天秤 (2.10.2002)
人それぞれの天秤。
ご飯とパン。長男はご飯らしい。
男の子と女の子。どっちもかわいいけど長女は一人娘だしなぁ。
睡眠と入浴。ついつい睡眠をとってしまう。
泣いて注射か、笑って悪化か。
白衣の看護婦さんか、ジャージのお母さんか。
病院か、家庭か。
医療か、家族の愛情か。
泣いて押さえつけてまでする注射は、
医療という名のもとでは、どこまでも正当らしい。
医療は世の常識、法律を超えるもの?
泣き叫ぶ子どもを大勢の大人が押さえつけ、
痛い目にあわせることは、
病室の外では犯罪だということを、
忘れられている。
仕事か看病か。
産むか産まないか。
付き添いか完全看護か。
健康な上の子か入院している下の子か。
実家、婚家に世話になるかならないか。
医療だとか、仕事だとか、親だからとか、
病院がどういうかとか、世間がどう思うかとか、
そういう枷をはずして、
子どもとか、一人の人間としての私とか、
そんなところに天秤を置いても、
いいような気がしている。