やばいよJFA〜各国のスカッド紹介動画から見る日本の遅れ具合〜
はじめに
いよいよ、W杯開幕が目前に迫ってきました。
各国の代表メンバーが続々と発表される中、メンバー発表の動画にもそれぞれの工夫やW杯にかける思いなども伝わってきて面白かったのでまとめてみました。
オランダ🇳🇱
初優勝を狙うオランダのスカッド動画はシンプルですがカッコいい仕上がりになっていました。
映画監督が座るような椅子にファン・ハール監督が腰掛け、サポーターに向けてこれまでの応援に対して感謝を述べました。
その後、ポジション毎に代表メンバーを読み上げていき、全員の名前を読み上げた後に改めてW杯で優勝するために応援を求めました。
動画の最後がオランダ国家の紋章でもある、獅子が吠えるシーンで締め括られており、非常にカッコいいなと思いました。
イングランド🏴
イングランド代表のスカッド紹介動画はアニメ調の動画でポジション毎に発表されるスタイルでした。
スカッド入りした選手の似顔絵が上手く特徴を掴んでいて面白いなと思いました。個人的にはサカがすごい似てると思います笑
アルゼンチン🇦🇷
アルゼンチン代表のメンバー発表の動画は監督がポジション別に名前を読み上げていく一般的なものでした。
もうちょっと凝った作りにできなかったのかなと思っていたら後日、別の動画がアップされていました。
こちらの動画ではW杯への道のりを振り返りながらサポーターが歌を歌う演出でした。
今大会が最後になるかもしれないメッシのゴールパフォーマンスをサポーターが真似るシーンが印象的でした。
メッシが唯一手にしてないタイトル獲得へ、アルゼンチン代表の戦いがまもなく始まります。
https://twitter.com/argentina/status/1592959707853262848?s=46&t=j5BdRLlQTXg7-Fu0T-jX8g
デンマーク🇩🇰
心臓の病からピッチに戻ってきたエリクセンを中心としつつ、ビッククラブでプレーする選手も多いデンマーク。
デンマーク代表のスカッド紹介動画はデンマークの街並みの中でポジション順に21名の選手が発表されるスタイルでした。
他の国とは違い、残りの5名は各国リーグが中断された後に発表されるようでその選手分はデンマーク国旗で表されています。
デンマークの動画で印象的なのはキャプテンのケアーだけは1人だけ美術館のようなところで発表されるスタイルになっており、凝り具合が伺えます。
スペイン🇪🇸
日本と同組で3戦目に対戦するスペインは比較的遅めの代表発表となりました。
今回紹介する国の中では1番日本に似たスタイルでの発表になりました。
しかし明確に違うのはまず、エンリケ監督が耳掛けタイプのマイクをつけて、まるでAppleの新製品の発表会みたいな雰囲気の中登場しました。
その後、エンリケ監督がポジション毎にメンバーを読み上げていくのですがスクリーンでも選手の名前や写真が映し出されカッコいい演出となりました。
あと選手の名前が呼び上げられたときに所属チームのエンブレムまで表示されるのが特徴的でクラブチームを応援してるファンの人にとっては送り出す気持ちが強くなって嬉しいのではないでしょうか。
ベルギー🇧🇪
前回大会で日本と対戦したベルギーはデ・ブライネやクルトワ、ルカクなどが今大会も順当にメンバー入りしました。
そんなベルギーのスカッド紹介動画は至ってシンプルでポジション毎に選手が発表されるスタイルでした。
デンマークやスイスと比べるとかなりシンプルなものですがユニホームもかっこいいので十分仕上がってるのではないでしょうか。
1つだけ思ったのがムニエやカラスコの名前がWINGBACKSと紹介されており、3バックで戦う気満々なのが出てて面白いなと思いました。
カナダ🇨🇦
正直、カナダ代表で知ってる選手はアルフォンソ・デイビスやジョナサン・ディヴィッドくらいでしたがカナダ代表のスカッド動画を見たら応援したくなりました。
動画はカナダ代表のこれまでの歩みが主に紹介されつつ、子供がサッカーを楽しんだり、国民がカナダ代表を応援する様子なども記されています。
動画内のナレーションでも『We go to Qatar not as a team, what as a country 』と語られているように、国全体で36年振りにW杯を戦おうという姿勢が強く感じられます。
グループステージでは前回大会ベスト4に入ったベルギー、クロアチアにモロッコを加えた3カ国と戦いますが3800万人の応援を背に躍進してもらいたいです。
スイス🇨🇭
スイス代表の動画はスイスの自然や街並みと共に名前入りユニホームで選手を紹介するスタイルでした。
ゾマーやアカンジ、ジャカといった中心選手は曲が盛り上がる後半に紹介されているあたりが凝ってていいなと思いました。
https://twitter.com/nati_sfv_asf/status/1590284604657000448?s=46&t=B_Z7Hhpgp4V60HJE4_Q1yg
ウルグアイ🇺🇾
スアレスやカバーニ、ゴディンといった経験十分のベテランとアラウホやバルベルデなどの既にビッククラブでプレーしている若手が融合したウルグアイ。
ウルグアイのスカッド紹介動画もオリジナリティがあって面白いものでした。
ディエゴ・アロンソ監督がウルグアイの地図を広げ、リベラやサルトなどウルグアイの都市をそれぞれ指差します。するとその都市出身の選手が紹介されるというユニークなものでした。
終わりに
W杯の代表メンバーの発表動画が面白い国を紹介してきました。
正直、日本代表の森保監督がただ名前を呼び上げるだけのメンバー発表は悲しく感じます。
W杯という舞台は選手やファンにとっても特別な舞台ですし、普段サッカーを見ない人を取り込む貴重なコンテンツでもあります。
そのような舞台に臨む26名を発表するのであれば校長先生が名前呼び上げるスタイル以外にももう少しやりようはあったのではないでしょうか。
例えば富士山だったり、京都の風景をメインの映像として使いつつ、代表メンバーのユニホームを差し込むような動画を作るとか。
また普段の代表戦でもテレビ朝日系列が放送する際は、メンバー発表もドラえもんやクレヨンしんちゃんといった人気アニメとコラボして行うとか。
森保監督のサッカーに戦術やチームとしての決まり事がないのは選手のインタビューからも聴こえてきますが、このままでは代表戦という"コンテンツとしての存在価値"も薄れていく一方なのではないでしょうか。
だから、、、
ちゃんとやってね、JFA。