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次期トランプ政権入り? イーロン・マスクの本気度
世界のニュースは、パンド箱に入りきらないほど沢山あるのに、その満載籠ウナギの正体が不明で、そのヌルヌルした手の感覚が、どうにもこうにも嫌悪して、一匹の捕獲もできない、(食うと旨いのに)。
そのウナギがニュースであると、過小評価しているつもりは在りませんが、何回漉っても手に入らないというのは、まさにウナギの実体でしよう。
今朝のニュースも、イスラエルにイランがミサイル射程圏内にいれた、を読んでみると、実際には、そのような模様だ、という確証のない字面に、それまであった、混沌的表現に惑わされた、と勘違いしてしまいます。そんなことで何がリアルでポジティブなのか、唯一ネットニュースがそれですから、その中東戦禍も、これまでのパターンとして小競り合い戦争のエンドレスなんでしようか。
また国内政治ニュースでは新制「石破首相」の信任挨拶だったり、国外アメリカ大統領候補者の二人の、懐探り合いのまま、選挙投票に入って、再び過半数割れとか不正票とか、ごたごたに至るような気がします。
いまYouTubeを拝見しているとそのEV車の話題満載で9割~方、そんな記事です。そのほとんどが、2030年限定カーボンニュートラル、一部改訂(とくに先進ヨーロッパ車大国)の目論見が、大失策という誤認を認めて、トヨタのハイブリット車を受け入れる、という記事ばかりです。
それに便乗してあの「ワーゲン」が大損失、会社致命的損害存続の危機、などという火事場泥棒のようなデマ拡散が散見してます。
コメントにしたって「それみたことか、ヨーロッパの厚顔朝令暮改舌先三寸」みたいな、ドッキリ言説で煽っているようです。それっ、否定する理由もないですから、模擬火事場の最前列に陣取って高みの見物です。
そんな世界ニュースでは、脇から虎視眈々とポスト奪取をフォーカスしているのがイーロン・マスク氏です。頭脳明晰にしてしたたか狡猾、という目論見が伺えます。
勿論トランプ陣営に多額寄付金してますから、当然のことですが、マスク氏の一言二言、言説波及、そして「テスラ」株の高騰、スペースXの実績評価が、追い風となったらまさに鬼に金棒です。
ましてマスク氏は、叩かれれば叩かれるほど、高揚燃え上がる人間ですから、このまま選挙期間11月に入れば、ボルテージは最高潮に達します。そこに、これを予想したかのような「Twitter X」買収も完結して、意気揚々満面笑みのイーロン・マスク氏の、姿がありました。
イーロン・マスクが「次期トランプ政権入り」を熱望する本当の理由
2024/10/3(木) 11:30配信 Forbes イーロンマスク
マスクは議会に行動を要請
イーロン・マスクは、以前から米連邦航空局(FAA)と対立関係にあるが、スペースXのCEOである彼はここ最近、事態を再びエスカレートさせている。今回の彼のターゲットは、FAAのマイケル・ウィテカー長官だ。
「彼は辞任すべきだ」とマスクは9月26日にX(旧ツイッター)に投稿した。
マスクは、ウィテカー長官がスペースXのロケット、スターシップの打ち上げを延期したことを非難した。FAAは、11月後半に打ち上げを許可したが、これはスペースXが希望した9月中旬から大幅に遅れた日程だ。
ウィテカー長官は、延期の理由の一部が、スペースXがロケットブースターが地球に帰還する際に発生させるソニックブーム(音速を超える際に発生する衝撃波)に関する環境分析結果を期限内に提出しなかったことにあると説明した。しかし、スペースXは、この問題は2カ月の遅延ではなく「書類のアップデート」で解決できるはずだと主張した。
この騒動は、イーロン・マスクとFAAとの間で発生した、打ち上げ日程の延期やそれに関連する違反に課された罰金を巡る激化する争いの最新の動きと言える。
■マスクの「次期トランプ政権」での役割
