〝バイクでRUN〟三戸町
11ぴきのねこ/馬場のぼる
で有名なこの町。
夏は盆地の影響で暑く
冬はこの辺じゃ雪が多い。
こういう土地だからか三戸城というお城がある。
りんごやさくらんぼが良く育つのも
温暖差がもたらす甘味なのかも知れない。
今日は何となくこの場所で走る。
何年か前
仕事で出会った
外国船の日本人船長が
「引退したら北海道の釧路に行こうかな」と言っていた。なぜ釧路なのですか?
と聞いたら
「釧路は季節がハッキリしていて1年をしっかり楽しめるのよ。冬は寒いもの。夏は暑いもの。そして釧路のいいところは温暖差はあるが雪がないから除雪がいらない。それに四季がはっきりしている方がボケないというしね。」
なるほどな。と思いつつ
でも行ったことがない、住んだことない土地にイメージだけで移り住むなんてやはり船長やってる人はそれだけの冒険心や研究心あっての考えなんだろう。
ここ三戸町に来て何年か前の話をこうして思い出せた。そっか、もしや人も果物と同じで暑いも寒いも痛いほど感じた方が成熟するのかもしれない。
人生経験豊富なように色んな体験を通して人は成熟する。人も色んな気候に対応した方が甘い蜜を発するのだ。
運動公園らしき駐車場にバイクを停め中心街を目指しふらふらと散走スタート。
街は小規模だが趣がある。
古い歴史を感じる建物がチラホラある。
何百年前に遊郭だった建物や路地もあるそうだ。
中心街の入り口すぐに城がある城山公園があった。
とりあえず城がみたい。
上がってみる。
びっくりした。
城にたどり着くまでが長い。
そして思ったより広い。
脇道に入ればトレランもできる。
走りごたえ有り。楽しい。
珍しい”白い〟鳥居をくぐり抜け
お城にたどり着く。
ここでも11ぴきのねこの絵が散り散りにある。
素晴らしい景色。
そして紅葉も素晴らしい。
ちょうど見頃の日に来れた。
夜はしっかりライトアップしているそうだ。
うーん。見たいっ。
名久井岳標高615Mが美しく近くに見える。
何年か前はあそこでトレイルマラソン大会があり
走った事があった。
とても楽しかったが色々と問題があり2回だけの継続で終わってしまった。
山はトレラン好きの人だけのものではないから仕方がないが世の中色々あるものだ。
城を降りて11ぴきのねこの作者コーナーがある地元の図書館へ。
古い本を無料で貰えるコーナーがあり数冊拝借したが本を持ちながら走るのはなかなか不便だった。
これも貧乏根性がもたらした悲劇。
11ぴきのねこの絵本やキャラクターは誰もが知っている。
このようなキャラクターを生み出せたのもここ三戸町の美しく寒暖差がある場所があったからなのか。
今更ながらキャラクターが愛おしく身近に感じられた。
色々とふらふらと散策しながら8キロほど走った。
帰りに来た道とは違う経路で走ったら
川沿いや程よく色気のある神社へと続く道が走りたくてそそった。
次回があるなら中心街から逸れたこの辺の道を走るのもいいな。