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【物語】駄天使2【500字程度】

「ここは…?」
私についてきた天使はキョロキョロと見渡す。
「私の家よ。古いけど、立派でしょ?」
玄関前に立ち、カラカラと戸を開けると、私は大きな声をあげる。
「おばあちゃん!ただいま帰りました!」
すると、奥の方から返事が帰ってきた。
「はーい。お帰りなさい。美音。」
声の主は、白髪の小さなおばあちゃん。ニコニコと愛嬌があって、割烹着を着てでてきた。
「おばあちゃん、今日ね、走っていたら、天使と出会ってね、連れてきたんだけど、良かったかな?」
天使は私の後ろに隠れてもじもじしている。
私は天使の背中を押して「おばあちゃんに自己紹介して!」というと天使は恥ずかしそうに前に進み出る。
「あ…私は、私の名前はリリーと…言います…」
リリーはそういうと、私の後ろに隠れる。
私の時と随分と態度が違うのね。私は小さくため息をつく。
「天使のリリーちゃんね。私は、イトと申します。よろしくね。」
イトおばあちゃんはニコニコと微笑んでお辞儀をした。それに合わせてリリーも私の後ろで軽く会釈した。
「さぁさぁ、皆で朝食を食べましょう!リリーちゃんのお茶碗も出さなきゃね!」
イトおばあちゃんはウキウキと弾んだ声で、台所に戻っていく。
「おばあちゃんの料理はどれも絶品なんだから!」
私はウィンクする。リリーは緊張が解けたのかわずかに顔をほころばせた。
~駄天使3へ続く~



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