26歳から始める大学生が楽しすぎる件
昨年、26歳で大学生になった。
誕生日に恋人に振られたため、最初のnoteは失恋日記となってしまったが、本当は社会人を経験してから大学生になりました、という記事を書こうとしていたのだ。
だから正確にいうと、26歳で大学に入学し、27歳になった日に失恋した大学生だ。
私の失恋はさておき、まさか自分が社会人を経験してから大学生になるなんて、10年前の私は思いもしなかっただろう。
勉強とは無縁と思っていた部活一筋の私。
「人生なにがあるかわからないのよ!!勉強してお願い!!」と、声を大にして伝えたい。中学の基礎も危ういと、大学の授業の楽しさ半減するよ…。
そんな私の昔話よりも、なぜ今になって大学に入学したのか話したい。
簡単にいうと、ずっと勉強したいと思っていた分野があって、悩んでいたけどタイミングとチャンスが重なったから、だと思う。
社会人になって働き始めると、自己犠牲をしながら働いている自分がすごく嫌だった。自分を消耗させながら生きていることに違和感を覚え、耐えきれなくなってしまった。
私は生物学的にも自覚しているのも女性であるが、将来は結婚して子供産むとしたら30歳までに好きなことは全部やって…とよく考えていた。
もし自分が男だったら、こんなことを思わなかったのかな?そもそも、どうして30歳までにと制限をかけてしまうのだろう。という疑問がどんどん浮かび上がってきた。
結局、自分にこの仕事は向いてないと思い仕事を辞めたり、自分探しをしたりする中で、自分が身を置いている資本主義社会の窮屈さや、生きづらさの原因は、ジェンダーの問題や政治の問題が関係しているのではないかと思うようになった。
他にも、環境問題に興味を持っていたことや、場所作りをしたいと思っていたことから、社会学やまちづくりをもっと深く学びたいと思うようになったのが、今から3年前。
元々勉強が好きだった訳では全然なくて、自分が社会に出て生きづらさを感じたり、嫌な想いをしたことが1番のきっかけだった。
自分はもちろん、みんな幸せになれる社会がどんな社会なのか、どうしたらそんな世界をつくれるのか、気になって仕方なかった。
そんな時に、社会人経験があれば入れる大学を知り、家族の応援もありゼロから勉強することを決め、入学したのが昨年の4月。
26歳4月、大学1年生になった。
勉強したいことが明確になってからの大学は、本当に楽しい。
高校の授業とは違って、すでにある答えを学ぶのではなく、大学は自分なりの答えを探す場所だ。だから、意見が異なっても全然良くて、たくさんの実験ができる場所なんだと思う。
独学でももちろん勉強はできるけど、研究者でもある教諭たちに相談することや、一緒に学んでいる人たちと意見を交わすことはすごく刺激になる。
何よりも、自分の考えに新たな情報を入れることができる。独学だと偏っていた知識が、多角的な目線から見られるようになる。
自分が持っていなかった考えを聞くと、悔しい気持ちや恥ずかしい気持ちもたくさん出てくる。
答えは一つじゃなくて、いくらでもある。それがすごく楽しい。
最初に話したように、私はに勉強は必要ないと思って、学校の授業もテストもその場しのぎで過ごしてきた。
だから基礎的な知識も少ないし、それが大学の授業に影響することが多々ある。
大好きな大学の先生にそのことを話したら
「勉強したいと思った時に勉強するのが、1番良いタイミングだよ。知識って引き出しだから、前覚えたことの引き出しを探して、なければ増やせば良いんだから。そのやり方でいいんだよ」
そういってもらえて、すごく嬉しかったのを覚えている。
きっと、高校を卒業してすぐに大学に入学していたら、そうは思わなかった。社会に出るまでの猶予期間だと思って4年間を過ごしていただろう。
でも、やりたいこと、勉強したいことを見つけた今だからこそ、勉強が楽しいと思える。
私にとってのベストタイミングは、きっと今だったんだ。
正直、私はすごくラッキーだった。
恥ずかしながら、学費は親の援助を受けている。だから、全員が全員同じ選択ができるとは思っていない。
それでも、自分のやりたいという気持ちに正直になって、飛び込んでみると想像以上に楽しい未来が待っているということは、自信を持って言える。
今だからこそできることはたくさんある。
このnoteでは大学で勉強していることや、そこで感じたこと、26歳で入学したからこそ感じること、私生活のこと(失恋したこと)など、いろいろ残していきたいと思う。
大学生になった私の備忘録として、振り返るための記録として使っていきたいのと同時に、同世代で迷っている人や、やりたいことがあるけど不安を抱えている人、現役の高校生や大学生に、「こんな選択肢もあるよ」って言える場所にしていきたい。(とてもおこがましいのですが…。)
だから、このnoteは正解がある訳じゃないし、押し付けるつもりもない。
自分が18歳の時、あるいは20歳前半の時にかけて欲しかった言葉を、自分に対しても残していけるといいなと思う。
そして、未来の自分がこれを読み返した時に、「ああ、私、今も昔も頑張ってたじゃん」と思えるような場所にしていきたい。
ゆるくゆるく、やさしい場所にしていきたいです