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区切りの冬は色を持つ

還る場所がある幸せ。

また会いたいと願える心を持ち続けていられる幸せ。

ただ この日々を過ごせる幸せ。

追求してしまうから 今が どれだけ幸せかを見失って 幸せを感じられないまま 不幸だと嘆く。

人は欲望の塊だけれど これだけは 大切にしたいと決めた時 世界は色を帯び始める。

何をしているのだろう?

そう少しでも 思ってしまった時は 思い出してほしいんだ。

人は辛い経験や苦しい想いを残してしまいがちな脳構造だけれど そんな中でも 嬉しかった言葉や気持ちがあると 自分でも 思い出すから。

仮に 思い浮かばないのなら 自分が笑っている瞬間は どんな時なのかを思い出すだけでもいい。

その記憶は どちらかといえば ポジティブな記憶である場合が多いよ。

どれだけ難しい顔をしたっていいさ。

どれだけ傷付いたっていいさ。

生きてさえいれば また笑える。

あなたが誰かの笑顔を覚えているように。

出会ってくれた誰かが あなたの笑顔を覚えていて どこかで 思い出し笑いを浮かべているかもしれない。

そう考えられたら なんだか この世界も 悪くないって。

暦はリセットというか総決算のキッカケくらいのもので。

過ごしてきた時間を振り返させてくれる。

写真や記憶が また笑顔にさせる。

大切なモノぐらい守ってやると 優しさと決意が混じった良い顔をしていようよ。

そんな顔をしていれば 不快に思われるどころか 誰かが『なんか良い事でもあった?』なんて 話が広がって その感情は もっと 広がっていくだろうから。

心は 穏やかで力強い色をしていたい。

だって また会いたいから。

だって 笑っていたいから。

冬風に吹かれながら。

小さく寒さを呟きながら。

ポケットに両手を突っ込みながら。

未来にドキドキしながら 明るい顔で 道を進む。

そんな日々が また愛しくなっていくんだろうな。

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