
[散文]拙い
笑っていられる
漫然な出来事で
苛つくのは
不安定なスマホのジャックにだけ
寝て起きるだけの毎日に
さよならを告げるのは
ヘッドホンで響く8ビート
たまにズレるリズムが人生の生き写し
眼がしゃっきり開けば
肩で風切る深夜の恍惚
脈絡を行間でごまかして
口語で溢れれば万々歳
文語じゃあ孤独を埋められない
楽しさに待つのは破綻だけ
攪拌された胃に焼べ続ける依存の葉
喉が渇けば砂糖まみれの安価な珈琲
緑の所在は完成しないレイライン
2時間経ちます延長します
蕎麦を克服した我が子の舌
言葉で遊びだすと彷徨う間延びな裾
意味不明こそ
主題の笑いに色を添える
イカれたジャックと袂を分かち
あと6時間は心身電池も持つだろう
昨日の雪の名残は如何ほどか
朝陽を願う5時半過ぎ