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SAPIX、四谷大塚、日能研を比較

小4からSAPIX通っている長男が小5から学習量についていけなくなり、
転塾活動の末、結局はSAPIX継続を決めたことについて以前書きました。
以前のポスト:SAPIX継続を決めた日 
https://note.com/2boys_in_space/n/na5a2c218dcb0

転塾活動の中では、
・自習室つきの塾(家では勉強できない・・)
・家から通いやすい距離にある(大事)
・SAPIXほどの量ではなく、そこそこ頑張る系の塾
 (この時点でグノーブルと早稲アカは対象外となる)
・大手でそこそこ実績のある集団塾

ということで、もろもろ調べた結果、四谷大塚と日能研に絞って体験授業を受けて、入塾テストも受けてみました。そこでの印象について、SAPIXとの違いの比較をメインに書いていきたいと思います。あくまで、体験1週間通っての印象なので、厳密性には欠けるかもしれませんがご容赦下さい。

・テキスト:
四谷も日能研もテキストで、プリント文化のサピから見るとありがたい。ただ、特に社会の情報量はやっぱりサピの方が多いなという印象。長男が行ったときは偶然、サピと同じ地理の中国・四国地方(四谷)と近畿地方(日能研)の単元でしたが、同じ5年春の情報量としては豆知識系のも含めてサピの方が圧倒的に多い。まあ、その分覚えなきゃいけないことも多いということですが。。いや、覚えなきゃいけない、ではなく、難関校行くなら覚えるべき、ということですかね(^^;)長男は暗記系の科目(主に社会)がとても苦手なのでサピのテキストは6割覚えられたら万歳という感じですが(低レベル!)、四谷と日能研の量であれば、8割は行けるかという感じ。算数の問題量とかは、日能研<四谷<<<SAPIXという印象を持ちました。『<<<』の意味はのちほど。

また、日能研のテキストは子どもに寄り添った作りになっていると思いました。「復習してみよう!授業を受けて、どんな気持ちになったかな?」みたいな、気持ちや感想を書く覧があったり、とにかく子どもフレンドりーな作りですね。

あっちなみに、サピも子どもフレンドリーになろうと、時々「まりちゃん」と「ともくん」という子どもキャラが登場しますが、この子たちがやっていることがなんかおかしくて結構笑えます。カニ食べながら月の観察とかしたり、2人の家の周りに急にサソリが登場したりと理科の表紙の絵がかなりシュールで謎。また、理科のともくんとまりちゃんの実験内容がおかしすぎる(日陰の位置に沿って昼寝場所を変えるとか)とか、ママ的にかなりヒットな内容ですが、子どもにはまったくささっていません・・・。

・カリキュラム:
SAPIXの量の圧倒的多さに気づきました。特に算数は量の違いが顕著。四谷・日能研は、週末テスト方式で、算国理社、その週習った単元についてのテストがあります(日能研は隔週、四谷は毎週)。一方サピは四谷・日能研と違って週末テスト方式ではなく月1の組分けテスト方式ですが、これとは別に授業の前に「前回単元の確認テスト」があります。算数の日は算数、国語の日は国語、理社の日は理社の前週分の内容確認テストがあるわけですが(簡易なもの)、これとは別に、どの科目の日でも必ず算数のテストがあります(つまり小5の今であれば週3日、算数のテストを受けてます)。これが大きな違いだと思いました。この算数テストもそこそこの量とレベルです。さらにこれとは「別に」1日1ページ解く算数のドリル的なもの(基礎トレーニング)があります。算数漬けですね。

ただ、これは個別指導塾の塾長に教えて頂いたのですが、中学受験では、「合格者平均点」と「受験者平均点」のうち、国語・理科・社会はぶっちゃけそこまで差がないが、算数で圧倒的に差がつく、と。つまり、算数を制する者は中学受験を制すると言っても過言ではないのかもしれません(受け売りですが)。そうすると、算数に力を入れまくっているSAPIXのカリキュラムも「なるほどなあ~」と納得がいきます。が、算数が苦手な子にとっては地獄のようなカリキュラムだな、と思います。

