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倫理的思考スキル前編

結論
掛け算の法則でスキルがあっても倫理的思考スキルがなければ無意味
感情で判断しては失敗する。頼りになるのは数値だけ


倫理的思考スキルの紹介ですが、最近ではロジカルシンキングと言われる方が多いのではないでしょうか?

ロジカルシンキングとは、筋道だった合理的な思考様式やその方法論のことを指します。


これはビジネスで最も重要な思考と言われていて、この思考法が無いとどんなに優秀な資料でも相手に伝わらず話してないものと等しくなります。
資料×話し方=相手に伝わる
100点×0点=0点

ではどのようにすれば考え方を論理的思考にできるのでしょうか?

1.ロジカルシンキングの考え方

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皆さんに1つ問題を出したいと思います。

1つのラーメン屋があります。
条件  
座席13席
駅近辺
価格650円

これの売り上げはいくらでしょうか?


先に答えを言ってしまうと答えはわかりません。

この問題で大事な事は正解を見つけるのではなく、正解を導くためにはどういう考え方をしたが良いかという点になります。
考え方の正解・不正解になります。(フェルミ推定)

フェルミ推定(フェルミすいてい、英: Fermi estimate)とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することである。 ※Wikipediaから抜粋

プレゼンテーション1

図のように細分化することで実際に数値化して見ることができ、フレームワークを考える事ができます。

あとは空欄の箇所に数字を当てはめて算数をするだけです。
式さえ分かってしまえば難しいものではありません。

プレゼンテーション4

見える化することができれば、どこを修正してどの部分を伸ばせばいいかが明確に分かるようになります。

なにをしなければいけないかが分かると人間は行動できるようになります。

しかも、思い込みではなくしっかり数値で分かるので間違いが少なくなり時間のロスも防ぐことができます。

しかし、そこを面倒くさがりやらない人の方が多いように感じられます。

なんとなくだったり、どうにかなるという考え方を捨てて顧客視点を論理的に証明、追及することに意識していきましょう!

最初は時間がかかり面倒ではありますが、ここで1度計算していけばしっかり利益を残すことができます。

前の章でも書きましたが、売上を上げることが目的ではなく利益を残すことが必要になってきます。

2.人間は思い込みや感情で物事を考えてしまう

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本題に入る前に1つ質問をしたいと思います。

Q.世界で予防接種を受けられていない子供は何%いるでしょうか?

①20%

②50%

③80%


答えは①20%になります。

皆さんの中で50%や80%と考えられて方もいたのではないでしょうか??

これはメディアの力が大きく関わっていると言えます。

ニュースでアフリカや中東の映像を見る事があると思いますが、その時に流れる情報というのは裕福な暮らしではなく貧しい貧困の孤児などが多いと思います。

そういった情報を見る事でアフリカや中東は貧しくワクチン接種も、ままならないというイメージを脳が作り出し物事をドラマチックに考えてしまう習性ができてしまいます。

この考え方はビジネスにも大きく関わってきます。
そこで、2つの捨てなければいけない思考があります。

1つ目は分断思考です。
人間は1つの事例に対して2つに分けて物事を考えようとします。

プレゼンテーション1

しかし、実際のところはそうではなく中間に値することが多いのです。
私たちが考えている以上に世の中は両極端ではなく、普通といわれる部分が多いと言えます。

これをビジネスという観点に置き換えると、飲食店を出店するときの立地を想像してください。

この時に、立地が良いと考えられる場所は交通量が多く、逆に立地が悪い場所は交通量の少ない場所だと考える人が多いと思います。

これは、交通量が多いとお客さんの目に留まりやすく数が見込めるのでそう考えるのではないかと思いますが、本当にいいことだけでしょうか??

お客さんが多くなるということは、それだけ雇わなければいけない人数や掛かってくるコストなども増えてきます。(家賃などの問題もあります)

このようにメリットだけではないです。
しかし人間は良い条件に関してメリットしかないと考える事が多く、ネガティブな感情を持つことがあまりありません。

このように感情だけで物事を決めるのではなく、もっと広い視野を持ち冷静に数字を含めて物事を見て論理的に考える必要があるのです。

何度も書きます。
売上をいくら上げても手元に残せなければ意味がないのです。

2つ目は、ネガティブ思考になります。

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良いことに関してはあまりネガティブ感情を抱かないのですが、悪い情報に関して人間はとても敏感で同調しやすいと言われています。

以前、『保育園落ちた死ね』というTwitterがバズった事があったと思います。
逆に、『保育園入れた』というツイートであれば皆さんはスルーすると思います。

このように人間は負の感情に流されやすい生き物なのです。
特にマスコミなどのメディアは、この人間の特性をうまく使ったやり方で情報発信をしています。

ソフトバンクの回線ダウンのケースも同じです。
この時は5日間回線が使えなくなってしまったという事がありました。


日本の回線  1億7千万回線  23%ソフトバンク 3910万回線
年間解約率2%=782,000解約/年
782,000解約/365日=2142件/日
2142*5日=10712件

通常の解約も5日で1万件ぐらいあるのですが、この時にマスコミはこの解約件数を回線ダウンのせいで発生したと伝えました。

その事で不安を煽り、視聴率を稼いだという構図になっています。


この事例から分かるように人間は感情で物事の判断をしてしまいます。
ビジネスの世界でも、それではいい方向に転ぶことはないです。

もっと起こっている事柄について論理的思考で考え疑ってみる事が、成功を導くうえで大事になってきます。

さらにそれを数値化する事で原因が分かったり、より具体的に本質を考える事が出来てきます。

自分の感情や感覚を定量化して証明することが大事

3.まとめ

物事を考える上で感情という言葉がついてきますが、それだけでは正解は出てきません。

感情には期待値や見込みが入っており、それはビジネスをする上で非常に邪魔になってきます。

一度、そういうものを捨てて具体的に数値化をして現状の把握していく必要があります。
数字と聞くと面倒くさくて出来れば関わりたくないものだと思います。

しかし、誰もがやっていない事こそ価値があるものではないでしょうか?

次の後編では、ロジカルシンキングをどのようにビジネスへ落とし込めばいいのかをご紹介していきたいと思います。


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