23時の深夜テンション
今年1年、ほんっとにあっという間だった。
長く感じた時ももちろんあった。
早く引退したい、早く合格発表の日になってほしい、早く受験終わってほしい、、
焦らなくてもその日は来て、今までの日常を少しずつ変化させた。私の中でこの1年ってなんだかずっと楽しくて、どこか浮かれていて、だけど抱えているものものあって。とっても充実していた。
父に罵倒された日、私は夜の道に逃げ出した。制服を着て。所持品はペンだけ。スマホも生徒証なんかも何もない。とにかく遠くに行きたかった。何も怖くなかった。ただただどうやって死ぬかだけを考えていた。大きな道路の小さな歩道を歩いていた。いつでも飛び出せば轢かれる。それでも行動に移さなかったのは、まだやり残したことがあると思ったからだろうか。
親元を離れた後の生活を思い浮かべた。楽しそうだった。やりたいことがポンポン出てくる。だけど私が今直面してる現実というのは、そんな楽しい日々ではない。勉強したくないとかいう話ではなく、これから少なくとも数ヶ月は親と共に暮らさないといけない、これからも親に迷惑をかけないと生きていけないという絶望が想像を超えていた。
「大学生になったら家を出るから。自分で学費・光熱費・家賃・生活費全部稼ぐから。もう関わらないでください。」
これが両親2人から「お前なんか死ね」と言われた娘の最大限の償いで、逃げだった。私が両親から離れて暮らすようになったところで、私はあの2人の子供であることに変わりない。それが私の心を1番蝕む。なんでだろね。
私から何度血を抜いても、私の構成要素は私の親2人で、染色体には2人の成分しかないのだからたとえ全部の血液を抜いて新しくしたとしても、その後造られるのは親のDNAを持った血液で。そう考えると過呼吸にでもなりそうで。
この1年、ただ受験生ってだけじゃなくて、色々経験した。色々な感情を持った。辛いって一言で言ってもグサっとささるような辛さ、じわじわくる辛さ。楽しいにも、今一瞬が最高に楽しいとか、なんでもない日常がワクワクするとか。バリエーションが増えたような気がする。その思いに気付けるようになっただけなのかもだけど。
きっと次の1年も良いこと悪いことたくさんあると思う。
だけどね、高校3年間乗り越えたんだからきっと大丈夫。
もう薬飲んで救急搬送されることも、先生たちに呼び出されることも、保健室でサボることも、きっとなくなる。
普通に生活していたらできない(しないで済む)経験をこの3年間で色々してきた。
きっとこの先の数十年、素敵なものになる。
素敵な人生にしていく。