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鈴を持つ者たちの音色  第四十六話 ”受容④”

大叔母は”スズモノ”8人と”GE(ゲン)を過去へ連れて行った。

”アイツラ”を知る。そして大叔母がなぜ”アイツラ”を造ったのか。を知る為に。

大叔母:「海モグラはちと目立つなぁ。これ被っとけ。」
フード付きのローブを被る。まるでスターウォーズだ。
”スズモノ”含め10人のうち地上に来た経験のあるのは大叔母を含め”海モグラ”だけだ。

8人は地上に降り立ち感慨深く、その地を踏みしめる。空は蒼くどこまでも高い。その蒼の中を次々と雲が流れていく。
8人はずっと空を眺めていた。
明るい
眩しい
音が沢山ある
これが風?

興味が止まらない。
ずっと憧れていた地上世界が今すぐ目の前にある。
想像よりもずっといい。
そして目の前にはどこまでも続く”海”がある。
”スズモノ”達はずっと海から吹いてくる風を心地よく浴びていた。目まぐるしく景色を変える”波”を見つめて。

”スズモノ”達は幸せだった。

大叔母:「現世を中心に”来世””過去”と必ず同じ場所に”ゲート”がある。”来世”には私が勤めるBARの店内の左側のドア。
”過去”へはここ灯台の入り口扉じゃ。ここを行き来する。」

「ガオン ガオン 」と風をきる音が同じリズムを刻む。 扉から出て外から見上げると頭上には大きな羽を持った風車がぐるぐるとゆっくり大きく回っていた。

ME(男):「なんだ?あれは?」

大叔母が説明する。風があるから発電できる羽だという。

WA(輪):「見て。鳥よっ。」

海の上を真っ白な鳥が列をなして飛んでゆく。

BOO(武):「なんて美しいの!」

朝日が昇ってきた。数分が数秒のように景色や色が変化していく。
海が煌めく。光が当たる角度によって宝石箱のように光り輝く。

GQ(自給)は声も出せない。声をおさえ泣くのもおさえている。

GQ(自給):「う‥うう‥う」

大叔母:「笑。そんなに泣いていると涙で景色が見えなくなるぞ。勿体無い勿体無い‥」

GA(我)は飛んでゆく鳥に話しかける。何やら鳥は鳴き返してきた。GA(我)は過去に来ても言葉が通じることに感動していた。

GO(豪)とGE(ゲン)の姿が見えない。

WO(女):「笑。見てあのコ達」

WO(女)が指差す方を皆で見た。

灯台の岩場の麓でGO(豪)とGE(ゲン)が裸になり海へ飛び込むのが見えた。嬉しそうだ。少年のようにはしゃいでいる。

大叔母:「笑。全く緊張感がないねぇー」

ふふふと皆笑って泳ごうとしているが上手く泳げない2人を面白く見ていた。

その時

沖の方に動く物が見えた。貨物船だ。大叔母はその貨物船をジッと見つめる。

大叔母:「GA(我)よ。2人を呼んできておくれ。」

GA(我)は「分かりました」と言い袈裟を大きく広げてグライダーのように麓へ飛んでいった。

大叔母:「皆さん。あの沖からこちらへ向かってくる貨物船をご覧なさい。あの速度。あれば貨物船の速度ではありません。あれは”アイツラ”です。早速のお出ましよ。」

ME(男):「‥船に化けてるって言うんですか?」

WO(女):「こんな時代なのに‥既にあんなに大きな船にまで物体化できると言うの?」

大叔母:「船と”同調”しているのじゃ。あのレベルは、ちと厄介かもしれぬ。」

大叔母:「皆さん一旦灯台の中に入りましょう。地上でのルールを説明します。」

灯台の中の部屋に皆集まった。外からは小さく見えたが中に入ると丁度良い広さだった。ほどほどに狭く話もしやすい。GO(豪)とGE(ゲン)からは水が滴り落ちている。部屋の中は海水の香りが覆った。

