お酒と祖父のニックネーム
お酒の適量を知った
困った事に、酔いが顔に出ない。
顔が赤くならない。女性としては可愛げがないし、何よりお酒が強いと思われてしまうというとても不利な体質だ。
お酒が強い弱いのと顔が赤くなることは、全くの別の話である事を世の中にもっと広めたい。(広まってる?)
自分のアルコール分解能力が高くないのは、なんとなく経験則で判った。量はまったく飲めない。
今は1年に1度もないが、飲む目的で外食しても一晩に飲む量はキッチリ決めている。
例えば生ビール小を最初に頼むとする。食事と共に焼酎米のロックを飲んだとする。2件目のBarがあるとして、そこでカクテルとシングルモルトロックを飲んだら終了。
度数とかちゃんぽんはあまり関係ないようで、感覚としてこれ以上が絶対ダメ。座が長引きそうだったり続くなら、お茶を飲む。
家では135mlのミニ缶ビールを1個。感覚としてはそれで充分。
若い時から缶チューハイ等は悪酔いしてしまうので一切飲まない。
なぜお酒を呑むのか
正直、アルコールで酔っぱらうのが好きじゃ無い。
もう、アルコールから酔うという特徴が消え失せればいいのにとすら思う。
味が美味しいから飲むだけなのだ。
自分の好みを把握すると、無駄なお金と分解能力を使わなくて済むようになる。
外食しなくなった昨今、安いお酒を買うような時でもずっとこれは役に立っている。
ロビン・ウィリアムズ似の祖父
大好きな祖父は御酒のみだった。
雪国の人で、職人で、先生で、笑うと可愛くて、でも多少頑固だった。
子供の頃、我が家に泊まりに来てくれた時は、TVのチャンネル争いを本気でした。
「おじいちゃんは大人なのに、全然こどもに譲ってくれない!」
と母に怒りをぶつけた。家長制度な人だった。
でも、私と雪道を歩いている時「お前は雪道の歩き方が上手だ」と褒めてくれた。
それが相当嬉しかったのか今でも覚えているせいで、雪が降ると根拠のない自信をもって歩く私は、よく転んでいる。
祖父の酒量について私は良く知らなかったが、私やいとこが成人する頃にはもうお酒を制限されていた気がする。
母や伯母の話では、祖父は泊まりに来るとコンビニなどでお酒を買い、ベランダで隠れて飲んでいたらしい。
そのため後年、私のいとこが祖父に「ワンカップじじい」とあだ名をつけていた。
晩年は痴呆があり、伯母や伯母の家族は苦労していたが、私は今、家族にワンカップじじいの話を楽しく話している。
祖父に会えると思うと、死ぬのは嫌だけど全然怖くはなくなった。