newsの信憑性と社会的信頼性は矛盾しない
ここ数日、アメリカ大統領選任、それに関する「イーロン・マスク」氏の連邦議会新ポスト、そしてあらゆるコンテンツに革命的新企画を打って出て、いつ政治をやるんだろう、と心配してしまうほどだが、イーロンはいたって超人的なタイプだ、と知っているので誰もなにも云わない、云えない。
そんなニュースばかりに辟易している社会の皆さんに、とっておきのネタがありましたので、今日はその記事にしました。
まったく不倫セックスが当たり前となった日本社会を逆手にとった、新ビジネスの展開か、と思わせるようーなニュースネタでした。すでにすっかり忘れてしまった人もいるくらい旧いニュースネタでしたが、その内容が、斬新でしたので、取り上げました。
「密会町長室で媾曳セックスを強要された」告発は、そのまんま恋愛小説のタイトルになりそうな告発事件で、いかにも日本的な行為と視点に、旧さを差し引いても、訴求力がありました。 ■媾曳(あいびき)
それと前後して、物理学インタビュー記事が同日にアップされていて、またったく関連性がない、というミスマッチがニュースの本質であると、新ためて納得しました。
「町長室で性交渉した」と発言の女性町議、リコール成立し失職 2020/12/07 06:39 読売新聞
電子書籍の取材に「町長室で性交渉した」と語ったなどとして適格性が問われた、群馬県草津町議会の新井祥子議員(51)に対する解職請求(リコール)について、賛否を問う住民投票が6日行われた。即日開票の結果、「賛成」が有効投票の過半数を上回った。リコールが成立し、新井氏は失職した。
開票の結果、賛成2542票、反対208票。当日有権者数は5283人で、投票率は53・66%。「解職を求める会」代表の黒岩卓・町議会議長(71)は「客観的物証もなく、草津のブランド価値を傷つけた。町民の心の叫びで、当然の結果だ」と語った。
取材への発言を巡り、黒岩信忠町長(73)は名誉 毀損 きそん で新井氏を提訴している。新井氏は「裁判で真実を明らかにする。そもそも町長や議員主導の請求はリコール制度本来の趣旨から外れている」と反論した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201206-OYT1T50152/
新井祥子議員記事 読売新聞
群馬・草津町議の「性被害」告発をうのみにした人々が今すべきこと
2023年04月29日(土)15時05分 ニューズウィーク日本版
HOME コラム 忘れられたニュース 群馬・草津町議の「性被害」告発をうのみにした人々が…
コラムNext 石戸 諭忘れられたニュース
<忘れられたニュースを問う石戸諭氏のコラム。女性町議が訴えた被害は虚偽の疑いが強いが、彼女を信じて支援した人々の責任は問われずじまい。反省の言語化が社会にとって有益なはずだが...>
群馬県草津町で町長による「性被害」を訴えた同町町議、新井祥子氏をめぐるニュースを覚えているだろうか。事の発端は2019年だった。彼女は黒岩信忠町長から、あろうことか町長室でわいせつ行為を受けたと大々的に告発したのだ。
彼女を支援しようという声が著名な女性運動家、知識人らの間で高まった。町長を批判するデモ隊が草津町を訪れたり、町の対応をめぐって「セカンドレイプの町」という批判がSNSで広がったりするなど、小さな温泉街は前代未聞の騒動に巻き込まれていった。
新井氏は住民投票の結果、町議を失職した。この件はCNNやニューヨーク・タイムズなど海外でも報じられた。一方、町長側は一貫して事実無根を訴えた。新井氏の刑事告訴を受けて捜査を始めた前橋地検も嫌疑不十分で町長を不起訴としたのだが、新井氏の主張はメディア上で冷静に検証されることはほぼなかった。
告発=事実ではないはずが...