大叔母:「この”過去の世界”も”来世の世界”も我々現世から来た者が触れていいのは”アイツラ”だけ。よいか。”アイツラ”以外には手を触れるな。
歴史が変わってしまうからじゃ。その点”アイツラ”は大丈夫。
”アイツラ”は手加減無しで結構。戦って壊しても追っかけて見失っても良い。
”アイツラ”が絡む歴史は変わらん。いくつ壊してもな。それでもこの世は”アイツラ”で溢れている。その点我々人間は貴重じゃ。その時代にたったひとりしかいない。オリジナルじゃ。大事にしなきゃいかん。」

大叔母:「あと。この世には君らの先祖がいる。お爺ちゃんかもしれないし、おばぁちゃんかも知れない。もし会ってしまった場合の対処じゃが、その時は他人のふりをしろ。余計なことは言うな。変にこじらせてしまったら現世の”自分”は無くなってしまうからな。あと余計なものは持ち帰るな。”グランドライン”の生態系を狂わしてしまう。以上じゃ。」

GO(豪):「大叔母。質問があります。ここにいる”アイツラ”は強いですか?”現世”から”過去”へ戻ったという事は”現世”より弱いのでは?」

大叔母:「あまーい!その考えは危険じゃぞ!古い物は衰えている?それは間違った感覚じゃ。そうじゃな。強さはピンからきりまである。過去の世界と言えど強い者はいる。試してみればいい。」

GE(ゲン):「僕ら”現世”から来たものが、ここ”過去の世”で戦い、命を落としたら?それは僕らにとって現実?THE ENDですか?」

大叔母:「‥そうじゃ。お前達は身体ひとつ。命ひとつ。オリジナル体だからね。”来世”で死んでも”現世”で死んでも、ここ”過去の世”で死んでも、それは”死”だ。」

GO(豪)はドキドキしていた。時代を超えて今、その戦士達と一戦交える事ができる。
”現世”だけにいたら会うことも無い人物達‥過去の世から来世まで渡ることができる。それは
それほどに増してレジェンドな人物達がいる。ということだ。

有名人はこれでもかと言うぐらい出演料をもらっている。私なんて魚に飲み込まれて一飲みされるぐらいの実力しかない。バックアップもない。どう戦うか?頭を使わなければならないな。と思った。

貨物船は陸地に接岸した。
大叔母の言う通り貨物船はすぐに物体化は解かれ人のカタチになった。”アイツラ”だ。

ME(男):「あれ”がオリジナルか?」

”アイツラ”の一体は岸壁から海岸沿いに歩いていたが、すぐに足が止まった。ふと何かに気づいたようだ。
ゆっくりと振り返る。顔は灯台の方に向いた気がした。と、

”ドーン!”と先程まで海岸を歩いていた”アイツラ”が目の前に現れた。

「気づいたか!」
”アイツラ”が振り上げた拳をGA(我)が押さえつけている。GO(豪)も既に反応して”アイツラ”の頭上から一太刀振り下ろすだけだ。
「ズバ」
”アイツラ”にはすんでのところで避けられたが感触はあった。
”アイツラ”は逃げ出すが、身体の左半分を置いていった。

ME(男):「”アイツラ”はやはり機械人間‥」

WO(女)が”アイツラ”が落としていった身体を拾い肩に担ぎ上げた。

WO(女):「大叔母。機械には詳しいでしょ?中で説明してちょうだい。」

”アイツラ”の身体をダイニングテーブルの上に乱雑に放り投げる。

WO(女):「どう?これはあなたが造ったものなの?」

大叔母:「‥”これ”自体は違う。こやつらは”外”からやってくる。」

WO(女):「”外”?」

大叔母:「そうだ。地球上のとある場所に”引力の谷”という場所がある。地球自体に危険が迫った時、”アイツラ”はその引力で地球に吸い取られるのじゃ。いわば地球の防衛本能じゃ。体内の白血球がウィルスを死滅させるように‥
しかし、”アイツラ”はそのまま地球の腹の中に入らない”弾かれ者”もいる。うまく逃げ出したのが目の前にいるこやつらじゃ。
”アイツラ”は度々地球の様子を見にくる。それは人間の数を確かめに来るのじゃ。」

