僕ヤバは男女逆転した典型的少女マンガである
僕ヤバのアニメ10話を見ていてふと気づいたことがあるのでつらつらと。
僕ヤバは典型的少女マンガの構造をしている
僕ヤバアニメ10話、今回も最高でしたね。特に個人的には試着室の密着ウィスパーが狙いすぎてて逆にブッ刺さりました。
さて、10話を見ていてふと気付いたことがあります。あの、山田と市川がパンケーキを食べ終わった後のシーン。動画の中の山田に夢中になっている市川に対して、山田が顎クイして「現実の私も見て(うろ覚え)」的なことを言うシーン。
最初に見た時すごい既視感があったので、しばらく何とデジャヴったか考えていました。ラストシーン、CV福山潤のイマジナリー市川が登場したところで気付きました。あのシーン、典型的少女マンガの「イケメンの顔がドアップになってキメ台詞吐くシーン」の男女逆転版じゃないか、と。
ちなみに、ここで言ってる「典型的少女マンガ」とは、特定の作品群を指すというよりも、世間の中に浸透している「少女マンガ」というジャンルに対する共通のイメージを指します。僕は熱心な少女マンガファンでもないので間違ってたら申し訳ないのですが、僕ヤバ作中の『君色オクターブ』の扱いを鑑みるにそこまで外れてないと考えています。
さて、話を戻して、あのシーンが少女マンガみたいだと思った後、気になって今までのストーリーを振り返ってみました。すると、少女マンガ的なストーリー展開がかなりありました。例を挙げるとこんな感じ。
・スクールカーストのギャップ(ルックスのいいクラスの人気者と陰キャ)
・「イケメン」役の方が恋に自覚的で、積極的にアプローチをする
・どこか抜けてる「イケメン」役に思わずお節介をしてしまう主人公
・所謂「おもしれー女」的アプローチで主人公が認知される
などなど。ざっとこんな感じですかね。僕の少女マンガに対する解像度が低すぎて醜態を晒していたら恥ずかしいのでコメントでそっと教えてください。
振り替えってみると、かなりガッツリ少女マンガをしてますね、僕ヤバ。巧妙なのが、それを悟らせないような展開が使われてるところです。例えば、山田自身が所謂「おもしれー女」であったり、市川が山田に対して少女マンガのイケメンムーブをすることがあったりします。全体的に見れば一進一退のラブコメを繰り広げているように思えますが、両者が恋心を自覚してからは山田の方が圧倒的にリードしている感じはしますね。
昨今は女性優位と言うかヒロインがグイグイくる感じのラブコメが人気ですよね。『からかい上手の高木さん』以降一気に増えた印象があります。単なる流行りなのか、それとも何らかの社会的影響があるのか、考えてみると面白いですね。