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将棋トーナメントを見ていて
今日、藤井聡太王位、棋聖vs深浦9段を見ていて面白いなぁって思いました。
将棋のことは駒の動き方しか知らないのですが、対局がおもしろい、という意味ではなくて、 対局を見てて将棋の棋士の時間の流れがなんとなく見えてきました。 時間の流れを想像するととにかく面白いです。
外から見ていると、1時間長考して、やっと一手打ったかと思うのですが、棋士から見ると体感的に1時間よりもはるかに速く感じてるのではないかと思いました。
なぜかというと、
プロの棋士の思考の深さを考えると、はるかに深く深く検討しているためです。はるかに時間の流れが速いと思います。
一般人の私でも、仕事をしているときに、気が付くと夕方ということがあるくらいですから。それの比ではないに違いありません。
どこまで深く考えているかという良い例が、誰もが知っている羽生9段です。 羽生9段は「5手先まで各3パターン」考えているそうです。 どういうことかというと、 ①一手目:次の一手を3通り考える ②二手目:その3通りに対して、相手がどんな手を打つ可能性があるかを3通りずつ考える ③三手目:その相手の手に対して、次にどんな手が考えられるかを、またそれぞれ3通りずつ考える
さらにこの二手先の五手目まで考えてから、次の最善の一手を決めているらしい。
頭の中で考えている手の数は、なんと、、、
3×3×3×3×3=243通り
ほんと果てしない。。。
そんなことを棋士は、一手、一手、何度も何度も繰り返している。
見てる側の外で流れている時間と、対局している棋士の体感時間の乖離を考えると、タイムスリップしたのでは?と思うような時間の流れの速さだと思います。
将棋が打てない私でも、こんな視点で面白いと感じるので、将棋が打てる人はもっと面白いんだろうなと、うらやましく思う一日でした。