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八戸うみねこマラソン試走記

2023年5月21日日曜日に開催される。第42回うみねこマラソン。コロナ禍の影響で4年ぶりの大会になる。
本試走記はうみねこマラソンを走る人に少しでも参考になればと作成してみた。
あくまで個人的見解ですので信用するかどうかはグレーにしておいてください。
主に最長種目:ハーフコースガイドとなる。
僕はうみねこマラソン大会には3回ほど参加実績があり
ベスト1:20:00
平均:1:40:00
ぐらいのタイムで走る40代のランナーである。
八戸の5月の気候は風が強い日があれば気温が寒い日もあり、極端に暑い日もありハーフ中盤10キロは海岸沿いをずっと走るため東から吹く〝ヤマセ〝の影響があればかなり寒い時もある。
速いランナーなら冷たい風の方が気持ちが良いかも知れないが殆どの一般ランナーには寒いandヤマセの組み合わせになると汗とヤマセでほんと寒くなると思う。
僕は地元で育っているので寒いのには慣れているがこの時期の暑い気温の方が堪える。
実際ベストタイムを出した大会ではゴール後熱中症になり労災病院に一日泊まる事態になったことがある。
その時の医者に「この人、空っからだから沢山点滴売っといて」と言われた事を今でも思い出す。点滴三本入れたら次の朝方にようやくトイレにいけた。
その時思った。
練習はそのまま大会に結果として出ると。
タイム、順位、それらを気にして給水所をスルー。
後半約4キロの地点で悪寒がし、給水しないと。と思った時には給水所は無く頭痛を背負ってのやっとのゴールだった。今思えばレース放棄しても良かった。下手すれば命に関わることだから。

それではコースガイド。
うみねこマラソンハーフコースは主に半分に特徴が分かれる。
「平地」と「山道」だ。
そしてその距離分けも「平地:10キロ」「山道:10キロ」だ。ここで言う山道とは、ほんとの山道では無く僕が分かりやすい言葉で例えるなら〝山道〝だ。という事。なぜ山道と例えるのか?それは山道のように急な坂をグングン上がり、上がったかと思ったら今度はすぐにジェットコースターのような激下り坂になったりするからだ。
基本海岸沿いは、荒い陸沿いでもある。そこに2台ようやくすれ違える道路を作った。さすがにアップダウンまではどうしようもなく、有ってしまうのだ。

「スタートがここ。八戸大橋下。パチンコ屋の方までびっしりと人で埋め尽くされる。右に見えるのが朝イチで有名な塩手羽先屋。」

スタート振り分けは特に無く早い者来た順で早くここにスタンバイすれば前の方になる。(4年前まではそう)
「スタートしてとりあえず800mぐらいまでは真っ直ぐ。①キロ走れば速い人は集団からばらつく」
「5月は藤の花。鬼滅の刃で言う鬼避けの花」
「第一コーナー。左に曲がって200mいってまず①キロ」
「ここを折り返し。走りやすいけど飛ばしすぎないように。」
「突き当たりのマルヨまで真っ直ぐ」
「マルヨを左に。第二コーナー。ここの道路歪んで走りずらい。白線付近のヤマ側を選択するか、タイヤ形の凹んだ側を選択するか。。僕は両方走った感じは山側がまだマシかな。でも白線は気をつけて滑るから。」
「お絵描き倉庫を左にみて。ここを右に曲がる。第三コーナー」
「第三コーナー。穴ぼこ注意。足首挫かないように。」
「100mも走ったかな?で右に曲がる。第四コーナー。グレイチングは滑る。注意。」
「左手に見えるターボアイス(氷屋?)夜はデカいネオンでディスコ気分」
「左に八戸税関。ここで外国の品物が外貨→内貨へ手続きされる。もし捕まればここへ送還?檻もあるらしい。止まれを左に、第五コーナー。」
「税関を今度は後ろ側に見る。税関職員が前を歩く。突き当たりは海だ。突き当たりを今度は右に第六コーナー。」
「右に曲がると海上保安部の船つき場。海猿か。そして正面のコンベアをくぐる。八戸鉱山まで続く大型コンベアだ。」
「ここのコンベアをくぐると蕪島が見えて来る。いよいよ海の側を走る。」
「左手に蕪島が見えた。」
「蕪島が見えたら4キロ。いよいよ海へ向かう。突き当たりを左に第七コーナー。」
「漁港通りを通りきった自販機場所を右に。第八コーナー。おっ、なんだ?この自販機。。珍しいぞ。」
「げげっ。にんにくドリンク!効きそうー。これから”山越え”するから飲んどく?¥800也」
「自販機過ぎて止まれを左に第九コーナー。この辺は漁師が夜飲む居酒屋やスナックがある。昔から有るような建物。」
「第九コーナーを曲がるとあとはずっと真っ直ぐの”山道”へ向かう。何なんだ?今までの平地でのコーナーラッシュは。ここまで9つのコーナー。」
「大きめのグレイチング。注意。」
「来たぞ。蕪島!あぁ楽しくなってきた。蕪島の上でマラソン上達御守り売ってます。」
「蕪島過ぎるとすぐに右手にマリエントが見えてくる。大会日はマリエントで大漁旗振る一団の応援がいる。元気が出るよ。海と大漁旗の相性がいい。」
「海の匂い。めっちゃ海の側を走れる。気持ちがいいー。」
「岩をどけると蟹もいる。足首つけて涼みたい。」
「このマリエントバス停を過ぎると最初の上り。気合を入れる。」
「日本昔話にも登場したココがクジラ神社。クジラが石になって祀られているとか。海の安全を守る神様。ランナーには完走祈願。ココを通るときは心で手を合わせましょう。」


