上田麻由子『2・5次元クロニクル2017-2020 ―合わせ鏡のプラネタリウム』、そして刀ステ「科白劇」について
本書は、2016年から2018年末にかけての2.5次元舞台を追いかけた『webちくま』の連載「2.5次元通信」が元になっている。そこに2019年・2020年の舞台と俳優・演出家のインタビューを増補したものだ。最後の章は、コロナウィルスの影響で「科白劇」に変わった刀剣乱舞の舞台。
クリスマス発売のこの本を手にして、最後の「科白劇」の章を真っ先に読んだ。観劇当日の様子が丁寧に描かれ(コロナ対策のために行われたことが、ひとつひとつ書かれ、上演のための努力と厳しい状況が切々と伝わる)