また、サピでは理社は5年生から、「前週の内容確認テスト」とは別に「コアプラス確認テスト」というのが追加されました。これは、前週にやった単元とは別に「コアプラス」という別の教材の別の内容のテストがされます。例えば、理科でいえば「前週の内容確認テスト」は「豆電球」だが、「コアプラス確認テスト」は「花のつくり」みたいな感じで、2つの異なる単元を毎週テストされるわけです。まあ、コアプラスはこれまで過去習ったものの復習なので、おニューな単元ではないですが、「あれ、なんだったっけ」とやっぱり「花のつくり」の復習もせざるを得ないわけで、繰り返し繰り返しとにかく定着を求められる。そして国語も、毎週の確認とは別に、ことわざとか慣用句などに特化したテキストがあり(これは自主学習)、これの確認テストもあります。

相変わらずこのサピ量にひーひー言っている長男ではありますが、ただ、このサイクルに何とか慣れてきている。この「慣れ」が大事なのかも、と思いました。楽をしようと思えばいくらでも楽な方に流れていきますが、課されれば課されるだけ、「それをどうやってこなそうか」という思考になるため、おのずと勉強量は増えざるを得ない。本人も、コアプラス復習やらなければそっちのテストは全然ダメなので、結局やろうという思考になり始めた。という感じでしょうか・・。

・面倒見の良さ
これはもう断然、日能研>四谷>サピ、ですね。たまたま長男が行った校舎がそうだっただけかもしれませんが。日能研は宿題の提出もあるし、受付と一体化した職員室なので子供たちも質問しやすい。自然と会話が生まれる。
また、担任制度を取っているので、「担任の先生」と「ホームルーム」みたいな時間があり、ワイワイとアットホーム。先生は体験の送り迎えに行っただけの私にもめちゃめちゃ話しかけてくれて、詳しく説明をしてくれて、悩み相談に乗ってくれたり、今日の授業の長男の様子などを教えてくれたりしました(営業活動っちゃそうですが)。また、体験の息子を気にかけてくれたのか、授業中に「ノートの取り方うまいね!」など、とにかくほめる。ほめてやる気にさせる。サピでほめられたことないもんね・・・涙
一方で四谷は、体験の際には特に詳しい説明はなく、質問すれば答えてくれるという感じでした。ただ、四谷行ってた子のママ友曰く、授業中の様子などを定期的に個別面談で教えてくれて、様子がよくわかるし、アドバイスもくれた、とのことでした。
一方でサピックスはほぼ放任です。4年から1年以上通ってますけど、個別面談は今まで特に設定されてません。6年になると設定されるようなので、それまでは放置。四谷からサピに転塾したママ友は、あまりの違いにビックリしてました。宿題提出システムもないですが、長男があまりに社会の出来が悪いので、クラスの先生が「社会の確認テスト●点以下は宿題提出」という独自ルールを設けたらしく、せっせと提出しており、「提出しなきゃだからちゃんとやらなきゃ」という意識が芽生え始めました。ようやく・・涙

ということでまとめると、
・日能研
とにかく面倒見がよく丁寧に親にも子供に寄り添ってくれる
ただしカリキュラムのレベルはこの3つでは第3位
・四谷大塚
先生との個別面談などはあるのでサピに比べたら面倒見はよい
カリキュラムレベルはそこそこでバランスの良い塾
・サピックス
難関校に標準を合わせた圧倒的量と難易度でついてこれる奴はついてこい形式、放任主義と教科書プリント形式なので親の負担がえげつない

という感じでしょうか。本当に、なんでサピが人気なんだかこれだけ見るとよくわかりませんが(笑)、ただやっぱり上記の通り圧倒的に量の差があるので、これだけやればそりゃあ難関校の実績が多いのもよくわかりますし、サピから日能研や四谷に行くことはできても、逆はかなり厳しいのだと思います(カリキュラムの差が大きいので、学年が上がるほど差が開くんだと思います)

長男がサピ継続を決めた理由は前のポストで書いたので再度書きませんが、
※以前のポスト:【中学受験】思い込みから解放されて楽になった話
https://note.com/2boys_in_space/n/n34c2f1c40b29
教育現場ではこれだけ個性だのなんだの言っておきながら、超スパルタ塾が人気を博しているのって、真反対な状況でなんだかなあという感じですね。

では、長くなりましたのでこの辺で終わりにしたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。

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