多少の罪悪感とともに笑う(お笑いライブ)
急にお笑いライブに行き出した2022年、先日3回目のお笑いライブに行ってきた。
正直に言うと家族も行きたがってたのに悪いような気がして、今回は気は引けていた。
が、開催日時が、ドアtoドアでばっちりと行く事が可能な、私にとって超最高な日時で、これを逃すとお笑いに限らず今度いつエンタメできる?などと考えてしまったら、もう駄目。
家族が各々頑張っている時に、お笑い観てていいんだろうか・・・ま、いっか!というカカロットマインドで、グレープカンパニー主催のライブへ。
今ハマっている東京ホテイソンと、ツンツクツン万博・ダブルグッチーの3組出演ライブだった。
新宿バティオスと「チケットの取り置き」
足を踏み入れた事がない歌舞伎町にうっすら緊張したが、2日後に国葬があるからか?至る所に警察官が立っていて、まったく無関係なのだが安心感の恩恵を受けた。
ライブハウスまでの道順をネットで丁寧に教えてくれている方もいらして有難い。ネットには捨てる紙あり拾う神あり。
余談だが、地方の友人に「横浜生まれなのに何故東京オンチ路線オンチなの?」と呆れられた事がある。
私がインドア派という事を除けば、これには明確な答えがある。
「横浜の一部の人間は、横浜西口と東口と桜木町で事足りさせて育っており東京には行かない」から、です。
さて、ライブのチケットは「TIGET」という予約サイトを使う。
使い方が超簡単で、囲い込まれている感も無く誰にでも敷居が低いのが好い。
が、今回、予約時に初めての言葉を目にした。
「備考欄に取り置きの芸人の名前を必ずお書きください。」
取り置きの芸人の名前を必ず・・? WHAT?
慌てて調べたところ、つまり支払いが当日受付時なので、予約を明確にするためらしい(多分)。これに、私は感激した。
このご時世になって、お笑いに限らず演者も客も、少し風邪気味かな?と思ったらお休みできる事が当たり前になればいいのに、と精神が軟弱な私は思っていたからだ。(※無断キャンセルは決してできません。)
ただ現実には、演者側には支度費用・客側には遠征費用などがかかる方もいるわけで・・難しいんでしょうね。
そしてそして(記憶が正しければ)客入りの時からステージにサンパチマイクが立っていた。始まる前におおっサンパチマイク・・と意味なく見つめ続ける。まずマイクに対して「あなた恰好イイですね」と言いたくなった。
天丼?🍤
東京ホテイソンの後輩2組を存じ上げなかったので、笑えなかったら失礼になるどうしようと不安だったが、めちゃ笑った。M―1が始まっているのでネタの事は書けないけれどネタが面白かった。さすがグレープカンパニーの次世代のスター(ショーゴ談)だ。
水口くんと木戸口くんだからダブルグッチー、という小学校同級生コンビは、なんと大学生!学生に見えないこの落ち着き感は何だ・・芸人さんは本当に年齢不詳だなー。
ダブルグッチーと同期のツンツクツン万博の内藤くんとガイくんの方が、年上なのに若く見える。
ライブのネタとネタの間は暗転され真っ暗なのだが、ツンツクツン万博がコントで準備があるせいか「ツンツクツン万博!」と呼び出しがかかっても舞台が明るくならない。
「ツンツクツン万博!」・・・「ツンツクツン万博!」
確か3回呼ばれたと思うのだが、もう私の頭の中で「万博!?」ってハテナが付いていた。こういうハプニングって面白いよね。
そんなガイくん(?)はこの夏、ポイ活で軟禁中だったらしい。
看板の東京ホテイソンの3つのネタは、3つとも違った趣で・・面白かったなぁ。
小さい劇場なのでとにかくたけるくんの声に圧倒された。でも全く、うるさく無い。備中神楽伝承者(?)はさすが、声質が違う。
よくよく考えるとショーゴくんのネタに落とし込む才能は凄い。どうしてこういう思い付きがでてくるのだろう。ちゃんと「芸能」だなぁ、これはお金払う価値があるなぁとしみじみした。
ラストのトークコーナーでは、後輩を想うふたりの人柄がにじみ出ていた。内輪ウケじゃなくこちらも置いてけぼりにされない楽しい時間だった。たけるくんの陽キャは宝だね。
だけどこの日いちばん衝撃だったのは、そんなたけるくんの「俺、漫才解ってないのよ。何が面白いのか解ってない。」だった・・。究極の可愛げとはこのことか。
「今日はありがとうございましたー!」で舞台が真っ暗になり出演者がハケる時、何故か一瞬ほわっと明かりが付いて、去り際の全員のきょとん顔が現れた。
こういうのを天丼というんでしょうか?照明の?
たけるくんが逃がさず拾ってくれたので最後の最後まで大笑いしました。