welcome to フライハイベルト「welcome to・・・where?」
人が話す声が聞こえる。耳をすましても交差し続ける会話の脈絡のない単語が鼓膜に届けられるだけだ。朝だと言うのにうるさい…ひんじゃくグリズリーの曲でも聞こうかなと思った瞬間に教室の扉がスライドした。
入ってきたのは担人だ。なんとも冴えない教師なのだがしっかりとした人だ。揶揄われはするものの生徒たちからはそこそこな人気を集めている。少なくとも彼を嫌う人間なんて逆張り精神を持っている様なイタイ野郎とかギャルでも嫌ったりはしないだろう。しかも小耳に無理矢理挟まれる話によると一部の女子