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国立前期落ちたらしい
トラウマばかりのこの街に、私が愛着を覚える理由とは…
そんなことはどうでもいいのだ。
そう、私は国立大学から不合格という判定を頂いた。
過去1悔しい。
悔しいなんて言葉じゃ表しきれないくらいに。
受験勉強真っ只中の当時の私が思うことは、今を生きる私が分かっていればじゅうぶんだからあえてここには書かないが、言い訳するにし難い。
もちろんその時の私の気持ちも分かる。
ただ生きるだけで精一杯。
午前中に起きれれば120点
午前中に勉強できる時間があれば200点
生きてればいい。
それ以上何も望まないでほしかった。
だけど、最後の最後。
共通テストも終わり、2次試験の出願の時期。
共通テストの点数はボロボロだったが、行きたかった大学に出願させてもらえた。親からは猛反対を喰らった。
そう、その国立大学は落ちた。
落ちただけならまぁ私のことだから何とも思わない。
何も思わないどころか、落ちたことを正当化するための言い訳を探していただろう。
だけど今の私はそうじゃない。
「不合格」という判定を貰ってはじめて、こんなにも行きたかったのだという思いを感じた。
私の今までの人生の中で初めてだよ、こんなこと。
どうせ何もかも上手くいかないのが私という人間だ。
部活も然り、勉強も然り。
「どうせ何をしてもダメなんだ」
「努力して結果が出なかったら傷つく」
そんなことを言い訳に頑張ること・努力することから逃げていた。
勉強でも部活でも最後の最後になってやっぱり本気で向き合っていればよかったと後悔する。
大学受験といものは、並大抵の後悔では済まないようだ。
なに故に私はこれほどまでにあの大学に固執して、後期で受かった大学があるにも関わらず行きたいと思うのか…。
これが最大の課題となる。
パソコンから流れてくる、元彼が好きだった曲。
大好きだった先生の影響で好きになった曲。
前期で落ちた大学の入試で知り合った人の好きな曲。
私の人生に影響を与えてくれるたくさんの人。
良くも悪くも私の周りには色々な人がいる。
この街は私には刺激が多すぎる。
通る度に胸がきゅっとする感じ。
のぼるにつれ憂鬱になる気持ち。
近づくにつれ逃げたくなる感覚。
きっと、この故郷を離れることでこの街がもっと好きになる。
いや、なりたくないけれど。
私のルーツなんか全てなくなってほしい。
きっと、私の大嫌いなものたちは、誰かにとって大切なもの。
私の大切なものだって、誰かからしたらきっと悪。
儚いね。
後期で無事に頂いた「合格」の2文字。
私はこれを大切に、周りの人への思いも忘れずに、1歩ずつ前を向いて歩いていくよ。
素敵な未来を目指して。