花巻市総合体育館の使用料見直しへ
花巻市議会9月定例会が開会し、私は6日に一般質問を行いました。
今回は、第2次花巻市まちづくり総合計画の進捗状況と今後のスケジュールについて、それから、スポーツ施設について質問を行いました。
その内容に入る前に、私の一般質問の方法について軽くご紹介します。
一般質問は、市政について行政当局に質問するのですが、市政課題に関することであれば原則何でも聞いてよい、ということになっています。
もちろん、市政に関連した国の制度や、県の動きなども質問することができますが、私は、花巻市の様々な施策が現状の課題を踏まえた解決策となっているか、子育て世代や働き盛り世代が抱える課題をとらえた施策が展開されているか、現状の課題解決のみならず将来のまちづくりを見通した施策が講じられているか、という視点で、質問しています。
よく、一般質問しても何も変わらないという住民の声もあります。
では、なぜ一般質問をするか、というと、一つには行政の監視ということがありますし、他には、住民から選ばれた議員が、行政では普段気がつかないような視点で行政の市政質問することにより、制度が変わったり、市の方針が変化するなど、より良い市政に変えていくという効果があるのだと思います。
しかしながら、一般質問において、自分がいいと思われる提案をしたとしても、なかなか行政の制度が急に変わるということはありません。
それは、首長をはじめとする行政の皆さんは、各種制度に精通しているほか、国の動向であったり、他市町村の情報であったり、議員に比べ格段の情報を持っていることが大きな要因だと思います。
例えば、議員が一般質問で、大きなコンサートホールをつくってほしいとか、すべての住民に一律現金給付してほしいと提案したとしても、財政的な問題、国等からの補助制度など、様々な知識を持ち合わせていないと、実現性がありません。
私は、行政職員だったこともあり、その部分では昔取った杵柄みたいなところはありますが、それでも日々制度は変わるので、市役所の各部署にお邪魔して意見交換したり、情報収集しながら質問しているつもりです。
前置きが長くなりました。
今回は、なかなか制度が変わらないと思われたことが、今回の一般質問で少し変わりそうになった事例を取り上げて紹介したいと思います。
それは、花巻市のスポーツ施設の料金の見直しについてです。
私は、スポーツ施設に関する質問の中で、
・市民体育館や総合体育館、まなび学園体育室における小中学校の児童・生徒(団体)の利用が増加しており、利用したくても利用できない児童・生徒(団体)が増えており、対策が必要なこと。
・市内利用者、市外利用者も同料金であり、市外利用者の一定の利用があること。
・スポーツ施設の利用料金は、長い間変わっておらず、小中学生の減免制度の見直しも含め、検討する必要があること。
を訴えました。
市の答弁では、
・スポーツ施設の中では、市民体育館の利用者が増え、ほとんど空きがない状況であること。
・総合体育館には空きがあるが利用されていないのは、市民体育館にある減免制度が総合体育館では適用されておらず、総合体育館の使用料が高いことから児童・生徒(団体)に敬遠されていること。
・そのため市内、市外利用者の料金等使用料の見直しや、総合体育館における使用料の減免を検討すること。
という内容でした。
私は、ここまで当局側がここまで踏み込んで答弁するとは想定しておらず、想定外の答弁により再質問がちょっとグダグダになりましたが、いずれ、一般質問により、制度の見直しが検討されることとなったのは、非常に良かったと思います。
今後は、利用者の意見を聞きながら、利用者ファーストの視点でより良い制度に変えていくべきと思います。