ME(男):「人間の数を?」

大叔母:「そうじゃ。どれだけ人間が減ったかを‥」

WO(女):「それ。どういう事?」

大叔母:「種じゃ。人間の中に種を植え付けられた者がいる。その人間は”アイツラ”に操られ人間世界の裏側でひっそりと人間を殺める。」

GQ(自給):「意味がわからない。”種”?それはいつ、どうやって植え付けられた?」

大叔母:「それはわからない。いつの時代に埋め込まれたのか?どこから”種”の存在が判明したのか?
そして”種”はいつしか時を得て”悪”と呼び名が変わっていった。
”悪”の存在はどこにも点在していて、戦争を生み、環境を変えた。
人や宗教を差別し、銃器や核を発明し、
人が住むビルを破壊したり、移動手段である飛行機をハイジャックしたり、人間を支配する為に法律を変えたりした。
そして”悪”は時代を変えていった。」

WA(輪):「”悪”は人間なのですか?」

大叔母:「それが厄介なのじゃ。”人間”そのものなのじゃ。」

GA(我):「もし、今ここに”悪”が現れたらどうします?殺せばいいのですか?」

大叔母:「うむ。そこなのじゃ。根本的な問題は。もし目の前に”アイツラ”が現れたなら、”闘う”。の判断でわかりやすい。
しかし、それがもし、”悪”だったとしたら‥
目の前にいるのはどう見ても”人間”じゃ。すぐに抹殺、というわけにもいかない。
結果的にどんなに”アイツラ”の数を減らしても、根本的な”悪”の数を減らさないと何も解決しない!事がわかったのじゃ。”アイツラ”を倒すと同時に先ず”悪”の数を減らさないと何も変わらない。」

GO(豪):「”アイツラ”をいくつ倒しても”悪”は無くならない‥地球も人間が住む場所も良くならない‥では?どうすれば良いのですか!」

大叔母:「笑ふふ。ちゃーんと手はとってあるさぁ。ほら!!
(大叔母は両手を広げて”スズモノ”達を紹介する)
先ずはME(男)。ME(男)の”トオシ能力”で”悪”を見定める。
そしてWA(輪)。WA(輪)の”除悪能力”で”悪”を取り除く。
その後はGA(我)。GA(我)の”悪滅経”で取り除いた”悪”をこの世から消し去ってくれ。
そしてGQ(自給)。GQ(自給)は地球環境の修正を指揮してくれ。”スズモノ”達の成果は着実に地球環境をも変えてくる。
その時は君の出番じゃ。住めなかった所が住めるようになり、水が無い場所に水が出る。生えなかった草が生え、存在しなかった動物や生き物が存在するようになる。それは陸だけじゃなく、海もそうだ。
おそらくGQ(自給)の所が一番持久力と人手がかかるだろう。
人手は”悪”を祓うと自ずとついてまわるだろう。
その時に補充していったらいい。

そして残りの”スズモノ”達‥
”悪”の後ろには必ず”アイツラ”が付き纏い守衛している。
君らは”アイツラ”と闘い、いくらでも”アイツラ”の数を減らすことをしてくれ。
この私たちが住む地球はすぐには変わらないだろうが、この私たち”スズモノ一家”が地球を変える第一歩になる事は間違いない!」

ME(男):「だから僕らがこうして集められた!」

GO(豪):「おお!ムキムキポキポキやる気が起こってきたぁ。」

BOO(武):「うん。やろう。GQ(自給)、何か手伝う事があれば言ってくれよ。何でも手伝ってやるから。」

GQ(自給):「ああ。ありがとう!自信ないけどこの鍬にかけて誓おう。”地球のために僕の時間と労力をこの地に!”」

WA(輪):「私たちだってそうよ!”この地球と地球に住まう者たちの未来のために誓おう!”」

一同:「いいね!”おおー!”」

WO(女):「‥ノリノリなところ、水を差すようで悪い。皆んなをしきるのはいいけど、私ははっきりしたい。一体”これ”はなんなの?
(WO(女)は目の前の半切りになった”アイツラ”を蹴飛ばす)
なぜこんな精巧な機械の塊が宇宙からやってくるのよ?そして、大叔母!あなたはなぜ?そんなに精巧な技術と知識があるの?私はどうしてもはっきりしたい。」

