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アニメ「のんのんびより のんすとっぷ」(3期)4話感想〜心のアネポリスと膨らむ果実〜

Aパート
〜トマトが熟す頃に成長しない者はなし〜

前話で植えられたトマトも太陽のえぐみによってすぐに成長し、れんちょんは「真夏のサンタクロース」としてトマトをみんなに配ることに。自分で作ったトマトを配ることで見せつけたいれんちょんの稚気に対して笑顔で受け取ってくれる年長者たち。



あのこまちゃんだってれんちょん相手にはなんやかんやお姉さん出来てるんだし(他にも蛍との星見回とか)、実はそこらへんがしっかりしてるというか、「健全」なんですよね、のんのんびよりは。


前話で妹キャラぶりを見せた夏海がれんちょんの前では姉貴分で、れんちょんは今回初めておねぇちゃんになる。つまり2期10話のような単発エピソードではなく、3期自体に複層的な「成長」の流れ/構造があるというわけだ。この仕掛けが作動し始めた時から、「のんのんびより」は「終わらない日常」の「終わり」へと動き始めたのだろう。
(あかねの成長とれんげとしおりちゃんの掛け合いが3期テーマとなっているのは明白)

Bパート
〜むすんで、ひらいて、てをうって〜

このパートは完全に原作通り。駄菓子屋のくすぐられ顔がのんのんびよりらしからぬ艶があったのが笑えた。しかしあの手錠はピンクって気がしないしなんなら青って気がしたけど、それはきっと俺が昔壊しちゃった手錠が青だからだろうな。
とりあえず今回のキーワード(≠テーマ)の「おまわりさん」に適うため選ばれただけだろう。

Cパート
〜姉柱〜

ひかねぇ可愛い。生足が魅力的でいいと思う。あの無邪気な無防備さが魅力的なのん。なんやかんやでコスモ刑事ネタに乗ってあげる夏海とひかねぇがよかった。


そして最後のおんぶのくだり。あれは原作とアニメがまったく同じようにしっとりとした余韻にひたれるエンド、これは3話と同じ感じでよかった。

*1…そろそろ「今回はここまで」の新パターンを見たいと思うのは俺だけだろうか?

*2…このこまちゃんのダッサイ私服があのアンジャッシュ回の伏線だったりするのだ。アニメは全体的に原作よりオタク受けしそうなオタクの想定する(アニメ美少女の私服かくあるべしというコンセンサスに則った)「女の子の普通の私服」感が強いので(それに対する原作は先生自らネットでリアルな服を調べて資料にしているらしい)、そこから一度は外れないとあの回は成立しないので、安心することができた。

*3…多分今回トマトをもらった老婆は石川さんちのババアではないと思う

*4…れんちょんとしおりちゃんの身長がほぼ変わらないのは精神性の差異によってアネパワーを全開にするためとされる(うそ)

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