見出し画像

長生きしたくないだけなんです

質問です。

死期を選べるとしたら、選びますか?
選ぶとしたら、いつですか?







私は、選びたいです。
今日から1週間後です。

つまり、余命1週間を元気な状態で過ごせたら
私の人生に悔いはない、ということです。


こう言うと、大抵の人は驚いて
"あと1週間の命って…まだ若いのに!
もうやりたいことないの?病んでるの?大丈夫?"
と、心配してくれます。


小さな幸せを噛み締められている自信はあります。
人並みに愛されてきた自覚もあります。
友達も家族もいますし、もちろん大好きです。


だから、だからこそ、大切な人を見送る側になりたくありません。

年老いて、自分の力で何もできなくなって、
知能が衰えて当たり前がわからなくなって、
愛らしいおばあちゃんでは到底ない姿になってしまったら、
人に迷惑をかけてまで生きていたいなんて気持ちはありません。
惜しまれるうちに、居なくなりたいんです。


だからって若すぎる、と人は言いますが
その分、毎日を悔いなく生きているんだと胸を張ります。


希死念慮、という言葉を最近知ったのですが、
死にたいわけではないのでなんだか違う気がします。

ただ、長生きしたくないだけなんです。


では、与えられた1週間で何をするのか。

銀行の口座からお金を引き出しておく
なんて現実的なことも考えていますが

留学先で出会ったリビア人の友達にどうしても会いたいです。
軍隊に入って仕事をする彼は、毎日が死と隣り合わせです。私よりも何倍も、生きていることが奇跡なんです。
再会を待ち侘びてもう約10年、会っていません。

1週間のうち、移動に往復4日、1日だけ共に過ごして
残りの2日は家族と友達に感謝を伝えられたら
思い残すことはありません。


遺体だけ火葬してくれれば、葬式も、仏壇も不要です。ちゃんと成仏できるという根拠のない自信もあります。


もし死神のような存在が居て会話が通じるならば
「死期は1週間後で」
「あっ、あと最期の晩餐は国産の鰻で」
と、お願いしてみたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!