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1日平均2000歩だったOL、10キロ走れるようになるまで

数年前に引っ越した理由は、家から職場まで徒歩10分になるからだった。


学生時代から勉強はできるが運動はからっきし駄目なタイプだった。
徒競走は1番遅い人達のグループにされ、体育の成績は5段階中の2。

人生において運動に苦手意識が拭い去れることは無いまま私は社会人になった。
典型的な事務職になり、ブルーライトに照らされて目を酷使し、肩凝りに悩まされる生活を送っていた。

生活効率をあげたくて、職場の近くに引っ越した。
生活環境も利便性も向上し、どんなに残業しても10分で帰れるし、どんなに寝坊しても10分で出勤できるようになった。
そんな生活を何年も送っていた。


◆◆◆

明らかに太ったことは、悲鳴をあげるスカートのジッパーからも感じていた。
ある日、目を反らし続けていた体重計に乗った。久しぶりに深呼吸して、現実を見た。
示される数字を見て、「いやいやいやいや昨日食べすぎただけそうそうそうに違いない」と言い聞かせ、次の日にも乗ってみた。変わらなかった。

体重が美しさの証明ではないし、BMI的には健康の範疇だが、このままではいけないと思った。
なぜなら私の1日の平均歩数は2000歩だった
Googleに「女性平均 1日 歩数」などは愚問で、運動量が少なすぎるのは明確だった。
動きたくなくて引っ越したくらいの人だが、こんなに太るのは想定外だった。


ちょうど同じ頃、決定的な出来事があった。
応援しているグループOWVの佐野文哉さんが100キロサバイバルマラソンに参加することが発表された。

この時、「歩くか、佐野さんも100キロ走るくらい頑張ってるし」と思った。

佐野文哉さんはとても足が速い人だが、決して走るのが好きだからというわけではなく、
グループの知名度を上げ、パフォーマンスする場所を増やす為に走っている

先の赤坂ミニマラソンでは優勝の結果を残し、着実に知名度を高めていた。
100キロマラソンもその延長であったし、結果を残すために夜な夜な走ったりしていた事を知り、私も何かを頑張ろうと思った。

佐野さんと違って、ただ太った人がダイエットを始めるだけなのですが、
これが10キロ走破の始まりだった。


◆◆◆

5月下旬頃、ウォーキングを始めた。
1日2〜3キロ歩くことから始め、徐々に距離を伸ばし、3ヶ月ほどで5キロ歩くのが習慣づいた。体重は3キロ落とすことができた。
これだけでも個人的には凄い変化だった。
毎日2000歩しか歩かなかったのが、日に8000歩は超えるようになった。

その頃、佐野さんは100キロを走っていた。凄すぎる。
チームの名を背負ってたくさんたくさん走る佐野さんは、本当にかっこいい。

◆◆◆

佐野さんの頑張りに感化され、規模感は全然違うけれど、運動を継続することができた。
歩ける距離が伸び、結果がついてくることが素直に嬉しかった。
ダイエットも順調で最終的に5キロ落とせた。普通に凄いなと自己肯定感が高まった。

8月の健康診断までは頑張る!というゴールが見えかけた頃、
大阪マラソンの7.2キロの部にOWVの本田さんと佐野さんが参加することが発表された

ボーイズグループを応援していて「マラソンのエントリーはこちら!」などという言葉を見ることがあるんでしょうか。OWVならあります。


エントリーしたところで一緒に走ったりするわけではないし、推しが見える確約はないが、直感で何となく「やってみたい」と思った。
人生で7キロも走った事は当然なく、未知の世界だった。

悩んだ末に自分のやってみたい!という直感を信じたのと、
台風で楽しみにしていたライブが中止になった腹いせに、人生で初めてマラソンに申し込んだ

今までの自分の人生だったら、「長距離を走るためにわざわざ抽選に申し込み、お金を払ってエントリーしよう」などと絶対に思わなかった。
何が起こるかわからない。

◆◆◆


"2月に7.2キロを走る"という新たな目標ができたことで、運動をウォーキングからランニングへシフトチェンジした。

9月に初めて7キロを歩いてみた。信じられないくらいヘロヘロになった。
正直、7キロが遠いと思った。走れるか物凄く不安になったがもうやるしかない。

佐野さんの100キロマラソンのように、最後だけを走るという練習を始めた。
最初は6キロ歩いて1キロ走る、次は5キロ歩いて2キロ走るといった感じで、走る距離を徐々に伸ばしていった。
とにかく止まらずに動き続ける時間を増やすことを目標にした。

