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さようなら、青い鳥

Twitterが「Twitter」ではなくなって久しい。

「X」という、サービスとして、固有名詞として、どうなの?という名称にされてしまってから、徐々に……いや、坂道を転げ落ちるように加速しながら「転落(※個人の見解です)」していったあの場所から、
「つぐみBooks&Coffee @293BooksCoffee」は
ついに撤退することを決めました。


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「Twitter」は文化だったと思う。

投稿することを「つぶやく」と表現し、「RT」は「リツイート」。そして利用者である私も、まごうことなき「ツイ廃(気がつけばTwitterをひらいてしまうほど、Twitterに依存している人)」でした。

そこへ乗り込んできたのが某イーロン氏で、時代の寵児は「Twitter」の「のんきさ」を見逃さなかったのだろう。たぶん、私たちが感じている以上に、巨大化しすぎた「Twitter」は疲弊していたのだと思う。そんなへろへろのTwitterが、それでもなお無課金で提供していたプラットフォームも各機能も、“続けるために”徹底的に「サービス」にすることにした、ということだ。経営的な視点でいえば、むしろそれこそが「正解」なんだろうということは、マーケティングのマの字も知らないような私にもわかる。

しかし!

それでもなお、Twitterは「Twitter」でいてほしかった……

広告表示は、これはもう仕方ないというか、現代において、(こんな私でも)「広告って、汎用性の高い上手な副収源だな(スポンサーであるか否かにかかわらず)」と感じていて、ユーザーからお金をもらわないけど経費のかかっている「サービス」を維持するには、かなり有効な、現代では比較的「三方良し」なお金の動き方なんじゃないかと思っている(ただし、言うまでもないことですが、広告ならなんでも表示していいわけじゃない。そこは社会全体の常識とか道徳とか倫理観とか、当たり前のことを、改めて考えてもらわねばならん事例がたくさんありますけどね)。なので、Twitter時代の広告表示は特に抵抗なかったです。

しかし……

「X」の広告は、「広告」も多い、「案件」も多い、「おすすめ表示」も押しが強すぎる……それらが鬱陶しかったら有料会員になってくださいね……と。
つまり、無課金ユーザーの使用感は二の次で、「お金を出した人」は快適なサービスを受けられますよ、と。

さらに、企業だけじゃなく、ユーザーも「収益化」ができるようになってしまった。

いや……「収益化」は人を狂わせますよ……広告とは違いますよ……「表示回数」、「いいね」、RT……数値化できるものを「カネ」にかえる……たしかに“せっかくカウントしてるのだから”と思えば、それも“いかさなきゃもったいない”ってなりますよね……いやはや、抜け目なき恐ろしい思想……

そして……

ついに今回の規約変更、
「(私が読む限りこう読めたのですが)ユーザーが投稿した文章・メディアは、Xが許可なく利用できることにします」

……こわ!!!

私のような一般人だって、自分の文章や写真やイラストもろもろ、勝手に使われたら嫌ですよ。しかもそれを前提に投稿するとしたら、色々対策しなければならなくなって、面倒だし恐ろしいし、正直もう何も投稿できません。
いわんやクリエイターをや。

もう、全ユーザーは、あのサービスを使い続けるならば「X」の配下にあるということです。収益化するとかしないとか、課金するとかしないとか、関係ないです。
「X」に投稿してますよね?ということは、あなたがたが投稿したものは「X」のものです……ということですよね?

皆さんがどう対応なさるかわかりませんが、……「Twitter」時代に感じられた自由な文化は少なからず後退することでしょう……と、私は思います。

ということで、「つぐみBooks&Coffee」は、Twitter改め「X」になってしまったアカウントを廃止することといたしました。
今まで配ったショップカード等には「最新情報はこちら」と掲載してしまっていて申し訳なかったのですが、今後はメインのSNSはInstagramにいたします。

一応、告知期間は設けたつもりだったのですが、急に消してしまい、すみません。
ご不便をおかけして申し訳ございませんが、どうか、ご理解くださいませ。

常にこんな感じのスタンスなのですが、今後とも、あたたかい目で見守っていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします

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