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その香水のせいだよ

・急に寒いじゃんね!
車のフロントガラスが凍っているのを見ると深い絶望を感じる。
タイヤはギリギリでスタッドレスに交換できた。
我ながらナイス読み。


・東京出張中、友人と飲みに行った。
好きなスペインバルのお店。神楽坂の「El Pulpo」。
ここの殻付きウニプリンがだーい好きなんだな。
今回も2個食べた。食べたいものを注文して食べる。それが大人。


・2軒目に行ってみたいバーがあるという提案を受け、行ってみた。
同じく神楽坂の、ハンガリーの蒸留酒・パーリンカを専門で扱うという、その名も「Bar Pálinka」。
パーリンカというお酒は初めて知った。
果物を原料とする蒸留酒で、500mlのパーリンカを作るのに10kg以上も果物を使うらしい!
ギュッッッッ!!と濃縮(蒸留)するので、香りがすごいとのこと。

・お店の方から、最初からストレートだとキツイかもということでトニック割りからいただいた。
本当は割ったりロックにしたりすると香りが損なわれてしまうため、割るのは全くオススメしていない(トニック割りはギリギリで許可している)とのこと。
トニック割りは果物の香りがすごく、うっすらと甘くてゴクゴクと飲めてしまう!
でもこの甘さはトニックウォーター由来で、パーリンカ単体だと蒸留しちゃっているので糖分ゼロで全く甘くないらしい。
味はともかく、とにかく香りが豊か!
グラスからかぐ香りと、口に入れた時と、飲み込んだ後で鼻の奥からフワッと来る香りで、表情が全然違う!
これは面白い!とクイクイ飲んでいたらあっという間に飲んでしまった。
割っているとはいえ原酒はアルコール度数40%オーバーの蒸留酒。大変危険な存在だ。

・トニック割りでこんなだから、ストレートだとどんななのか。
好奇心が抑えられず、2杯目はストレートをいただくことにした。

・結果。すんげーーーーーー!!!!!なにこれ!!!!!!!
細心の注意を払ってちょこっっっっとだけ口に含んだ瞬間、アルコール感(40度!)のグッとした感じは来るんだけど、それ以上に襲い掛かるフルーツの豊かな香り!!
アルコール自体はものすごくサラッとしていて、アルコール感は一瞬でいなくなり、残されるのは華やかなフルーツ感。
そして鼻から息を通すと、飲み込んだものから戻ってくる、表情を変えた香り。
パーリンカ自体は甘くないはずなのになぜか甘さを感じる。それくらい感覚が香りに支配されている。
この香りはいつまで続くの???というくらい呼吸器が永遠に幸福な香りに支配されていた。
ただ、チェイサーの水を飲んだらアッという間に香りが掻き消えてしまった。
あぁ、だから割ったりロックにしたりしてはいけないんだと瞬時に理解した。

・面白すぎて3杯目もいただいてしまった。
「どんどんすごいものをお出ししますよ」とマスターに言われてしまったので。
写真はその3杯目の苺のパーリンカ。

・パーリンカ、存在が独特すぎておつまみというか食べ物に合わせるのは不可能では…?
バーでは食べ物は全く食べずにパーリンカだけいただいたので、何が合うのか全く分からないままお店を後にした。
ネットで調べたらよもぎ餅と合わせた体験記が出てきた。
あーなるほど納得。苺のパーリンカによもぎ餅合わせるの楽しそう。

・どうやら本場のハンガリーではビールと同程度に気軽に飲まれているものらしい。
そしてショットでグッと一気に飲むらしい。
バーでオシャレに飲むのも素敵だけど、現地でワーッと飲むのも楽しそう!
そして現地ならきっとパーリンカに合うおつまみもあるはず。

・どうでもいいけどパーリンカという名前はゲームの魔剣X、魔剣爻のバーリンカを思い出す。
確か父親の八卦ダルの出身地というか対象ステージがトランシルバニアだったはずで、名前と地域に近しいものを感じる。


・土日に出かけたりしたけどパーリンカの文量すごくなかったから別記事にしようかな。


・今日のタイトルは瑛人の「香水」より。
パーリンカは飲む香水とも呼ばれているらしい。
これは言い過ぎじゃない。マジで飲む香水。それは本当。

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