豚肉丸大学生夏休み日記 ９月編
私は飽き性である。再開した日記はたった一週間で終わり、noteを開くことすら億劫になり、文章を書くことすら億劫になり、どうせTwitterで日々を記録しているからそれを見れば良いやと何もかもを放り投げた。日記が続かない。毎日何かを記録することが続かない。あすけんは二週間で終わった。プロセカとかブルアカとかのソシャゲは一週間すら続かない。一日でも空いてしまうと再開することそれ自体が嫌になり、そのまま惰性で全てを放置してしまう。
それでも、日々を記録しなければ。数年後の自分があの頃の自分を振り返ることができるように。ネット上に自分の人生を記録するように。自分の人生をコンテンツ化させて、少しでも他人の記憶に残ってもらえるように。いつ死んでもおかしくない日々の中で、自分が生きていた痕を残せるように。
ネットに自殺配信動画を残せる人は勇気があるよなと思う。自分の命が絶たれる瞬間を永続的に残すって本当に勇気があるよな、と思う。ゴアミックステープを見ていて感じるけど、「死を映した動画」ってその関係性自体が異常なのだ。被写体は自身が死んだ瞬間に自身の観測可能範囲はそこで絶たれるが、カメラはそれでも記録し続ける。当たり前のことなんだけど、自身の観測可能範囲を超えた自分の姿が記録されるって本当に恐ろしいことだと思う。（特に工場で発生した労災を監視カメラで捉えた映像なんかは被写体は記録されていることに無自覚であるから、関係性としてはより異常である）
なので、私は死ではなく行動と思考のログを記すことで健全に生きてきた痕を残したいのだ。
と、思ったりした。なんか文章が書きたかったんです。文章を、書きたかったんです。それだけなんです。
そもそも夏休みの日記を書き始めるにしては9月3日は遅くないかと思われそうだけど、今文章を書きたくなったから仕方がないんです。だって人生って、何を始めるにしても遅くないと思うから＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月3日（火）
起床。起きた瞬間から気持ち悪くなり嘔吐。身体が水を欲していたので早速水を口にすると、その後しばらくたって口の中からさっき飲んだ水が胃液と混ざり合って口から出てきた。
トイレに入ったら昨日の夜便座に座りながら嘔吐し、吐瀉物が床にべったりと張り付いている光景を目撃して何もかもが嫌になった。ハングオーバーを体現している。朝から床に張り付いた吐瀉物を眺めて昨日の夜を思い出すって本当に最悪だよな。
とりあえずシャワーを浴びて出かける準備をするものの、やっぱり吐き気が止まらず嘔吐。胃の中には何もないのに吐く動作だけがやって来るあの時がかなりキツすぎて最悪。
メイド喫茶に行く約束をしていた友達から「ちょっと遅れそう」と連絡が来たので「ごめん！！気分がガチで悪くて行けないです！！！」と返事して眠りにつく。
昼。やはり気持ち悪さは止まらなくて起きてからまた吐いた。そういえば昨日の夜に買っていたおにぎりを食べてしばらく起きてみるも、やはり気持ち悪さは止まらなかったので今日の夕方に予定されていた読書会に欠席する旨のメッセージを送って再び就寝。
夜7時半。ようやく気持ち悪さは抜けて起床。脚本を書かないといけないのに文字通り一日を無駄にしたことを本当に後悔する。今度は絶対に(自主規制)なんて飲まね～～～ぞ！！！！本当に……
あと多分、俺は飲まずに(飲んでも少量)文章を書いた方が多分進むかもしれないんだよな。普通の俺の状態は思考が流動的だとすれば、飲んだら行動自体が流動的になり、何も止められなくなるから。だって昨日深夜友達と電話しながら道路に寝込んでいたし...…いやもう、本当に止めた方が良いかもですね。
バス・ドゥヴォスの『ゴースト・トロピック』を途中まで観る。
いや最高すぎる！！！まだ中盤なんだけどちょっと良すぎてビビるかも。
バス・ドゥヴォスは『Violet』を観ただけなんですけど、どの作品もカメラワークも構図も何もかも最高で、物語とカメラの静的さと対比するように登場人物が運動をしまくるのが気持ち良い。
友達から電話がかかってきたので視聴を中断。
最高の動画を見つける。higmaさんの『echo feat.初音ミク』なんですけど、音楽もMVも本当に最高すぎてまたビビるよね流石に。
前abletonの試用版を試した時、ドラムを鳴らした際に変化する音波がなんか心地良かったから製品版を買ったらこの部分を録画して動画を作ってみたいなと思ってたけど、まさにそのアイデアの発展形を見せつけられたような感覚。いや～～～～凄すぎて圧倒。
9月4日（水）
気がつけば日を跨いでいて、脚本を提出する日になってしまっていた。しかし、全く完成していない。24時間以内に脚本を完成させなければならなくなった！！カスです。
