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随筆

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#美術鑑賞

どんなわずかな事でもいいから、喜びを大切にする心が欲しい 中原淳一

美術館女子ではないので、久し振りに観たい!と思った展示がまた松濤美術館でびっくりした。 ほぼ1年前に訪れた時も雨季だった。 そのエドワード・ゴーリー同様、中原淳一のこともほぼ知らない。 知らないけど見知ってはいて、絶対楽しい時間に決まっている!と自信を持って本日訪れたところ、想像以上でうっとりして帰ってきた。 知れる時間と覚書 人形作家で画家でイラストレーターで、というところまではなんとなく知っていた。 が、ファッションデザイナーで、なんと自ら女性誌を作ってしまう編集者で

いたるところに輝く均一な光 モネ 連作の情景

上野の森美術館で開催中の、モネ~連作の情景 を鑑賞してきた。 【睡蓮】が連作というのは知っていたが、モネがあらゆる魅せられた所で連作を描いていたのは知らなかった。 季節や天候や時間によって違う光、それにより浮かび上がる、同じ場所なのに全く違う風景。そういうものに魅せられたモネという人の画家人生が羨ましくなった。 大盛況の一因 美術に詳しくないが、どうして美術鑑賞したくなるのか。 たまたま最近Xで、芸人の山口コンボイくんがよいことを呟いていた。 ちょうどモネ展に行ったタイ

北斎のまく笑いの種 万歳manzai

11月26日までの企画展【北斎のまく笑いの種】を観たくて、すみだ北斎美術館に行ってきた。 お笑いライブの楽しさを知って、去年から遊びに行っている。 友達が居ないので何をするにも何処へ行くにもぼっちでへっちゃらなのだが、さすがに最初は「ライブと名の付くものに一人参戦って、空気に襲われるかな」と緊張していた。が、そんなことを思っていたのは遠い過去になっている。 (余談だがUSJ ハロウィンの宣伝番組が楽しくて、「ママ、独りで泊まりUSJしてきていい?」と家族に聞いたらヤバ過ぎ!と

雨の松濤美術館~エドワード・ゴーリー

作家の終の棲家は、壁の質感からエレファント・ハウスと呼ばれているらしい。 エドワード・ゴーリー=「うろんな客」しか認識がなかったのに、展覧会情報をみて気になって松濤美術館へ行った。 絵本を読む趣味がなく知らなかったが、ファンが多いのだそうで、雨日でも人が途切れることがなかった。ちなみに初めて降りた松濤の印象「石造り多ぉっ」。 原画展と言ってもいいが、原画の絵本(日本語ver.)が、落ち着くソファーと共に置いて在るのがよかった。 そうすると全部読むし、欲しくなっちゃうよねぇ。