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大阪 吹田 - アサヒビールミュージアムで酵母になってみた

大阪府吹田市にあるアサヒビールのミュージアムを訪れた。(訪問日時2023年5月16日) 
2023年1月にリニューアルオープンしたとのこと。

訪問日2023/05/16

ここには工場見学ついでにビールを飲みに来たのかというとそうではない。ここにしかない変わった体験が出来るのだ。

工場内部を見てるとカスみたいな食品工場でバイトしてた時のことを思い出して嫌になる。

展示や工場見学の詳細は今回は省く。なぜなら私が今日ここに来た最大の理由はこれを体験しに来たからである。

ビール酵母目線のVR体験

引用:アサヒビールミュージアム https://www.asahibeer.co.jp/brewery/suita/

誰がこれを考え、企画したのか。そしてなぜ企画が通ったのか。
これに予算を出したアサヒビールの懐の深さにもはや感銘を受けざるを得ない。これを知った時からそう思っていた。

ビール酵母目線のVRという前代未聞の体験。ビールの擬人化キャラを作った私としては、ビール酵母になることが一体どんなものか一度は体験はしておきたいと思ってわざわざこの地に足を運んだのだ。

この会場に集まった人間が酵母になることを体験するという状況がシュールで笑いたくなってしまうが、初めてVRを付けるので楽しみでもあった。

さて、いざビールの世界へ。

糖類からアルコールを生成し炭酸ガスが発生して、麦汁から化学反応を経て黄金色のビールが出来ていく。シュワシュワという音のエフェクトがビールの世界へといざなう。

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

私は、僕は、ビールなのだ。






やべ、もう少しでビール酵母に意識を乗っ取られるところだった。

ビール缶にもなれる


実はアサヒビールミュージアム大阪吹田には、目玉となるアトラクションがもう一つある。それは缶ビールの充填過程を4DXで体験できるというものである。自分がビール缶の上に乗り、ビールを充填するという過程を、巨大なスクリーンと4DXで体験するのだ。

引用:アサヒビールミュージアム https://www.asahibeer.co.jp/brewery/suita/

…何を言っているのか?

そう思いながら席に着くとやがてすべてが始まり、私たちの意識は未充填のビール缶の上に移された。

気づくと清潔で巨大なアサヒビール工場のコンベアに乗せられる私たち。

ベルトコンベアーが動き始めると、ガタガタと床が振動し、風を受けた。

ヒトの身体を失い、ビール缶に成った我々に成すすべはない。もはや機械的にビールを充填されて出荷されるだけだ。


そしてビールを充填するところに来た。


そして間もなく冷たいしぶきを浴び、ビールが缶の中に満ちていくのを感じた。


ガシリと鈍い音がし、蓋をされたのがわかる。



そうしてついに出荷される時が来た……


ああ…一体これから私たちはどこへ行くのだろうか……


………

………


気づくと私は巨大なスクリーンの前に座っていた。そして周りの人間に合わせ、何事もなかったかのように歩き出す。ああ、今のは4DXの映画を見ていたせいか。ぼんやりとした頭を抱えながら私は試飲場へ足を進めた。

~完~


…という冗談はさておき、技術もエンタメ性も高く、体験としては面白かった。規模的にもディズニーランドやユニバーサルスタジオに匹敵すると言っても過言ではないかもしれない。
デジタル技術を駆使したこの展示は入場料がかかるのも納得であり、エンタメ性・話題性は星5と評してもいいだろう。お酒が飲めない人でも充分楽しめる。

見学が終わった後は試飲コーナーでビールを飲める。私が飲んだビールはあまり馴染みのない銘柄をと思って、外国製ビールのペローニとピルスナーウルケルを頂いた。

ペローニはスパイシー感のあるビールだった。おつまみのプレッツェルもおいしかったです


アサヒビールミュージアムの見学ツアーは完全予約制で、入場料は1000円。見学ツアー約1時間+試飲タイム約30分と言った感じになっている。
見学が終わったあと、アサヒ系列のビールかソフトドリンクが2本まで飲め、お土産にビールグラスが貰える。話題作りに一度行ってみてはいかがだろうか。


※この記事は1年以上前に訪れた際のレポです。最新情報は公式サイトでご覧ください。

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