3年後、事件は急展開を見せる。町長側の訴えを受け、前橋地検が虚偽告訴と名誉毀損の罪で新井氏を在宅起訴したのだ。つまり、新井氏側の申し立ては不起訴となり終結し、逆に町長側の主張が受け入れられ、刑事事件化したということだ。
もっとも、今年3月の段階で裁判は進行中で、判決は確定していない。だが、町長が実行犯とされた「性被害」の捜査は既に終結しており、他方で新井氏が語っていた被害を信用できる証拠は今でも出てこないままなのは一つの事実だ。
新井氏の公判は粛々と進められ、彼女は法的責任を問われる可能性がある。だが、責任を問われない人々がいる。虚偽が疑われる彼女の主張を検証せずに信用し、運動を展開してきた人々だ。彼らは町長側の反論に全く聞く耳を持たず、告発段階であるにもかかわらず、あたかも被害が事実として確定しているかのように取り上げてきた。
バイアスの言語化に教訓が宿る
彼らは、新井氏の「事実無根の発言」に加え、この件とは別の不祥事も理由とした町議の失職についても「日本は遅れている」「女性議員へのバッシング」という自分たちに都合のいい文脈でしか理解しようとしなかった。個人の属性によって証言の重みを変えてしまい、結果として信用に足らない証言を「事実」として広めていった。少なく見積もっても「町長が嘘をつき、言い逃れをしている」という印象を強めてしまった。
女性が性被害を訴えても黙殺してきた歴史が日本にあるのはそのとおりだ。だが、だからといって全ての告発をうのみにしていいというものではない。
海外メディアにしても事件の全てを緻密に取材し、検証しているものではない以上、その報道が常に正しいということはあり得ない。
支援者にとってはなかったことにしたい過去かもしないが、この事件そのものは検証が必要だ。誰にでもバイアス(偏り、先入観)はあり、それは時に認知をゆがめる。今回の支援者の失敗は誰にも起き得ることだ。なぜ町長の証言を信じられないと彼らは思ってしまったのか。
自身のバイアスを言語化する過程のなかに、社会への教訓が宿ると思うのだが......。
石戸 諭(いしど・さとる)記者/ノンフィクションライター。1984年生まれ、東京都出身。立命館大学卒業後、毎日新聞などを経て2018 年に独立。本誌の特集「百田尚樹現象」で2020年の「編集者が選ぶ 雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を、月刊文藝春秋掲載の「『自粛警察』の正体──小市民が弾圧者に変わるとき」で2021年のPEPジャーナリズム大賞受賞。著書に『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)、『ルポ 百田尚樹現象――愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)、『ニュースの未来』 (光文社新書)など
https://www.newsweekjapan.jp/ishido_s/2023/04/post-5_2.php
隣席の東北大学長に「お前、漱石は読んだか」と言われ…北大学長「生意気な男だと思った」2021/02/05 19:00 読売新聞
受験シーズン本番。ノーベル物理学賞の候補に挙がる東北大学長の大野英男氏と、脳神経外科医で北海道大学長に昨秋就任した宝金清博氏の2人に、若者らへのメッセージや大学のあり方などについて、熱い思いを語ってもらった。(司会は読売新聞北海道支社次長・長谷川聖治)
対談する東北大の大野英男学長(左)と北海道大の宝金清博学長(札幌市北区の北海道大図書館で)=松本拓也撮影
――お二人は北海道立札幌南高校の同級生だと聞きました。
宝金 2年になった時に同級になり、隣に座ったのが大野先生だった。こんなことを言うと本人は嫌かもしれないけど、えらい生意気な男だと思った(笑)。お前、夏目漱石は読んだかという。私はまだ読んでいなかった。
大野 読んでいなかったの? 普通、その頃は読んでいるでしょう(笑)。
宝金 大野先生は大学は文系に行くのだと思っていた。評論家になるのかと。
大野 文系に行かなくてよかった。いまから考えると若気の至りもあった(笑)。
――お二人が北海道大医学部や東京大工学部に行くきっかけは何でしたか?
宝金 札幌医科大で当時、日本初の心臓移植手術が行われ、大騒ぎだった。大きな刺激を受けて自分も医者になりたいと思った。
大野 文系に進まなかったのは物を覚えるのが苦手だったから。理系は必要最小限を知っていればいい。数学を基礎にするなら自分もできると思った。両親は理論物理学者だったが、私は実験物理の方に進んだ。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210205-OYT1T50138/
朝日新聞デジタル 関連記事
「町長からセクハラ」告発し失職 前町議が不服申し立て
泉野尚彦2019年12月9日 22時46分
新井祥子氏(50)が9日、処分取り消しを求める審決を県に申し立てた。電子書籍「草津温泉漆黒の闇」などで2015年1月8日に町長室で性交渉を強いられたと実名で告発。以下割愛
https://www.asahi.com/articles/ASMD93HVHMD9UHNB003.html
画像
日刊ゲンダイ 朝日新聞