気がつけば朝を迎えていて、それでもなかなか寝られなかったので大人しく脚本を書き進めた。
とりあえずお腹が空いたのでコンビニでパスタを買って食べる。お腹が満たされたからなのかようやく眠気がやって来て、昼頃から夕方まで就寝。う〜〜〜ん生活リズムが終わっている。
起きる。ラストスパートまで取り組み、夜8時頃に初稿を完成。彼女と脚本を書いている先輩に脚本を送って、書き終わった記念にマックに向かう。
マックに向かっている最中にフォロワーがスペースをしていたので参加。若者の映画受容についての話が繰り広げられていた。
マックに到着。24時まで営業のマックかと思いきや店内は22時までで閉まるマックらしく、22時直前で来てしまったので持ち帰りのオプションしかなかった。片道40分かけて持ち帰るのか〜〜〜と嘆きたくなったもののそれ以外の選択肢なんて無かったので大人しく40分かけて持ち帰る。
家に帰ってきたら彼女から返信が来ていた。好評で一安心。こういう場合は大体遠慮などが含まれているため知人の創作物に生の意見を伝えることの困難さは十分理解しているけど、それはそれとして建前だったとしても「面白かった」と伝えられるのは素直に嬉しいですよね。
冷めたハンバーガーと冷めたポテトを食べながら『ゴースト・トロピック』の続きを観る。これ終盤も終盤ですげ〜〜〜〜〜〜〜良い‼️‼️‼️‼️
脚本を送っていた演劇部の先輩から返信が届く。アドバイスを貰いつつもそこそこ好評で安堵。俺が所属してる映画制作サークルの人達と俺の映画の趣味なんてもう全然違うからこの脚本で許されるかな〜〜〜〜と不安だったけど送らないことにはそもそも進まないからグループLINEに送信。これから来るであろう反応を見るのが怖すぎるよ〜〜〜〜（泣）と思いながらベッドに入る。
眠れない‼️‼️‼️‼️なんか全然眠れなくて困ったな。深夜3時半なのに全然眠れないな、どうしようかな、普通に明日は昼から映画観に行く予定だから眠れないと困るんだよな、と嘆きながらパトラのASMRを再生。気持ち良すぎる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜.........…
9月5日(木)
なんとか起きることができたのでシャワーを浴びる。
昼頃。片道一時間半の電車に揺られて初めて行く映画館に向かう。
初めて降り立った土地ってそもそも雰囲気が最高なので歩いていると次々に新しい発見があって面白い。今回降り立った土地はちょっとした小さな町って感じで、程よく良い感じの雰囲気でなかなか良かった。
『きみの色』をIMAXで観た。大画面でこの映像を全身で浴びることができて本当に最高！！！マジで良かった！！！！
なんか好きなフォロワーさんたちの評価はあまり良くないけど、個人的には映像とアニメーションの快楽と心地良い時間がとにかく詰まっていて本当に良かった。なんていうか、「こういう映画が作りたすぎる！！！」と映画館内で立ち上がって叫びたくなるぐらいには自分の好きな要素と演出と映像に満ちていて、ただただもう好きだとしか言いようがない。「合宿」で音楽に合わせてバレエを踊る場面からもう涙が止まらなかったです...…
彼女のバイト先に行ってご飯を食べた。美味しすぎる！！！！
チキン南蛮って本当に美味しいですからね。美味すぎる！！！！
帰宅。しばらくしたら彼女から「バ先で余ったご飯持ってくる！！」と電話があり、家の前で余った諸々を受け取る。
友達と一緒に宅飲みを開始。ヤンニョムチキンが美味しすぎて最高だったな。
9月6日(金)
寝られなかったので『テオレマ』を観る。
男が「去る」と宣言してからの展開が面白すぎて爆笑。『奇跡の丘』のセルフオマージュもあり、何よりラストが最高すぎて笑ってしまった。パゾリーニ、面白いですね。
昼頃にあるイベントに参加。なんか面倒くさくてギリギリの時間に家を出たら普通に遅刻してしまったのでとても申し訳なくなったりした。
今度帰省するために学割の新幹線チケットを買おうとしたら「これ学校側からの紙ないと意味無いですよ」と駅員さんに言われて涙目。今度貰いに行かないとな～～～～～～めんどくせ～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！！！
『ナミビアの砂漠』を観た。感想を言うのが難しすぎる！！！けど途中の喧嘩の場面でのアクションの連続には爆笑した。物を投げることから始まってドアを蹴って階段から転げ落ちて終わるのが最高で良かったな。
