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 ある部屋、そこはリングと呼んでもいいかもしれない、その部屋に一人で挑んでいった日々のことをときどき思い出す。
 

 「緊張」と「不安」、そして少しばかりの「興奮」。

 逃げることのできない勝負を挑んでいく。
 リングに入るのを待っている間、なぜかいつも左上腕部に何か得体のしれない違和感を覚える。

 おそらくそれは、「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などストレスホルモンとよばれる脳内物質が過剰に分泌しているせいだろう。

 秘書というリングアナから、挑戦者の名前がコールされる。
 クビを回し、軽くジャンプしてからリングに入る。
 
 リングに入ると、トップリーダーが君臨している。

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「自分のパーソナリティを知って、幸せな人生の扉を開く」ための記事を書いています。公務員時代や退職後の「しくじり」経験など織りまぜながら、「…

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