「いよいよ”山道”本番!」


「また、、曲がる坂だから厄介。僕はあまり左に寄らない。ショートカットだと思えば罠。左脚に負担増。僕はセンター白線あたりをキープし、止まれからガードレール側に抜く。止まれを左に寄るのも脚の左右差がついて走りずらいから。僕は遠回りでもいくらでも傾斜角度がない方を選ぶ。何故か?→これからは”山道”。いくらでも脚に負担をかけない走りをしないと後半脚やられる。」

初めての人はびっくりするだろう。平地続きの道路を走り海が近くなったなと思うと今度はグイグイ激坂を上がる羽目になる。しかも最初一発目の坂は一段短い坂を上がったかと思えば更にもう一段上がる坂が続くのだ。そして上がってホッとしたところに今度は長めの下り坂をかけ降りる。この海入り初盤のエネルギー浪費で疲れがどっと出てしまう。心が折れないようにしてほしい。

「なんとこの激坂で6キロ地点。めげるなよー。」
「マリエント過ぎてのトンネル坂上がりで〝一段〝」
「ぐるりと上がりきったと思ったら更にもう一段〝二段目〝の坂上がり!ここは序盤から泣き所、、。」
「二段目坂あがり、ホッと落ち着いた所で今度は!下りかよー。」エネルギー保存保存‥使い切らないこと。
「くだったら、また、上り、かよー」のジェットコースターコース!が好きな人は楽しいそうだ。ストイックだよなあ。勘弁してよ。コレっ⇅ってなる。僕は何回か試走しての感想は、行きも帰りも結局ここの二段坂からの下り〜上りが本コースで一番の疲労度だと感じた。帰りは特にこのポイントで脚やられないようにしないと最後の平地に出てから脚が動かなくなる。」

海入り序盤の激坂の連続でせっかくの壮大な太平洋の景色を見落としそうになるがここはしっかりとこの壮大な太平洋の景色を望んで欲しい。
ほんとに素晴らしい開放的で浪漫がある景色なのだから。

「海岸通りてっぺんを現す、やじろべえがここからの素晴らしい景色の入り口を案内している」乞うご期待。
「右手に灯台。真っ白い灯台がロマンチック」上手くタイミングが合えば久慈行きのエモーション、フェラーリデザインレストラン列車が通り過ぎ行くのが見える。
「夕時になるとロマンを感じる灯りが力強い」
「勇ましい景観。普段は歩行者は車の邪魔になり歩き辛い。間近で見るといいもんだ。」

疲れは壮大な景観で癒され地元では有名なナンパスポット(もう過去の話だが)〝ホロンバイル〝へと道は続く。
コロッセルの様なギリシャ神話に出てきそうな展望台。
夏になると地元の人は海に向かいここでトイレ休憩とソフトクリームや飲み物を買う。ついでに展望台で涼む。
夜は輩が車を走らせここで女の子を待ったりするが‥