一同静まりかえる。

大叔母:「ほんとに‥お前は。素直じゃないっていうか‥一本筋というか‥頑固極まりないというか‥私そっくりというか‥。

目の前の課題に集中させたい。と士気を熱くしたが、どうやら目の前の問題を通り越して、その先のことまで教えないといけないとは、ね。
お前にはほどほど骨が折れる。

いいかい。
”スズモノ”の行きつく先の話をしよう。

今君らがしようとしている地球の問題。”悪”の存在問題。そして”アイツラ”の問題は氷山の一角だ。と思っていて欲しい。
これからやろうとしているのは、まだ”序章”であり、”目的”ではない。
それでは何が”目的”か?という話になるのじゃが‥(大叔母は海モグラの顔を見て言葉を一旦噤んだ)
それぞれの星をもつ。
そしてそれぞれで星を成長させる。
そしてそれぞれの星に人類を移して増やしていく。それぞれの鈴の色のように。それぞれの音を鳴らして。。

しかしそれぞれの星で指揮をとる君らには寿命がある。それが問題だ。
人類を持続させる為には君らは必要だ。
寿命は伸ばせない。じゃあどうする?
‥そこでだ。コピー人間じゃ。
”地下に眠る者”と対戦したじゃろ。あれがまさにコピー人間じゃ。どうだった?完璧だったじゃろ?あれが何を意味するか?
各星で君らが死んでしまった時‥
その時を護るのが君らのコピー人間となるのじゃ。機械ロボットなら永久にその星を護れる。
いつか壊れる?笑。

これからは機械ロボットは不具合があっても自ら修理できるまで精巧なロボットになるだろう。問題はない。
君たちは死んでもロボットになり永久に生き続けてくれる。
知識も、癖も、記憶も、好みも、全て機械ロボットにデーターとして記憶される。
君らは君らのままで。ずっといれる。」

一同:「…(一瞬にして先ほどの熱い空気が、重く息を詰まらせる)」

GE(ゲン):「各星に皆んな飛ばされる。という事は‥地球は終わる?」

皆ハッとした。なぜハッとしたのか?
それはこれからの闘いを意識していたからだ。
脈をうつ鼓動が早くなったり遅くなったりで目眩がしてきた。

大叔母が付け加えるように話す。

大叔母:「これはあくまで第二案の計画よ。‥と言いたい所じゃが、WO(女)にまたつっこまれそうだから本当のことを言おう。
私が知る限り、地球は滅ぶ。
人類もいなくなる。全ては”アイツラ”の構想通りになる。
だから私はこうして”スズモノ”組織をつくり人類の最終的に到達せる星へ住む場所を移す計画を立てていた。
地球を護る為じゃなく、”移す”ためにね!

この計画は”司令総裁ブルー””構造屋グッド”も知っている。
大事な人類を相続させる大移動だからね。私ひとりで決めた事ではない。そして皆を率いる要のリーダー選びも皆で選抜した。

”アイツラ”よりも大きい勢力つくり。
地球のようにひとつの星で闘いを挑むのには勢力が小さい。ならば数個、数倍の星の勢力ならどうか?勝てる気がするだろう?
被害もそうじゃ。たったひとつの星なら被害も集中してしまう。それが数個の星があればより、被害も分散され、生き残る可能性だって広がる。」

「まぁまぁ皆さん。お堅い顔はもうやめて、お茶でもどうぞ。近くから湧き出る水を沸かして入れたお茶です。安らぎますよ。」

灯台に住み込みで働く管理員が空気の雰囲気を変えた。ひとりひとりに配ってくれる。

灯台管理員:「私の事は大丈夫。よく大叔母とこんなおもちゃで一緒に遊んでおりますから。秘密なんてありません。(ダイニングテーブル上の”アイツラ”の半分を叩いて言う)」

大叔母:「説明が長くなったが、これは、あくまで”予想”だ。最悪のシナリオを想定したものだ。
今の所の着地点はそうかもしれない。しかし、これからの闘いによっては状況が大きく変わる。地球が救えるかも知れない。可能性はゼロでは無いのじゃよ。」

