動物と暮らす。Vol.69 大型犬が減ってる?
こんにちは。
perromart.jp 獣医師スタッフの原 駿太朗です。
日本で飼育されている犬猫、特に犬の小型化がどんどん進んでいるそうです。
病院で診察をしていても「えっ!?ゴールデンレトリーバーなのにこのサイズで成犬なの!?」
といったことが本当によく増えたように感じます。
ブリーダーさんなどにおいて意図的に体格が少し小さめの子同士をかけるようにしている方が増えていたりするのか?予想しているのですが、ニーズがあるからそうしている訳で、なぜそういったニーズが日本で主流になってきたのでしょうか。
1つは飼育方法の変化が大きくあったからではないかと思います。
10-15年前までは屋外での飼育が主流でしたが、今では屋内の人と全く同じ環境で住むワンちゃんが本当に増えました。
室内で飼育をすると考えた時、中型犬以上だと非常に大きなスペースが必要になってきます。
特に都市部の賃貸などではなかなかそういったスペースの確保も難しいため、結果として小型犬のニーズが増えた。というのはわりと自然な流れな気がします。
もう1つ最近、要因のひとつなのかなと思っているのが、独身で暮らしている人が増えてきているから。というもの
たまたま先日、公園で犬の散歩をしていると若い女性がひとり若い大型犬の子にひきづられるように散歩をしているのを目にしました。
大型犬の子は外がすごく楽しそうでアッチにコッチにと次々と女性を連れて行こうとします。
女性はそんなワンちゃんになんとか必死について行こうとしているようでした。
小型犬ももちろんそうですが、中型〜大型犬ともなると体力も筋力も相当なものです。
家族だったら散歩はお父さんに…。などと自然と分担しながら複数人でできていたことが、しづらくなってきているというのも大型犬と暮らすことを選ぶハードルになっているのかもしれません。
とはいえ、私は大の大型犬好き。(特にハスキー。)
同じように大型犬が好きなのに色々なハードルがあり、選べなくなっている人はいるはずだ!と勝手に思っています。
そういった犬猫を迎え入れる環境から手助けできるようなサービスやグッズを作っていきたいなぁと思いながら、今は大型犬に引っ張られていたあの女性をこれからも陰ながら応援していきたいと考えています。
皆さんの周りにも「犬猫を飼いたいんだけど飼えない」といってる方がいらっしゃいましたらぜひ理由を教えていただけると嬉しいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。それでは、また来週。