電車の中で【短編小説】
俺は、健斗。今は高校2年生だ。
電車に乗ってるとだいたいの人はスマホを触ったりするだろうが、俺はぼんやりと考え事をよくしている。
今日は、進学先どうしよっかなと考えてた。
俺は、1年の終わりに悩みに悩んだ末、理系を選択した。
理系を選んだのはいいが、そこからどうするか全く決まっていない。
俺は、どこの大学にすればいいのか分からない。
なにせなりたいものが全く思いつかないからだ。
できれば大学は行きたくないが、就職とかを考えたら大学くらいはでとかないといけないかな。
就職かぁ
大人になったら会社で働かないといけないのか。
なんかやだな
そうこう考えているうちに降りる駅に着いた。
駅のホームは、通勤・通学の人で少し混んでいた。
駅のホームを歩く彼はなんだか少し大人へ近づいた歩き姿だった。
ほんの少し重い足取りで、