GE(ゲン):「チェッ。なんだよ。それ。さっきは地球が滅ぶ、と言ったのに。今度は可能性はゼロじゃ無いって‥はっきり言えよ。」

大叔母:「人間の”力”は未知なもの。人間だけが生まれながらに持っている能力って何だか知ってる?」

GE(ゲン):「なんだよ。それ。”すぐ腹が減ること”とか?」

BOO(武):「お前もだ!真面目なのか?からかっているのか?失礼だぞ。」

大叔母:「それは”適応能力”と”可能性”じゃ。どんな人間にも無限な可能性を秘めているものじゃ。みろ。今の自分自身を。この短期間でこんなに立派に強くなった。」

GE(ゲン):「ケッ。自信が湧くねぇ。」

大叔母:「”アイツラ”は遠い宇宙の惑星で生み出された。
そこの惑星は機械の技術と精巧な部品が揃っている。おそらく”アイツラ”を製作しているのも同じ機械でできた製造ロボットだろう。
私は”アイツラ”が来た星の事を”アトヨ-T星”と呼んでいる。
なぜ私が”アイツラ”を製造できるほどの器用さを持っているか?
それは何十年もかけて”アイツラ”を分解し研究してきたからさ。
この灯台もそう。ここにいる管理人の手を借りて下の階にある研究室で嵐の時も暑く晴れた夏の日も灯台の灯りを絶やさず、部屋に篭り着々と作業をすすめてきた。
私はもう190年生きている。
機械を解体し、構造を知るにはたっぷり時間はある。それは私にしかできないこと。
”アイツラ”を解体し、設計図を書き、電力源を確かめる。
そうしているうちに”アトヨ-T星”の存在も”アイツラ”の部品の中から抽出したのだ。」

WO(女):「そんな壮大な話。気絶しそうだわ。逃げ出したくなる。
私たちが”グランドライン”に篭って生活している間に世の中は機械に取り囲まれてしまったのね。
悲しいわ。生命には限りがあるから美しいのに。

”アイツラ”という機械ロボットが人類を無くそうとしている。
あなたは”アイツラ”を超える機械ロボットを開発し人類と地球を護ろうとしている。
そして、あわよくば地球を護れない時は他星へと移り、機械ロボットの力を借りて人類を育んでいきたい。そういうことね?」

GA(我):「あの?一点いいですか?他の星へいく。と簡単に言いますが、実際どうやって行くんですか?まさかテレポートって言いませんよね?」

大叔母:「大丈夫じゃ。本部建屋の真下にロケットが常備されている。いつでもいける。」

GQ(自給):「そういえば本部下に棺のようなものがあった。蓋には数個窪みがついていた。何かを嵌め当てがうような。」

BOO(武):「うん。あったね。私たちがどんなに押しても全く動かなかった。」

大叔母:「そうじゃ。その棺に君らの持っている鈴を嵌め込むと棺が開きロケットの起動庫へと行ける仕組みになっている。」

ME(男):「すごい。準備万端だ。」

大叔母:「これでも来世へ渡り歩いているもんで、どんな事があっても対応できる段取りはできている。」

GO(豪):「叔母‥来世がわかるなら教えてくれ。これからの闘いで”スズモノ”のうち、誰か犠牲になる者はいるのか?」

BOO(武):「相変わらず馬鹿な話を持ち出すわね!いらないこと聞かないでよ!」

GQ(自給):「いや‥聞いておきたい。僕には夢がある。この”グランドライン”で土を生み出す事だ。それを家族の皆んなで研究し実現しようとしていた。もし、僕が今ここで死んでしまったらどんなに家族を悲しませる事になるのか。」

GE(ゲン):「そんな事行ってたら皆んな同じだろ!俺だってこんな若さで死にたきゃねぇ。」

WO(女):「やめなさい!!何よ!死ぬ死ぬって。人間は元々この地に生まれた瞬間にいつでも”死”は付きまとうものなのよ。
朝目覚めてすぐに”あぁ、今日は死ぬかなぁ?”なんて思わないでしょ?
死ぬ時は死ぬ時。それは誰にでも同じく付きまとうもの。それが”生きている”ってことよ!
機械には無い感情よ!大事にして!」

大叔母:「さぁ。ようやく話は終わった。あと質問ある?無いなら少しばかり地球の美しさを旅しましょう。目的地は”引力の谷”。ここから何日もかかるわ。」





ボス登場
アイツラとの格闘だが、
負ける。
ランウェイ。

来世へ。剣の砦ストーリーガイム。
剣士の戦いにGOとゲンでる?

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