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日本人が海外在住の日本人に対して勘違いしていること

海外で暮らした経験がない日本人が持つ価値観の一つに“その土地に長く住んでいる=現地の言葉ペラペラ”という思い込みがある。

これは、現地に長年身を置くことで言語も自然に身につくものだろうという思考回路から来ていると思うんだけど、実際にはそう単純ではない。


実体験込みで言えば、環境の影響よりも結局はどれだけ現地語に向き合えているのかが大きい。言語習得には様々な要因が絡み合うので、一概に在住期間だけでスキルを測ることはできないのだ。


例えばたくさんの単語を覚えて、新しい文法を学んで⋯⋯と、1年間で問題なく話せるようになる人もいれば、その一方で、生活の忙しさや他の優先事項に追われて勉強する時間がなく、数年経っても簡単な言葉しか言えないという場合もある。

別の切り口から言えば私が住むベルリンでは英語も通じる。以前会った日本人は10年ベルリンに住んでいるが、英語ですべて事足りるためドイツ語はほとんど話せないと言っていた。


言語習得のスピードは個人によって違うため、在住歴だけで相手の言語力を推し量らないで欲しい。個々の状況や努力の度合いを無視した考えなので要注意。

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