事前に「根回し」していますか?(上)
こんにちは!
いきなりですが、ここで質問です。
「根回し」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
(あまりいいイメージ持ってないなー)
(大きいこといきなり伝えたらビックリするから事前準備
としてありじゃない?)
ポジティブなイメージ、ネガティブなイメージ両方あると思います。
ビジネスでは「根回し」という言葉があります。
なぜビジネスで使われるようになったのでしょうか?
今回はこれを深掘りしてお伝えしたいと思います。
まず、「根回し」の本来の目的はなんでしょうか?
(インパクトを和らげる)
説明しますね。 逆に考えて見たいと思います。
「根回し」がないとどんなことが起こるでしょうか?
突然の変化についていけず感情的なトラブルに発展するかもしれません。
または現場も混乱してしまうでしょう。
これを防ぐために必要なことなんですね。
【事前にコミュニケーションを取り、相手の戸惑いや不安を
最小限にとどめること】なんですね。
では、なぜ「根回し」という言葉がビジネスで使われるように
なったのでしょうか?
もともと「根回し」は樹木を植え替える時に使われるガーデニング
用語です。
成長した樹木を別の場所に移すとき、何の工夫もなくそのまま移植
すると、枯れる確率が高くなります。
樹木は、根の先から生えている細根から水や養分を吸い上げます。
しかし移植時には、根の先端部を切って運ばざるを得ません。
その結果、水や養分を吸わない根元の固い部分しか残らず、移植して
水をあげても枯れてしまうからです。
植木屋さんはどうすると思いますか?
樹木を移植する前に、まず根元の太い根の一部分の皮をぐるりと剥きます。
再び土中に埋めて放置すると、剥いた部分から細根が生えてきます。
これを何度か繰り返すと、根元にたくさんの細根が生えてきて移植に耐えられるようになります。
この一連の作業こそが「根回し」といいます。
この造園技術の用語が転じて、いつしかビジネスでも「根回し」という
表現が使われるようになりました。
今回はここまでにしますね。
次回は(ビジネスに求められる根回しのプロセス)をお伝えします。