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価値を知る

先日コンサートへ行ってきた。 奏者は、生演奏の価値を全国に広めたい。自分の音楽を貫きたい。Zeppでコンサートをしたい。と公言している。 私自身も小さな時から趣味程度に楽器を演奏してきたからか、彼の言う言葉全てを肯定したいと思えた。 今はサブスクで音楽が聴き放題、ましてや違法アプリでは無料で音楽が保存できてしまう。YouTubeでライブ映像を発信する。 そんな風に音楽を扱っていたら、今後生演奏すらも無くなってしまうのではないか。これは私も危惧していたことだった。 しかし、

    • 顎と首の角度

      池袋。 私が好かない街の一つだ。駅のホームは混沌として人が流れ、一歩踏み出すために人の足先をみる。顔は下向けにする。 空を見たいと思っても顔を思い切り上向けないと覗けない。 理想は正面を見た時にまっすぐ歩けること、そして正面を見た時に青空が映ること。 そんな場所を求めて、私は電車に揺られてうちへ帰る。 追記 スタジオから池袋駅に歩く時、行きとは違って裏道を通った。 そこにはレトロな喫茶店がそっと佇んでいたんだ。 中へ入ると80年代のテンポ120くらいの陽気な洋楽が流れ、

      • 書を観る

        知り合いの友達の方が書家さんだった。個展を開いているということで私は銀座の画廊へ足を運んだ。 展示数は10点ほど、隅々まで観察し3周ほど回った時にはもう終演の時間になってしまった。 あれほど真剣に一つの対象と間近で向き合ったのは久しぶりだ。帰り道には目の疲労が感じられたくらい。 何故こんなにも魅力的に私の眼に映ったのだろうか。 勿論書家さんの腕の良さったらそれは素晴らしいものであるが、どこに惹かれたんだろう。 彼女の書を見ていると不思議と筆を滑らせている映像が頭の中に写し出

        • 聞いて聞かれてその先に

          会話っていうものは難しい。これから話すのは一対一の会話の場合である。 昔好きだった年上の人の隣を歩いていた時、沈黙が怖くて頭を働かせてなんとか会話を続けようと試みた。そしたらね「そんな無理して言葉を繋げないで」って言われた。なんか大人って余裕あるなと気付かされた瞬間だった。 一方で沈黙に慣れすぎたもの同士だとあとあとその時間を後悔することを最近学んだ。 じゃあどうすれば有意義な会話が生まれるのか。それはお互いが「聞いて聞かれて」の関係になることだと思っている。もしこの関係

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        • 自己分析
          2本

        記事

          孤独と集団

          皆さんは孤独と集団どちらがお好き? 私は最近孤独が恋しい。∵今集団にいるから。 去年は世界が狂ってしまったせいで、1年間で健康診断のほんの30分しか大学に行くことができなかった。友達もできない、授業も面白くない、単位もそれなりに落としてろくでもない生活を送っていた。そんな中でも何かしようと厚かましくも考え、美術館へ行きまくった。あそこは情報量が多くて頭がくるくる回転する。その瞬間が癖になってしまう。他にもラジオ配信アプリに没頭して時間を溶かし、そこで拙い関係を築いていったり

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