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Netflix マーベルドラマシリーズ「デアデビル」を観終えて

Netflixのマーベルドラマシリーズ「デアデビル」を遂に観終えました。

本作を観るにあたり、リンクしてくる「ジェシカ・ジョーンズ 1」「ルーク・ケイジ 1」「ディフェンダーズ」も鑑賞。「アイアン・フィスト」は前評判がそんなに良くないため一旦飛ばしました。(ディフェンダーズを観終えると意外と重要でした 汗)

そんなマーベル Netflixドラマシリーズの看板を務めるのが「デアデビル」。シーズン全てを経てレビューします。
※ネタバレに触れる部分もありますのでご容赦ください


あらすじ

欲望渦巻くニューヨークのスラム街“ヘルズ・キッチン”。 幼い頃に事故で失明したマット・マードックは、残された感覚を鍛え、超人的といえる力を身につけた。 昼は盲目の弁護士として、親友と開業した法律事務所で法の下に正義を追求し、夜は覆面の男として、法では裁けない裏社会と闘う中で、街を操ろうとする強大な敵と対峙することとなる…。 自らの行動は正義なのか、それとも暴力衝動にすぎないのか? 盲目のクライムファイターが、孤独と矛盾を抱きながらも、巨悪へと迫る。

https://filmarks.com/dramas/257/975

R-18ということもあり、かなりダークで流血シーンの多いドラマです。これまでのマーベルのイメージを覆されました。

正義とは?悪とは?

この作品のテーマの核となるのは「善悪」という部分になると思います。

幼い頃、ボクサーであった父が八百長の揉め事で殺害され、天涯孤独となってしまった辛い過去を持つマット。その殺した犯人を証拠不十分で裁けなかった体験から、デアデビルとなりました。

マットは敵を殺すという選択肢は取らず、徹底してるろうに剣心さながらの「不殺」を貫いています。彼自身クリスチャンであり、「人は誰でも償える」という発言からも、マットが本当の「デビル」に落ちないようにしているのです。

対する本作のヴィランであるウィルソン・フィスクは、目的のためなら殺しも厭わない非道な男。ですが一人の女性に一途に恋をし、大切な部下やビジネスパートナーには礼節を持って対応する一面も。紳士としてのマナーもわきまえております。
またマット同様悲しい少年時代を送っており、母と自分を暴力で苦しめた父を殺害した過去も。この時の経験からフィスクの人格は現在のように変わってしまいました。

マットとフィスクに共通しているのは舞台であるヘルズキッチンを良くしたい、守りたいということ。凄惨な幼少期を過ごしたこのヘルズキッチンで、マットとフィスクは自分の信じる“正義”のもと行動しております。

マットとフィスク
(C) Netflix. All Rights Reserved.

遠いようで近しい2つの存在。マットはフィスクのように堕ちることも出来ますし、フィスクもまた違う未来があったのかもしれない。己の“正義”の元に行動する人間のギリギリを描いていると感じます。

フォギーやカレンら魅力的なキャラ

今作の大きな魅力の1つとして、脇を固める良キャラたちの存在があります。
特にマットと2人で法律事務所を構えるフォギー、そして助手のカレン。後にデアデビルであることが知られ決別することにもなりますが、最後までマットを見捨てることなく支え続けます。
生い立ちからも人を信じることが中々出来ないマットの唯一の支えであり、マット同様に人並み外れた正義感で悪に立ち向かいます。

シーズン3でFBIを乗っ取り非道の限りを尽くすフィスクに対し、遂に「殺す」という選択肢を取ろうとするマットでしたが、フォギーは最後までそれを止め、マットもギリギリで立ち止まることが出来ました。フィスクのように堕ちることを逃れたのです。

画像https://www.youtube.com/watch?v=QJh-gs8p44g
(C) Netflix. All Rights Reserved.
画像 https://www.youtube.com/watch?v=AWUK2EGAJAs
(C) Netflix. All Rights Reserved.

それぞれの「家族」のカタチ

マットやフィスクのように他キャラにも辛い過去や厳しい現実に直面しているキャラも多数おります。

シーズン3で明らかになったカレンの過去はかなり強烈でした。薬物依存に陥り、助けようとしてくれた弟を巻き込んで交通事故。弟は亡くなり、カレンは父からも勘当される形で追い出されました。

シーズン2に登場した“パニッシャー”ことフランク・キャッスルも妻と子供がギャングの抗争に巻き込まれ死亡。復讐に燃える処刑人となりました。
このパニッシャーの単独ドラマもあるのですが、超グロかつ痛快で非常に面白かったです。

マットとパニッシャー
画像:https://www.cinematoday.jp/news/N0080402
(C) Netflix. All Rights Reserved.

他にも同じくシーズン2に登場したエレクトラ、シーズン3のポインデクスター捜査官(ブルズアイ)やナディーム捜査官など、生い立ちや大切にしている「家族」の存在が強調されていると感じました。

バックグラウンドに様々なストーリーがあることで、キャラにより感情移入することができ、一層深みのある作品に仕上がっております。

最後に

濃密な人間ドラマや強烈な描写など、時に目を背けてしまうような展開もありますが、大満足のドラマシリーズでした。おすすめです!

また2024年には新しく「デアデビル ボーン・アゲイン」が配信。再びマットに会えると思うと待ち遠しいです。(シー・ハルクのマットは別人だと思ってます。)

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