あなたはなぜ貯金すらできないのか?
貯金というのは、なんでこんなに難しいんだろう。
給料日近くなると、貯金残高にそわそわしないだろうか?
残り少ない貯金、次の給料日まで足りるか・・
こんな不安を毎月毎月感じていないだろうか?
それはあなただけじゃない。
この資本主義で勤め人(労働者)として生きていく以上、
誰もが同じような不安を抱えて生きている。
勤め人をしながら貯金をするのは本当に大変だ。
僕も本当に苦労した。
勤め人の頃は、爪に火を点すような暮らしをしていた。
なぜ、会社は毎月10万くらい貯金できる位の給料を出してくれないんだろう。
そう思わない日はなかった。
勤め人が貯金できない理由
その理由は、2人の大先生、マルクスとパーキンソンが教えてくれる。
まずはマルクスが「勤め人の給与」とは何かを説明してくれる。
その前に一つクイズ。
日本とバングラデシュで同じ仕事をしたら同じ給与をもらえるか?
どうだろう?
全く同じ仕事内容だと仮定しても、同じ給与ではないだろう。
おそらく日本でもらう給与の方が高いはずだ。
それはなぜだろう。
日本で仕事をした方が価値が高いからだろうか。違う。
それは、「労働力の再生産」にかかるコストが住む場所によって異なるからだ。
労働力の再生産とは、
つまり勤め人が毎日同じように元気で働けるようにするためのコストだ。
寝るための住居、食費、衣服、ストレス発散の娯楽などのコストがそれにあたる。
バングラデシュでは一ヶ月1万円もあれば十分に暮らしていける。
日本では少なくとも10万は欲しいところだ。
これがマルクスの考える概念、「労働力の再生産」だ。
僕は初めて聞いた時に衝撃を覚えた。
あなたが例えば30万毎月もらっていたとすると、
その仕事は毎月30万くらいもらわないと、継続維持できない位のキツさだということ。
さて、もう一つ面白い考え方。
パーキンソンの法則、聞いたことがある人も多いと思う。
イギリス帝国の役人について調査をしていた人なんだけど、
この考え方はあらゆるものに当てはまると僕は思う。
彼は役人の働きぶりをみて二つの法則を発見した。
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
勤め人生活の中で、ヒマでヒマでしょうがない時はあるだろうか。
また、全く工夫しなくても貯金がどんどんたまっていくことはあるだろうか。
そんな勤め人は全くいないと思うが、その裏付けがこの法則だ。
特にこの第2法則については、マルクスの概念とつながる部分がある。
あなたの給料は、
あなたが元気に明日も会社に行くための最低限の経費であり、
工夫していかないと、貯金は全くできない構造になっている。
これはつまり、勤め人として生きている以上、
人生の余裕を得ることはできないということだ。
だからあなたは転職しても、昇進しても、
余裕を感じることはないのだ。
勤め人世界の競争はいわゆるラットレースと言われる、終わりなき地獄。
僕は本当にそう思う。
ではそのラットレースを抜け出すことはできるのか。
次回はそのあたりを書いてみようと思う。
では。
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