【第21回】聞いたことあるけど見たことはないをぶっ潰していこう。
先日「バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下、BTTF)」のPART 1を初めて見た。
そして、めちゃめちゃ面白かった。1985年に公開された作品とは思えないほど古さを感じさせない作品だったし、ストーリーの概要を知った上で見たにもかかわらず見終えた後放心していた。
今更、語る必要もないくらいの名作であることは間違いない。公開以降人々を魅了し続け後世の作品に影響を与えリスペクトやパロディされてきたと思う。
僕の大好きな作品である「シュタインズ・ゲート(以下、シュタゲ)」もBTTFの影響を多大に受けている。シュタゲの作中で登場するタイムマシンの1つに「Dメール」というものがあるのだけれども、そのDもBTTFのタイムマシンであるデロリアンから取られていてるわけで。もしBTTFが存在しなければシュタゲも存在しなかったことになるから、僕は感謝しなければいけないかもしれない。
BTTFのPART 2の舞台となるのが2015年であるから、それを記念して2015年にNIKEが作中に登場した自動で靴紐を結ぶシューズを再現したものを発売している。
こういったニュースを当時読んでいたのにも関わらず、最近になるまでBTTFには触手が伸びなかった。名作だし見たほうがいいと色んな人に言われていたけれども、なかなか見ようと思えなかったのだ。昔とは違って見る環境は整っていたのにもかかわらず。
「なぜだろう」と思う。
例えば「BTTFはタイムマシンを扱った作品の中では古典的なのものだから今見たところで、後発の作品のほうが面白いのではないか」「1985年の作品なんか古すぎて面白いと思えないかもしれない」といった理由を挙げられるかもしれない。
けれども、どうにもしっくりこない。そこに明確な理由なんてないのかもしれない。
ではなぜいきなり見たんだろう?
言うなれば今回BTTFを見たのは運命のいたずらだった。急にふと見てみたくなったのだ。
人には何をするにもその人にあったタイミングがあると思っている。それは作品との出会いもそうだと思う。
他人には力ずくで引き合わされものではなく、例え強制的に見せられたりしてもしっくりこないことがある。
なんならこのエッセイを書き始めたことも誰かに強制されていたら続かなかったかもしれない。
けれどもBTTFがあんなに面白かったのならもう少しいろいろな作品に触れていってもいいなとも思った。
昔から本を読んだりネットサーフィンをするのが好きだったり、パロディの元ネタをすぐ調べたくなる性なので「名前は聞いたことがあるけど見たことはない」というものがたくさんある。
そのせいで「名前は聞いたことあるけど見たことがない」が知らず知らずのうちに口癖になっていた。先日、久しぶりに小学生のいとこに会ったのだけれどもYouTuberの話しになったときに、その口癖を言いまくっていたせいで気付かされた。だって名前は聞いたことあるけど見たことないYouTuberがいっぱいいるんだもん。
これからは聞いたことあるけど見たことはないをぶっ潰していこう。
とりあえずBTTFのPART 2とPART 3を見てくるか〜〜!