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玉前神社神楽

古代伝承芸能は、いまのテレビドラマと同じ

玉前神社神楽

惟神祐一徳(玉前神社)
惟神祐一徳(コレカミイットクヲタスク)
平成29年4月13日 玉前神社春季例大祭にあわせ、悲願であった拝殿大修理が完成し、その遷宮祭が昨夜12日の晩に行われ、「奉幣祭」という大祭がとりおこなわれた。
「惟神祐一徳」「コレタミ イットク二 キス」(惟民一徳帰)は、玉前神社本殿を望む手前の階段から左右に配された石碑文のレリーフで、設置施工された年代不詳であり、それを詳しく説明できるものがいない。浅学で資料を漁ってみたが中国漢文のようで、その道の専門家に依頼して解読して、ようやく判読できた。
■(本年度祭典行事 春例大祭(神楽種撒)4/13日斎行)  對馬 昇

春の種まき神楽

神楽舞
「種蒔」は、神の化身である翁が「三方」に盛った「米」を持ち、舞いながら相方の狐と一緒に米を四方に蒔き散らし、五穀豊穣を祈願する神楽である。 

「種蒔」 玉前神社春例大祭の神楽舞(2011年4月13日撮影)


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紀元前1020年の出来事
栄華をきわめた殷帝国が滅亡したとき森も衰退していた。再び繰り返す、同じ轍、同じ過ちをしてきたのも人の歴史である。栄枯盛衰は過去のものとしてやがて夢幻泡影にきえる。
いつの頃から始まったか、いまだ判らない人の歴史。遥か昔より人は自然界の驚異的力に翻弄されていた。その隠されたパワーは天空の太陽、月そして星にあると考え占星術を作り出した。

それでも干ばつ飢饉は襲ってくる。そして生きのびるために生贄を神に捧げ雨を乞う呪儀が行われた。それは残酷凄惨な殺生ではなく神聖なる精神性の舞台である。そうすることによって多くの人々が救われると信じて疑わない。 
いま、物理科学の成熟期である現代において生贄儀式を必要としない。古代より信じられてきた呪術の儀式は人々を救うという使命を果たさなかった。中世より近代に続く物理科学の発展が、そのことを証明した。しかし呪術の儀式はオカルト思想と相待って時代の残滓としてのこっている。勿論、合法範囲の儀式であるはずだ。

「音」~神様のお告げ 
「音楽」の「楽」は柄(え)のある手鈴(てすず)であることを前回、説明しました。

舞楽(ぶがく)の際、巫女(みこ)がこれをふって神を楽しませたのが「楽」です。
ならば「音楽」の「音」はどんな字でしょうか。
今回はそのことを紹介(しょうかい)しましょう。
でも「音」の字の前に「言」の説明をしたいと思います。
まず「言」と「音」の古代文字を見てください。非常によく似ていますね。そのことを知ってから、以下のことを読んでください。
 
この「言」は神様への祈(いの)りの祝詞(のりと)を入れる器「口」(サイ)の上に、入れ墨(ずみ)用の針「辛(しん)」を置いて、もし自分の言葉に偽(いつわ)りがあれば入れ墨の刑(けい)を受けることを神に誓(ちか)い祈る言葉を意味します。

古代文字の「口」(サイ)の上にある部分が、「辛」(針)の部分です。
その祈りに神様が反応して、答えます。神様の答えはどんな形でくるかというと、夜、静かな時間に器「口」(サイ)の中でかすかな音を立てるのです。

その神の答えの音が「口」の中にある横線の「一」です。それが「音」という字です。

古代文字のほうがよくわかるかもしれませんが、「言」の「口」(サイ)の部分に「一」を加えた字が「音」なのです。

つまり「音」とは神様のお告げのことです。この「音」の字形をふくむ字に「闇(やみ)」があります。
この「門」の字形は神棚(かみだな)の両開きの扉(とびら)のこと。そこに神様への祈りの祝詞を入れる器「口」(サイ)を置き、その上に誓いの針「辛」を置いて、祈ると神が夜にかすかな音で答えるのです。
その時は夜で、暗闇の中で神様の意思は示されました。それを表す字が「闇」で、その時間は暗いので「やみ」「くらい」の意味となりました。
「暗」にも「音」の字形がありますが、これはもともとは「闇」と同じ字でした。本来は神のあらわれる「闇」を表す字が、明暗の対比などを言う字に使われ出して「日」を加えた「暗」の字ができたのです。 
                          
(引用 共同通信編集委員 小山鉄郎)漢字物語


上総国 玉前神社の由来



神楽リンク02


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