マックを買って帰宅。開けてみると注文したものとは全然違うものが入っていた。俺は倍エビフィレオバーガーを買ったはずなのに入っていたのは普通のチーズバーガー...…流石に違いすぎるだろ！！！！！！お金的にもボリューム的にも！！！！！ってことで困ったので電話してみたら「また今度来てくれたら返金するよ」と言われる。けれど数日後にまた来て「あの...…注文が違った人なんですけど……」と店員に言ってたった500円だけを返金してもらう勇気は無かったので「厳しそうなんでそのまま食べます」と伝えたところ、「作ったものを配送します！！」と返答される。そのマックから自宅まで普通に数キロ離れてるから店員にも迷惑だし全然いいですよ...…と遠慮したけど「返金するか、配達するか」の二択を強制的に突き付けられたので仕方なく配達してもらうことを選択。
約一時間半後、到着。家に倍エビフィレオバーガーだけが届いた。何なんだ。
9月7日(土)
友達から誘われてヴァロラントをインストール。試しにやってみたら面白すぎて笑ってしまった。そのままオールを迎える。
昼頃に起床。シャワーを浴びて駅に向かう。向かう先は……山口！
約二時間半電車に揺られて山口に到着。
用事を済ませるためにある建物に訪れたら、たまたま同じ会場の同じ時間でマツケンサンバのコンサートをやっていて爆笑。偶然マツケンサンバのコンサートに居合わせる機会ってあるんだ...…
用事を済ませてまた二時間半揺られて帰宅。電車の中で映画を観ようと思っていたけど永遠に寝ていた。
疲れていたのか帰宅した瞬間に寝落ち。俺ずっと寝てない？
9月8日(日)
子供たちに映画撮影を教えるワークショップにボランティアとして参加。映画撮影の例として撮影係をしたり動画編集アプリの使い方を小学生に教えたりなどした。
俺って結局TwitterでエロイラストをRTしてるVtuberオタクでしかないから、そんな自分が健全な顔をしてワークショップのボランティアに参加して小学生たちに教える立場に就いているっていうことそれ自体が面白すぎて笑う。「俺って健全ですよ」みたいな顔をしながらボランティアするの面白すぎるかもしれない。
朝飯も昼飯も食べずにボランティアをしていたのでワークショップ終了後ボランティア参加者で夕方にご飯に行く。その後帰宅。
帰宅途中に国境なき医師団に遭遇。せっかくだし寄付しようかなと思って財布を取り出してみたら「安全のためにクレカ払いしか対応してないんですよね」と言われる。そもそもクレカが...…家にある！しクレカだけってなんか怪しいなと思って寄付できないまま帰る。
帰った後調べてみたら普通に正規の団体だったっぽい。次遭遇したら寄付します...…
寝落ち。
インターホンの音で目覚める。
ドアを開けたら映画製作サークルの人達が待っていて、そういえばちょっとした学校側の事情で俺の家に保管していた機材の諸々を映画撮影を始めるために取りに来たらしい。機材を全部渡したら最後に「多分スマホ見たらヤバい状態になってると思うよ」と不穏な言葉を残して帰っていった。
スマホを見てみたら、そのサークルの先輩たち数人から無限に着信履歴がかかってきていた。俺はスマホをマナーモードにしたまま寝落ちしていたから一切気がつかなかったけど、俺の部屋番号を尋ねるために寝落ちしている間に大量に着信が来ていたっぽい。
大やらかし！！！！！！！！！！！！！！！！！！！すみません、本当の本当に最悪です……
やらかしがずっと頭に残り続けて次第に頭痛が現れ始める。本当に最悪の最悪の気持ちが残り続けるもさっきまで寝ていたからか目をつぶっても全く寝られず、頭痛の静で映画を観る気にもなれず、ただ嫌な気持ちを抱えたまま無限にYouTubeを眺め続ける...…
9月9日(月)
学校に向かう。学校からの学割証明書を持って再び駅に向かい、なんとか翌日の新幹線の予約を済ませる。前日に新幹線の予約をする馬鹿です……
なんか暇だったので駅の近くにあるカラオケに行って色々と歌う。
色々と練習してみたけど点数も伸びず全然下手なまま終わる。悲しすぎる！！
夕方。諸々の用事を済ませる。詳しくは言えないんですけど、もしかしたらもしかすると全国規模のシネコンで公開される映画のボランティアとして協力できるかもしれないです。俺の名前がスタッフロールに載る日が来るかもしれません。いや、いつか俺はデカデカと「監督」として載りますけど……
友達の家でタコパ。実は人生で初めてたこ焼きを焼いたんだけど普通に美味しいし楽しいしで笑った。面白いっスね、たこ焼きって。
帰宅。寝落ち。
0時半頃に目覚める。
9月10日(火) 朝
帰省の準備を帰省日当日から始める。う～～～～～～んカスです。
とりあえずまず家の掃除から始める。水に三週間ぐらい浸けてカビだらけになった皿を捨て、カビが付いたシンクを掃除して、溜まったペットボトルも捨てた。偉すぎる！！！
準備を進めてたらフォロワーが深夜にスペースを開いていたので参加。恋愛とか映画とかコミュニケーションとか諸々を語る。久しぶりにスペースで色々語ったんだけどやっぱ面白すぎるな。
ということでこれから数日間帰省します。
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