ジョン・レノン
2023年10月11日記事
随分、昔のドキュメントをu -nextで観たが、まったく色、褪せていなかった。それでも、そのジョン・レノンという人物を直に知る若い世代は皆無だし、「ビートルズ」と云っても判らない世代が、随分増えてきた。
そうした逸話をムキになって語るのは、これも化石化した団塊世代だし、歓喜して語るそれらの顔は、まったくガキそのものであるし、そして、世界一流アーティストも、それを神の存在のように語る様子は、レノンが唯一無二であることの証明なんだろう。
つい先日も述べたが、映画アニメを含めたエンターテインメントの巨匠であっても、時代のトレンドを不動にすることはできず、栄華を誇ったチャンプでもいずれ、ベルトを明け渡すことがやってくる。
そんなことを考えたとき、ジョン・レノン、はどうなんだろうと、ふと頭によぎる。
その答えは、あと30年経ったら訊くことにしよう。
ジョン・レノン ニューヨーク
ジョン・レノンが愛する街・ニューヨークで通り過ぎた9年を描いたドキュメンタリー
|2010|アメリカ By GQ JAPAN編集部 2011年8月16日
ジョン・レノンの後半生を追った、映画『ジョン・レノン,ニューヨーク』
20世紀最高のミュージシャン、ジョン・レノン。
そんな彼が愛してやまなかった街、ニューヨークでのオノ・ヨーコ、子どもとの生活から音楽活動までの日々を綴った、映画『ジョン・レノン,ニューヨーク』が東京都写真美術館ホールで公開中だ。
まさにジョン・レノンの後半生を描いた映像作品の決定版といえるもの。
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980年12月8日、ニューヨークの高級アパートメント、ダコタハウスの玄関前で凶弾に倒れた20世紀最高のミュージシャン。ジョン・レノン。ビートルズとして、ソロアーティストとして数々の名曲を生み、世界中の人の耳と心を揺さぶり続けた彼のメロディや歌はいつまでも色褪せない。
そんなジョン・レノンがザ・ビートルズ時代から活動の舞台として後半の人生を過ごし、愛してやまなかった街、ニューヨーク。
そこで過ごした71年9月~80年12月まで約9年間の彼の軌跡を、克明に追った映画『ジョン・レノン,ニューヨーク』が東京都写真美術館ホールで公開中だ。
製作にはオノ・ヨーコが全面協力。監督には96年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『The Battle Over Citizen Kane』のマイケル・エスプタイン。
そして『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』のジェシカ・レヴィンが製作を手がけるなど、最高のスタッフによって作り上げられた。
ジョン・レノンの後半生を追った、映画『ジョン・レノンニューヨーク』
ベトナム戦争の反戦活動、ヨーコとの甘い生活、「ロスト ウィークエンド」と呼ばれる別居、子どもの誕生、専業主夫生活、そして音楽活動。それらの激動の9年間をプライベート映像、テレビ出演、コンサートなど当時の映像をとおして映し出す。
さらにヨーコや盟友エルトン・ジョンの最新インタビュー、信頼を置いていたプロデューサー、ジャック・ダグラス、多くのミュージシャン、そして友人のカメラマン、ボブ・グルーエンなどの証言を交えることで、ジョン・レノンという人間の後半生を鮮明に浮かび上がらせている。
また、劇中には「イマジン」「ジェラス・ガイ」や「アイ・アム・ザ・ウォルラス」などの代表曲から、ヨーコと共演したラストアルバム『ダブル・ファンタジー』や社会的なメッセージが表現された『サムタイム・イン・ニューヨークシティ』の収録曲、さらには未発表テイクやデモトラックなどが使われ、ジョン・レノンという孤高の才能の世界へと観る者を誘ってくれる。
愛してやまなかった街で、人生の終わりを迎えてしまったジョン・レノン。彼がそこで何を思い、考え、感じていたのか? 『ジョン・レノン,ニューヨーク』を観れば、少しでも分かるはずだ。
『ジョン・レノン,ニューヨーク』
東京都写真美術館
Text : Koji Toyoda
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note ~ 2023/10/16
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