三鷹天命反転住宅に行った記録

ずっと気になっていた場所に出かけてきました。
三鷹天命反転住宅】の見学ツアーです。

通るたびにそのカタチと色の不思議な見た目が引っかかって何の建物かと思ったら…住める!

目を引く外観

今、建物の中に入るには見学ツアーや、民泊で借りるだけ、あとは実際に住居として生活している方の部屋となっています。

まずは部屋をぐるり

受付を済ますと3階の普段は民泊として使う部屋へ。
注意事項は指示があるまでスマホ禁止です。

まずは五感をフル稼働させて
自分はこの部屋て何を感じるか、何が見えるのかを
コンセプトであるヘレンケラーに伝える意識で歩いたり見ることから始まります。

床が凸凹です

↑この床は凸凹であると同時に斜めになっていて
部屋全体に高低差があります。
ぐるぐる部屋を回ると大きくなったり、小さくなったような錯覚に。

説明の始まり

ひと通り感覚を味わうと管理事務所の方からの説明があります。

建築家のこと、コンセプトなどクイズを交えた楽しい話を聞いてこの建物への理解を深めます。

Q: 収納はどこでしょう?
A:ありません…←私の答え

ブッブー!
答えはわかりますか?…天井です。

打ち込まられた無数のフック

無数のフックにさらにフックをつけて棚や棒を組み合わせてカスタマイズしていくのです。

Q: この部屋には何色のペイントかあるでしょうか?

例えばキッチンなら?

どこから見ても14色のうち6色が見えるそうですが
私には4色しか見えない場所があったり…聞けば人は

見えてる視界は同じでも認識の差があるそうです。

何とも不思議な感覚で普段は使わない感覚が刺激されている感じ。

ヒトは2、3色まではそれぞれを○色と判断するけど
4を超えると「カラフルな」と表現するそうで
ここではいちいち何かを考えず、“見えているまま”を受け入れるための配色になっている…

自然の中に身を置いたとき、例えばピンク色の花の咲く木ではなく桜をそのまま受け入れるのと同じ意味だそうです。

仮面ライダー

今放送している仮面ライダーにも登場しているそうですし、他にもワンピースなどメディアにも度々取り上げられること、築20年になることを記念したイベントもこれからあるようなので、気になった方はチェック!です。

私のお気に入りポイント

凸凹床とキッチンの境目が
海と砂浜のように見えて、とても好きな色でした。

平行感覚を失う部屋

すり鉢状になっている部屋
まっすぐ立っていられないのですが、
ここの上にもフックがあるのでブランコをつけた部屋もあるとか。

ハンモック吊ったら気持ちいいだろうなと思いました。

暮らすと泊まる

民泊など実際に泊まることができますが、
暮らす方は空き部屋がなかなか出ないほど長く住んでいる方が多いとのこと。

見学ツアーの終わりには管理事務所として使っている部屋で暮らす擬似体験もありましたが、ホテルのようにガランとしてる最初の部屋と違って使っている部屋なので
フックを利用した吊り下げ棚や棒があちこちにあります。

私はHSPなこともあり情報の氾濫に疲れるタイプなので
体験として泊まるのは楽しそうですが、
全てのモノが出ていて、どこを見てもカラフルな部屋では生活できないというのが正直な感想です。

モノは出来るだけ視界に入らないように収納したいし、
色も3色以内が服も部屋も落ち着くことを改めて感じました。

安藤忠雄さんもデザインは空間を味わうにはいいけれど
住むには向かないから、自分なら住まないと伝えてから作ると言います。

自身もデベロッパーの作る田の字間取りのマンション住まいというのが納得です。

建築家荒川氏の作品は他にも

兵庫には公園、岡山には常設展示作品があります。
が!公園のコンセプトも『まっすぐがない土地』で
できた時はケガする人もいてクレーム殺到したけれど、インバウンドによる“写真映え”によって、今では人気の撮影場所だそうです。

スマホの普及によって残ったどころか人気になった公園、時代の流れはおもしろいですね。

いかがでしょうか?
普段、遠目に見ていた中にやっと入ることができて
とても楽しい経験となりました。

コンセプトなどは↓こちらで。

見学ツアーは時々やっていますので
機会があればぜひぜひ。

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greengreen
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