10月の運動記録

この頃ランニング計測アプリを入れて、走った距離と速さを記録するようになった。
同じマラソンに参加することになったフォロワーさんの記録を見たりして、励まし合いながら練習した。
仕事が忙しかったり、練習がめんどくさくなる日もあった。そんな時は走ってるフォロワーの記録を見ると、練習のモチベーションになった。
(本当にいつもありがとう!)

最初は7キロ歩くのも精一杯だったが、11月には7キロを止まらずに走れるようになった。


そうして練習を続けた12月のある日、初めて10キロ走に成功した

初めて10キロ走れた記録

私は10キロくらいだったら自分の足で走れるんだ!という成功体験は、想像以上にずっとずっと嬉しさが大きかった。
どうしてこんなに嬉しいんだろうと考えたが、コツコツ続けたら成功する!という綺麗事を実感できたこと、
苦手だった分野の成功体験だったことが、より一層嬉しさを増したんだと思う。


走り始めて良かったことはたくさんある。
目的地まで徒歩20分と書いてあっても諦めなくなった。
走った日はぐっすり眠れるようになったし、体調はすこぶる良い。
痩せた体型もキープできている。
無心で走ってる時間はデジタルデトックスになって良いストレス解消にもなっている。

中でも1番良かったなと思うのは、走った記録の数字を見返すことで、”自分なりに頑張れてる”と思えることだ。
この頃、仕事の繁忙期で心が死にそうだったのだが、忙しい中でも少しでもランニング記録を積み重ねたおかげで心の健康に良かった実感があった。

みんな走ろう!とは言えないけど1回やってみるといいと思います。


ちなみにその頃OWVは、"全員で"ホノルルマラソンを完走していた。

4人とも走ってる、凄すぎる。
サラッと言っているがフルマラソンってとんでもない距離である
佐野さんを筆頭に走りすぎて単位がバグっているが、普通にめちゃめちゃな事をしている。
とんでもないグループを応援しているかもしれないと思った。

特別走りが得意なわけではないメンバーがいる中、佐野さんだけに走らせまいという気持ちと、話題作りの為に走ったのも、熱い気持ちと絆を感じた。
この人達を応援していて良かったと心から思う。

◆◆◆


こうして7.2キロは走る!の目標には無事見通しが立ち、何なら10キロ走れるようになった。
繰り返すが、半年前は日に2000歩しか歩かない社会人だった。
ランニングが趣味になるなんて、人生何が起こるかわからないし、この事を周囲に話すと驚かれる、経緯が特殊すぎて

こんな成功体験をありがとうOWV。
4人が走りまくるおかげで私も頑張ろうと思えた結果、次の目標は、ハーフマラソンを走る!になりました。
私の今のかなえたい夢です。がんばるぞ〜

#かなえたい夢




◆◆◆

おまけ

その頃、佐野さんは芸能界最速のスピードスターへの道をたどっていた。


本当に凄い、当たり前のように1位とったり記録作ったりしてるけど、当たり前じゃないし、佐野さんの見えない努力と気持ちの強さの賜物だと思います。

芸能人を応援していて、こんなに愚直に頑張り続けられる人がいる、私も頑張ろうと思える、そんな綺麗事が成り立つありがたさを噛み締めます。

100%をぶつけ続ければいつかはホームランになるが、それは絶対じゃないから、常に全力をぶつけることは難しい。
それを平然とやってのける佐野さんの生き方を、心の底からかっこいいといつも思います。

何度も同じことを言ってしまうが「私も頑張ろう」と思える人を応援できることはなかなか無い。本当にありがたい。


佐野文哉さんへ、大爆走いつもありがとう、いつも勇気をもらってます。
これからもおいていかれないようについていきます。

私も私なりに、頑張れることを頑張ります!!

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