。教える側のヘリさんにあんまり負担をかけたくなかったことと、自分の学びたいテーマが沢山あったので、自らグイグイ勉強したいテーマについて教えてもらうスタンスをとっていました。

また、作ったものに対してフィードバックをしてもらう際には「これ、どうですか?」と言ったフィードバックする側に何を見たらいいのかを丸投げするような言い方をしないように心がけていて、具体的に何を見て欲しいのか・作りながら何に悩んだのかを添削前に共有していました。

フィードバックを受ける際の心構えについては、こちらの本に詳しく書かれているので、フィードバックの受け止め方について気になる方や悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。

Figma勉強会の内容

Figma勉強会では、Figmaのことだけでなく情報整理やUI全般の知識、案件の提案方法やイラレの使い方までデザイナーとして必要な知識を幅広く教えてもらいました。

Figma勉強会発足から約2ヶ月間の内容

冒頭で記載したように「UIの知識が不足していて手戻りや時間がかかってしまった」という課題があったので、課題を解消するために前回の案件で作った内容をもとに、不足している知識や自分で足りないと思っている観点をヘリさんに教えてもらいました。
その回で教えてもらった観点やUIの作り方をもとに宿題を出してもらい、次回に宿題の内容を添削してもらいながら、宿題に対してのフィードバックや私が宿題での分からなかっことを教えてもらいました。

結果

Figmaでの作成スピードやUIを作るにあたっての基礎的な作り方を習得することができました。例えば、UIのカードごとの余白やタイトルと文章間の余白、オートレイアウトの作り方(どのように作ればmtgしながら変更作業がしやすいかなど)、コンポーネントの作り方、命名規則などUIの作成に必要な知識を一通り網羅できました。
その結果、次の案件に入ってUIを作る際に一気にスピードが上がり、検討に沢山の時間を割けるように成長しました。

前回の案件のスピードをもとにスケジュールを考えていたので、思った以上に早くUIを作ることができて自分自身の成長に驚いていました。笑

さらに、自分の苦手分野についての解像度も上がったことで「どのように検索をすれば自分の苦手分野についての解消の記事が見れるか」など前回よりも1段階深いところで苦手に向き合うことができ、自分一人の力でも課題解消に繋げることができました。

約2ヶ月で自分がここまで成長できたことに感動していて、私が感じている課題に対しての解決だけでなく、UX5階層についてなどのプラスの知識も丁寧に教えてくださったヘリさんには本当に感謝です!

Figma勉強会発足から3ヶ月~5ヶ月の内容

当初の課題がある程度解消できてからは、当時私が担当していた案件のUIデザインや提案内容についてヘリさんに相談に乗ってもらうようになりました。

案件のUIについての相談ではUI作成のフェーズで画面の作り方がわからない場合に、どのように情報整理をしたらわかりやすく情報を伝えることができるか、ストレスなく操作できるかというUIの情報整理について教えてもらいました。

提案については、私が案件で提案することが苦手というお話から、ヘリさんが提案した内容をもとに、提案で何を決めたいのかの論点整理といくつか提案している画面についてのメリットデメリットが記載されいてるマトリクス表の提示、あらかじめ言いたいことの言語化と文章化で提案を行った成功事例を教えてもらいました。

結果

UIの引き出しの幅が広がったと同時に自分の「画面内に情報が多くなると優先度付けが苦手になる」という課題が見つかり、提案方法については、私はそもそもの論点整理を苦手としていたことがわかったので提案の際はいつも論点整理から入ることで提案への苦手意識がなくなりました。

今も提案を行う際、学んだことを参考に提案の不足点を検討する時のヒントとして活用しています。

Figma勉強会発足から半年以降の内容

案件の提案やUI作成が落ち着き、次の課題として挙がったのがロゴの作成が苦手ということでした。ロゴ作成などあまりしたことがなく、イラレの作り方についても初心者のレベルだったので普段からイラレが得意なヘリさんにイラレの使い方とロゴの作り方を教えてもらいました。

ヘリさんに教えてもらう前の自分のロゴの実力は、パスを繋げることやパスのジグザグを作る程度しかイラレを使いこなせていませんでした。

当初作ったロゴ

勉強会では、ヘリさんが作っているロゴの作り方を見ながら一緒に作った上で、宿題を出してもらい一人で作成できるように教えてもらいました。
リモートワークだと上司の作り方を見て真似るという(上司の背中を見て覚える)ことが難しいですが、gaterでヘリさんの画面を映しながらツールの使い方と作り方を教えてもらったので、キャッチアップが早くできました。

作りたいロゴを勉強会の際に持っていくと、「この作り方は〜」とすぐに教えることのできるヘリさんの引き出しに毎回驚いていました。比較的に新しいツールでも使いこなしており、日々のキャッチアップを欠かさず行ってるヘリさんに私も頑張らねばとモチベーションをもらっていました。

さらにヘリさんは、自分自身が見ただけでは作り方が分からないものでも、必ず調べて作り方の学習をしてから、簡単に作れるアレンジを加えて教えてくれました。「わからない」や「自分で考えて」で済ませることもできたはずなのに、常に真摯に向き合い丁寧に指導してくださったおかげでより一層信頼を寄せることができ、自身の技術向上につながったと感じています。

Qiitaの背景画像作成

いくつかロゴをトレースできたタイミングでエンジニアチームが発信を行うQiitaの背景デザインの依頼がありました。
デザインの方向性を決めるにあたって、まずワードでイメージを検索することからヘリさんに導いてもらいました。大枠のデザインが決まった段階で、作りたいデザインの作成方法を教わり、これまで教わったイラレの操作を用いて自身でデザインを制作しました。

結果

Qiitaの背景デザインを3案作成することができ、エンジニアチームに提案する前にヘリさんに見せた際に、いつも以上のリアクションと沢山褒めて頂いて嬉しかったです!自分自身でも、当初のロゴ作成から比べると大分成長したし、公に出せるクオリティのものを作れるようになったと思いました。

Qiita背景提案デザイン案3つ

画像の一番左で決定し、今も使って頂いています。エンジニアチームはQiitaで発信しているのでよければご覧ください!

https://qiita.com/organizations/2ndfactory

ウェルカムキット

現在は、ウェルカムキットとデザインチームの使っているnoteの背景を作成する取り組みを行っています。

ウェルカムキットは、自分がしてもらったオンボードをもとに次に会社に来てもらう方に安心して仕事してもらえるようにヘリさんと一緒に素敵な内容を考案中です。またウェルカムキットについてのnoteを書こうと思っているので、お楽しみに!

まとめ

1年間のバディ制度のおかげでUIという一部分にとどまらず、デザインの探し方から、情報整理、提案といったUI/UXデザイナーとしての幅広いスキルを身につけ、大きく成長することができました。

また、ヘリさんの教える側として決して教わる側を見捨てないスタンスから、どんなに分からない課題に直面しても、常に真摯に向き合い丁寧に指導してくださったおかげで相互の信頼関係を築くことができ、それが自身の成長にも大きく繋がったと感じています。
大きく成長させてもらったヘリさんには感謝です!

1年でバディ制度が終わりというわけではないので、これからもヘリさんとのバディ制度を通して成長したことやアウトプットしたものをnoteで発信していけたらと思います!

最後に

うちの会社では、新しく入社された方には手厚いサポートがあり、チーム全体でわからないことや課題に対して解決する文化があります。
この記事を見て共感してくださった方・弊社に興味を持ってくださった方は、新しいメンバーを募集しているので、お気軽にご連絡ください!


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