「名所:ホロンバイル」ここでスタートから8キロぐらい。
「ホロンバイルからの景色①」
「ホロンバイルからの景色②ソフトクリーム舐めながらのここからの景色は最高」

名所:ホロンバイルを通過するとここからが景観のお楽しみ。そして程よい下りが結構楽しくなってくる。
楽しみポイント→ホロンバイルから行き〜戻り。の景観が本大会のメインディッシュ!白浜海岸の美しさには目を見張るものがある。天国のような海岸。そして泣き砂。

「きたきたぁ。ここからが本大会のメインディッシュ」
「気持ちいいでしょー。コレ」
「下ったら若干の上り」
「タイムや順位より、こういう景色を是非楽しむ余裕を!」

基本やじろべえの入り口の高さがてっぺんなのであの高さを覚えておいて、どこくらい下ったらどのくらい上がるか、段々と想像できる。急な激坂は中盤は無いが程よい坂が長く続く所がある。

「めっちゃ開放的。気分上々」
「所々にデカい岩。過去はこの辺も海だったのかな。」
「泣き砂で有名な大須賀海岸。天国のような場所。真っ白い砂浜が空の青色に冴える。」
「石に”うみねこライン”と掘られている。おお!そっか。だから本大会はうみねこマラソン!なのか。うみねこラインを走るうみねこマラソン。」

白浜海岸へ到着し半分。
ここから折り返し。まだまだ脚は大丈夫だが今きた道を折り返すのを想像すると不安がつのる。

「帰りはまた景色が違って見える」
「何かいそう」
「ここは以前”プライピア白浜”という遊園地だった。今は中はどうなっているのだろうか。」
「僕のおすすめポイント。”東山魁夷の道”という有名な作品はここ八戸のこの”道”を見て描いた。 本大会コースでいちばん真っ直ぐな道である。東京国立近代美術館所蔵。」
「そして”道”標の辺りが13キロ地点になっている。」
「めちゃくちゃ真っ直ぐな”道”遠くに灯台も見える。写真ポイントは海だけじゃない。」
「戻ってきたぞ。ホロンバイル。ここのソフトクリーム食べたい。」
「もどってきたぞぉ。やじろべえ。」
「夕時はこんなにもロマンチックな光景」
「太平洋は浪漫がある。海を眺めてアメリカに大志を抱くのが分かる。この景色を見れば。」
「やじろべえ過ぎると、ここだ。大勝負。激坂下り〜キツい上り〜二段坂から一段坂への下り。そしてジェットコースター回転下り。」
「激坂を下ると、この下った勢いを上りにぶつけたいがそう思うようにはいかない。この上りがキツすぎるのだ。助走はいらない。コツコツとスタンス狭くして上るしかない。右の看板には鮫灯台左に。という案内看板だ。それにしてもキツい坂は後半に脚を残したくてもジリジリと脚に疲労が増す。乳酸が溜まる。」
「ぜぇぜえ。ハァーハァー。キツすぎて上り半分ココ低温倉庫前で脚が止まる。何回やってもココが1番しんどい。」
「上りきったぁ。。が、ここ”うみ音”からが最後の大下り。最後の上り、と最後の下り、の大勝負。。(ちなみにここレストラン”うみ音”は大海原を開放的に見ながらピアノを聴け、ランチが食べれる。漁業関係の社長さん?が経営していて刺身も美味しい。」
「本コース、最後の上りが終わり、ホッとしたところでこの二段坂から一段坂を下り、ジェットコースター坂を下るのみ。ランランとスピード出して下りたい所だが脚やられるから暴走禁止。じゃないとあと6キロもある平地で脚がもたなくなる。加速は平地で加速した方が脚をもたせられる。」
「そしての、そして、来る時もキツかったぐるぐる坂を今度は下る。通称:ジェットコースター坂!」
「出来るだけ上りの時のように左側を選択したい。右側はショートカット出来る、と思いきや左右の高低差が有るせいで脚を壊す可能性がある。慣れない人なら転ぶ可能性もある。勢いもつくから飛ばすなら左側選択。が無難。左側からコーナーを回ったら徐々に右側センター寄りに移るのが我ベスト走法。」
「前を走る車も同じだ。左側からコーナーを回って内側へ切り込んでいく。これが一番の速いコーナーリング。トンネルを潜る時はちょうどトンネルのど真ん中になる。」
「帰ってきたぞ。マリエント。、速い人はこの山降りて若干のスピードアップ。もちろん脚残ってるならね。」
「ここも夕時ロマンチックポイント」
「スピードアップしてからのこの景観は最高に気持ちいい。が、ひとつ注意!→それは風だ。ジェットコースター坂を降りてトンネル潜って出た時、その日の運が左右する。。風が強い日、”山道”を走っている時には気づかない風が、何故かこの山降りてから突風が吹きつく時がある。それも向かい風なので最悪。よし、ココでスピードアップだ。という時に突風の向かい風だと結構エネルギー食う。そして恐怖の最後の1キロストレートには脚が死んでる時がある。もし、突風が無い日なら、ここのスピードアップポイントはバッチリハマるのは間違いない。」
「蕪島が見えてきた。」
「いいねえ。夏はお子様は白浜海岸より、こちら蕪島海岸での水遊びが多い。白浜はどちらかといえば波が強い。」
「今日は向かい風が続く。平地の方が風強いのは何故だ。」
「あのコンベア下をくぐるのだ。」
「試走日の天候。気温の割には”山道”は海風の冷たさで快適な走環境。だが平地は思ったより暑い。そして嫌な向かい風でペースを上げたくても上がると疲労する。ここ、魚市場海岸沿いでしっかり給水しておく事。うみねこは後半の給水所があまり無い。前半は涼しい”山道”へ行く為ほどほどの給水でも大丈夫だが後半は暑い。後半の給水は要。しっかりとろう。→僕は以前の大会で熱中症経験済み。後半に連れ疲労して、給水が億劫でめんどくさくなる。僕は後半全く水分とらなかった為に熱中症になった。うみねこマラソン大会に言うと若干だけど保険金おります。」

