人類は賢い
人間は極めて賢い生き物である。あらゆる状況に勝手に対処して、そして己の利益を最大化するために最適の行動を取ることをしない人間は殆どいない。そしてそれ故に、ありとあらゆるルールは人間の賢さを考慮した上で作る必要がある。
もしも愚かさをもてはやして最大の利益を得られるような社会を作れば、人は無限に愚かになるし、弱さをもてはやして最大の利益を得られるような社会を作れば、人は弱さを獲得することに全力を尽くすだろう。このようなルールでは決して良い社会になることはない。最適な行動を取るためには、人間は手段を選ばないからだ。
人が努力し、強く賢くなり、そして問題を解決しようとするのは、それを評価する社会と環境があるからなのである。自然環境は人間には関係がないので、強く賢くなることでしか切り開くことはできない。
また、自分で社会に影響を及ぼせるほど優秀な人間が、私利私欲の為にその力を振るうような社会では社会は安定せず、一般人が救われることはあり得ない。そして、このような社会では結果的には優秀な人間も幸福には成れないのだ。
あらゆるテクノロジーにはそれを維持するために絶対的に必要な人数というものがあり、あまりに人が減りすぎるとテクノロジーが失われてしまうからである。
だから昔の人々は、強くなるだけ、賢くなるだけで評価されるという社会を作り出したのだ。優秀な人間が維持したくなる社会であるからこそ、今日まで社会は持続し続けてきたのである。
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