【引き出し】特撮変身ヒーローの変身中は攻撃できない

【引き出し】特撮変身ヒーローの変身中は攻撃できない

変身ヒーローがポーズを取って、変身アイテムを操作して……っていう途中になんで悪役は攻撃しないの?
変身中はスキがあるから、スキを逃さずに待ってないで攻撃すればいいのに
という疑問に対する回答を示したヒーローたちの引き出しです

・『仮面ライダー555』
仮面ライダーファイズはファイズフォンという携帯電話に変身コード「555」を入力することで変身します。ただし、ファイズの変身ベルトはかさばるため、常にアタッシュケースに入っています。
主人公は敵が襲ってくる間に、「アタッシュケースから変身ベルトを取り出す」→「変身ベルトを腰にまく」→「ファイズフォンに変身コード555を入力」→「変身ベルトにファイズフォンを差し込む」
といっためちゃくちゃ面倒な工程を踏まなければならないのです。
しかし、「このまどろっこしくて、ハラハラする変身が緊迫感があってよい」というのが『555』ファンの多くの意見です、
実際555の変身ベルトの「ファイズドライバー」のおもちゃのセールス成績はかなり良かったそうです。

・『仮面ライダー剣』
『剣』に登場する仮面ライダーは変身ベルトから”畳”が飛び出してきて、その”畳”を通過することで変身します。
(”畳”って何?て人は仮面ライダー剣の変身を見てください。変身ベルトから一畳の”畳”が飛び出すので)
(”畳”は正式名称はを”オリハルコンエレメント”といいますが、名前が長いのでファンはみな”畳”と言います)
変身中に攻撃を仕掛ける敵も多いですが、変身を妨害して攻撃しようとすると、変身ベルトから飛び出してくる”畳”に吹き飛ばされます。
この”畳”の威力は相当危険な強さらしく、中盤、「ライダーベルトに適合できずに変身に失敗し、”畳”で片腕を失った仮面ライダー候補者」とか出てきます。

・『仮面ライダー響鬼』
『響鬼』に登場する鬼ライダーたちも変身途中に攻撃されます。
しかし、ヒビキさんは、「鍛えていますから」が口癖です。鍛えると体から炎が吹き出て攻撃から身を守ります。
ただし、響鬼たち鬼ライダーは致命的な弱点があります。
変身すると服が炎で燃えたり弾け飛んだりして、変身解除時に素っ裸になってしまうのです。
『響鬼』はかなりリアル志向のライダーで、「鬼ライダーを支援する助手や弟子」が存在するのですが、彼・彼女らの一番の仕事は、変身解除するとすっぽんぽんになっちゃうライダーたちの着替えの場を用意することでしょう。

・仮面ライダーカブト
・仮面ライダーキバ

カブト、キバはともに変身アイテムが自律した意思をもっています。弱い敵程度ならアイテム(カブトゼクター/キバットバット)が一通り蹴散らし、安全を確保してから変身します。

……このように仮面ライダーの変身は「変身中も普通に攻撃される」「変身中に攻撃すると敵もダメージを食らう」
など、それぞれなかなかに考えられた変身プロセスをもっています。

平成ライダーシリーズは”昭和ヒーローのお約束”を一度解体し、再構築したシリーズです。
「変身中になんで敵は攻撃してこないの?」「そこは”お約束”だから」という無粋なツッコミは意味をなしません。

なぜ長々と仮面ライダーの変身プロセスを「思い出し」してたのかというと

「変身中になんで敵は攻撃してこないの?」に斜め上を行く回答をした”問題児”な変身ヒーロー特撮があるからです。

・『烈車戦隊トッキュウジャー』
ブレスレットに変身アイテムをセットすると、音声が流れます。
「トッキュウジャー変身いたします。白線の内側に下がってお待ち下さい」
この音声が流れると、どこからともなく「白線」がヒーローと敵の間に現れます。
すると敵たちは、なんと白線の内側に下がって待ってくれるのです。

これを思い出したら、「あれ?変身ヒーローってなんで変身中に敵に攻撃されないの?」
っていうのが何もかもわからなくなってしまったので、歴代平成仮面ライダーに出てきてもらって、精神の安定を保ちました。

他に「こんな方法で敵の変身中の敵の攻撃を防いでいるよ」という変身ヒーローの方々はご連絡お待ちしております。

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