もし、熱中症になったら会場から車で5分ぐらいのところに八戸労災病院というところがあります。そこの救急病棟へいくと良いです。予め電話もしておくと駐車場に看護師が待機していて僕は車降りて直ぐに車椅子に乗せられて血液取られ、点滴三本打ち一晩病院で過ごすことになりました。ゴール前は胃がムカムカし、寒気や頭痛が起きました。最後のストレートです。そして意地のゴール後喜びも束の間1時間後には病院行きになりました。ひとりの時は危険です。頭はもうろうとし、いつも行ってる病院までの道順が分からなかったです。

「コンベア下を潜る。ここからくねくね道。コーナー周り注意。グレイチング注意。疲れていると脚が上がらないからね。」
「お絵描き倉庫の第三コーナーを曲がると、あと3キロの表示。ココの道路は歪んでほんと走りずらい。疲労度増し。」
「サァこの辺からのラストスパートがキロ数よりも長〜く感じるのだ。いちばんのキツい最後の難関。」
「ずっと平だけど”山道”帰りの脚がこの時点でバキバキ。ペースが上がらない。」
「この200m行って、右ストレート残800Mがおそろしく長くキツい!そしてその800mラストスパート。」
「このラストストレート。ほんとに800mしかないの!?と思えるほどに長く感じる。」
「右に曲がり丁度黒い車が止まってあるあたりがゴール!結構観客だらけ。自分がヒーローになった気分を味わえる。」
「ゴールするとお腹が減る。そんな時は目の前のここ漁港ストアで蕎麦、うどん、ラーメン、おでん、おにぎりで腹ごしらえも有りだ。」

うみねこマラソンの楽しみはそのレース後でもある。走り終わった後そのまま家族と駐車場後ろでバーベキューしたり、歩いて出汁屋のラーメン屋「きんざん」、味噌ラーメンが美味しい「金華楼」、浜市場「みなとっと」のソフトクリーム、手羽先屋「大安食堂」、少し歩けば陸奥湊駅の朝市場も近い。食事処ひっつみで有名な「山文」。銭湯「双葉湯」も歩いていける。中には白浜海岸や種差海岸へ行きキャンプを嗜む人もいる。
あくまでうみねこマラソンはその日のきっかけにすぎない。ほとんどのランナーはラン後の本職イベントの方が楽しみだったりするのだ。
素敵な日常をうみねこマラソンをきっかけに。
素敵な日常をうみねこマラソンで仲間が集まるきっかけに。
素敵な日常をうみねこマラソンをきっかけに、家族が集まる場所に。
そう、うみねこマラソンは参加した人も応援に駆けつけにきた人も同じく楽しめるきっかけをお裾分けするイベントである。参加者ひとりひとりの盛り上がりは尋常じゃないのを参加して分かると思う。この日の為に練習してきたお披露目の場でもあるから。
うみねこマラソンは12:00頃で終わる。
本当のお楽しみはそこからはじまるのだ。


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