大切な音楽がまたひとつ増えた夜
バイオリニスト石田泰尚さんとLUNA SEAのギタリストSUGIZOさんの共演するコンサート、石田組×SUGIZO「越境」の東京公演を見てきました。
石田さんの演奏もLUNA SEAも今まで熱心に聴いてきたわけではないのですが、なにかこの共演は観ておかないとと思い、発売日にチケットを取って楽しみにしていたこの日。本当に聴けて良かったコンサートでした。しかも5列目と言う超良席。今年はチケット運が良すぎて怖いです。
石田さんは飄々と羽のような演奏で、でもこちらに真っ直ぐ飛んでくるすごく誠実な音と言う印象でした。そして石田組の本質はここなのでは無いかと感じる、組全体でのリズムと言うかグルーブがとても心地良い。
SUGIZOさんは繊細で天に放つような孤独な音。なのに丁寧で優しい。今回はバイオリンに合わせてギターの音量も控えめなので、ロックのライブではまずあり得ないギターの生音が聴こえてくるほどの生々しい演奏でした。
奏者同士はもちろん、楽曲に対して、客席に向けて、そして客席からステージへ、全てに“リスペクト”が溢れる、かっこよくて美しいコンサートでした。
実は母が生前に石田さんをすごく好きだったんです。病床だったのでコンサートに行ける機会はなかったのですが、自宅療養中にはテレビを録画した同じ映像を何度も観ていました。
この日聴いた演奏と楽曲は忘れられないものになり、母に自慢したいこともひとつ増えました。
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