カザフスタンバレエ旅行(1日目 アルマティ)
あっという間に旅行当日になってしまった…結局アスタナではバレエ見れないのでアスタナの近未来風な町を散歩したりショッピングしたりしようかなと思います。
アルマティは当初は空路で行く予定でしたが出発の日の夜にバレエの公演があったので急遽陸路に変更。ビシュケクの人々は日本人が郊外から少し離れた大都市(東京とか大阪)へ行くノリでアルマティに行ってる。キルギス人はパスポートなしでカザフスタンとキルギスを行き来できるしバスも安い、アルマティは中央アジア最大の都市。バスでもいいけど今回は自分1人だけなので安全のために仕事でやり取りしてる旅行会社に車を依頼した。陸路に変えてからギリギリまで悩んでたSIMカード問題は日本の企業が作ってるほぼ全世界対応のeSIMのアプリでカザフスタン15日間3GBのを購入して対応。出張くらいならこのアプリで対応できるし追加チャージもできて便利だと思う。何より旧ソ連地域みたいな英語が使えない場所で日本語で全て解決するのは大きい。
朝の9時にビシュケクの自宅を出発。大体40分くらいでキルギス側の国境検問所に到着。ここからが長い。キルギスの出国とカザフスタンの入国にそれぞれ約45分、合計90分かかった。滞在登録のために入国時に入国カードを貰うのかと思ったらそれはなくなったらしい。外務省のサイトにも書いてあって、2020年の法改正により入国カードのシステムはなくなってパスポートにスタンプ押すだけになった。びっくりしたよ!!!とりあえず安心。カザフスタンの田舎の景色は大体キルギスと同じです。羊、馬、牛が放牧されてのんびり草を食べてる。違うなと思ったところは、カザフスタンは平野ではなくて丘陵になってるところ。キルギスは平野があってその向こうに山が見える。途中風力発電の風車がたくさん立ってる場所があってそこで少し車を停めて写真撮った。山が見えるのはカザフスタンも同じ。山道を登ったり下りたりして耳も結構キーンとなった。アルマティの郊外はビシュケクと似てる雰囲気。集合住宅と平屋の戸建てが並んでる。ビシュケクは完成しないまま放置されてるのもあるけどアルマティはちゃんと完成して人が住んでるものが多い。アルマティは車線も多くて広いので渋滞は控えめ。
アルマティのホテルに着いたのは15時頃。予定より1時間遅くなったけどバレエには間に合ったので良し。運転手さんお疲れ様でした。ホテルにチェックイン後はとりあえず家族に電話した。バレエは19時からでホテルの真向かいに劇場があるのでとりあえず翌日の予定を考えてた。デニス・テンメモリアルには絶対行こうと思ってて、歩いて行けなくもないけど地下鉄乗りたいから地下鉄使って行く予定。あとお花を買う!あと候補はパンフィロフ公園、ゼンコフ教会、モスク、アラサン(サウナ施設)。頑張れば全部行けるかな。アラサンはアルマティ観光のブログ書いてる方が紹介してたサウナ施設で、水着なくても入れて温水プールと水風呂もあるし追加料金でマッサージとかもしてくれるスパ。今回タイミング合わなくてビシュケクでネイルサロンに行けなかったからアルマティかアスタナで行くのも考え中。明日夜は日本にいる友達と電話する予定なのでその時間までにホテルに戻りたい。
バレエを見る前に朝から何も食べてなかったからホテルのカフェでリゾット食べた。豆苗のっててアルマティのどこに豆苗が売ってるのか気になる。中央アジアで豆苗ってメジャーな食材なの?
あっという間にバレエの時間になったので劇場へ。ホールの大きさはビシュケクと同じくらい。デザインはカザフスタンの国旗の水色と黄色ベース。アスタナはもっと大きいらしい。今回行けなくて残念。幕間のチャイムはオルゴールで何かの音楽だからムラを感じた。ムラは開演前にすみれの花咲く頃流れるからそれっぽい。見た演目は「コッペリア」。これ結構レアな演目。ロシアだとモスクワのボリショイバレエとペテルブルクのミハイロフスキーバレエが持ってる演目。あとは時々ワガノワの卒業公演だったりする。昔BSでボリショイの公演を見た記憶を思い出してたけどちょっと違う。バレエのオンライン配信で見た違うバージョンのコッペリアかも。1幕のスワニルダのバリエーションは人形コッペリアが踊ってた。舞台に人がたくさんいるのを見るのが久しぶりでなんか新鮮だった。主役は日本人ダンサーの橋本ありささん。この前ビシュケクのバレエガラにゲスト出演されてた。この旅行のきっかけ。マイムが多いんだけどほんとに会話が聞こえてきそう。橋本さん最後のコーダのフェッテは多分トリプル入れてたと思う。すごい。どこに行っても1人は日本人ダンサーがいてバレエの広がりを感じる。でも私みたいに頻繁に見に行く人はまだまだ少ない。中央アジアのバレエの特徴は男のダンサーの身体能力がやたら高いところ。羽生結弦ばりの4回転とか舞台から飛び出しそうなジャンプとかビシュケクもアルマティも男のダンサーがほんとにすごい。ああいう猛々しくて野性味ある感じってロシアとか欧米のダンサーには絶対出せない。「ダンスダンスダンスール」っていうバレエ漫画で体格とか色んな要素の問題でアジアのダンサーがロシアでダンスールノーブル(王子役を踊れるダンサー)になったことはないってあって、その理由がなんとなくわかった。「コッペリア」でフランツを踊ってた方は割と王子様もいけそうな感じがした。1幕の私服っぽいカラフルな衣装より2幕の結婚式の白い衣装のほうが良かった。アンデオールとか肩を下げるとか超基本的なところで苦戦してて全然踊れないのに知識だけは増えていく…
1日目はこんな感じです。あとは写真をどうぞ。