また、この争いには、さらに別のレイヤーが加わっている。それは、マスクが今後、政府の規制者側に立つ可能性が浮上したことだ。トランプ前大統領は、11月の大統領選挙でホワイトハウスに復帰した場合に、マスクを「政府の効率化を担う委員会」のトップに起用する意向を表明している。この委員会は、連邦政府の内部パフォーマンスや財務監査を行うものだ。マスクは、「肩書きも報酬もなし」でその職務に就きたいと述べている。
スペースXとFAAの争いは、マスクが「政府の効率化」に関心をもつ核心的な理由なのかもしれない。「我々は、残念なことに、打ち上げの許可を得るための政府の書類の作成に、ハードウェアの設計や製造よりも時間がかかるという現実に直面している。これは、アメリカが宇宙のリーダーとして地位を築くことを直接妨げるものだ」とスペースXは、FAAによる打ち上げの延期を非難する長文のブログ記事で述べていた。
大手企業が規制当局とやり合うことは珍しいことではない。しかし、マスクはXの2億人近いフォロワーとその煽動的な言動によって激しく争う姿勢を見せており、ここしばらくの間、Xでの一連の投稿や議会への書簡を通じて絶え間なく攻撃を仕掛けている。
■アマゾンもFAAを批判
スペースXと並んで、他の宇宙分野の企業もFAAの業務遂行能力に疑問を呈している。アマゾンのジェフ・ベゾスが設立した航空宇宙企業のブルーオリジンは昨年10月、上院宇宙科学小委員会の公聴会でFAAの業務の遅れを指摘した。
「議会とFAAはロケットの打ち上げ分野の発展を加速させることに寄与したが、FAAは業務のペースに対応するのに苦労している。規制や行政手続きの効率化とトレーニング機会の拡充の可能性を探ることで、より効率的な運営が行えるはずだ」と、ブルーオリジンのシニアVPを務めるフィル・ジョイスは公聴会で証言した。
一方で、マスクは別の問題でもFAAと争っている。FAAは先日、スペースXが昨年の2度のロケット打ち上げで未承認の計画を使用したことに関連して、63万ドル(約9200万円)以上の罰金を提案した。最初の事件は、昨年5月にフロリダ州ケープカナベラルで発生し、スペースXが無許可で新しい打ち上げ管制室を追加し、手順から準備状況確認の投票を削除したことに関するものだった。
その2カ月後に同社は、ケネディ宇宙センターでの打ち上げで、未承認のロケット推進剤施設を燃料供給業者として使用したとFAAは主張している。これらの指摘に対し、マスクはXで「FAAの過剰な規制に対して訴訟を起こす」と脅し、この動きを法廷戦争(lawfare)と表現した。
■マスクは議会に行動を要請
FAAがこれらの罰金を科した翌日にスペースXは、商業宇宙分野を監督する上院と下院の委員会の責任者に書簡を送付して罰金の根拠に反論した。同社は、この書簡をXで公開するにあたって、「FAAがこの分野のイノベーションのスピードの速さに着いてこれていない」ことを同社が約2年前から訴えてきたと主張した。
この書簡を受け取った上院委員会のランキングメンバー(野党側の筆頭委員)である共和党のテッド・クルーズ上院議員の報道官は、「商業委員会は今後、連邦機関が商業宇宙旅行を促進するのに適切な組織とリソースが配置されているかどうかを評価することになる」と、フォーブスに宛てた声明で述べた。同報道官はまた、クルーズ議員がこの件に限らず、「不要な官僚の干渉と遅延を最小限に抑えるための政策」を提唱していくと付け加えた。
マスクは今、この問題を政治の専門家たちの世界を超えたものにしようとしている。ここ数年、右寄りの姿勢を強めているマスクは、9月のXの投稿でカマラ・ハリス副大統領の大統領選への出馬を非難し、バイデン政権の官僚たちが、スペースXの壮大なミッションを妨害したと主張した。
「彼らの行動は、火星プログラムを破壊し、人類を滅ぼすことになる。私たちは今、運命の分かれ道に居るのかもしれない」と彼は書いていた。
Forbes