細胞診後の看護師さんのアフターケアとその後の覚悟
セルフチェックで乳がんを発見し、病院へ行ったところ乳がんだど発覚。腫瘍の種類を知るために、痛いと言われている細胞診(生検)をした。
細胞診(生検)を終えて診察室の前で待っていると、看護師さんがアフターケアをしに来てくれた。
初めての乳がんという事で、わからないことや不安がないか聞きにきてくれたのだ。
「アオイさん、今日細胞診痛かったでしょう?大丈夫だった?」
「はい…痛かったですがなんとか…」
「よく頑張ったね。」
そこで隣で心配そうな顔をしている祖母を見たのか、
「お祖母様心配ですよね。」と聴いてくれた。
祖母は「はい…」と泣きそうな顔で答えた。
「ばあちゃんそんな心配しなくて大丈夫だよ!」と明るく言った。
「この子が明るくいてくれるから幾分か救われています。」
「そうですよね!乳がんってわかると大体気分が落ち込んでしまう方が多いのですが…寧ろお孫さんよりお祖母様が落ち込んでしまっているように見受けられます。大丈夫ですか??」
「そうなんですよねぇ。心配で心配でしょうがないです。」
「そうですよね…お気持ちお察しします。」
と、私ではなく祖母のアフターケアをしてくれた。
私は昔からいつかガンになると思っていたから、早くに覚悟ができていたが、父母や祖父母は予想外過ぎてまだ気持ちの整理がついていない。だからこそ、私よりも家族の方が落ち込んでいたように見えたのだと思う。
病院を出て、家に着き、寝る前に今日の事を考えていた。
あんなに細胞診までの1週間「痛いんだろうな。」と不安がっていたのに、やったらやったで痛かったけど、不安がってたより痛くは無かったなと思った。
((それだったら、痛い検査の前に不安がるのやめよう!不安がってても、痛いのは変わらないし、やらなきゃいけないからその前に不安がるんじゃなくて、検査の事自体考えることをやめよう!))と思った。
痛い検査を経て、自分は痛い事に耐えられたという自信が出てきた。だからこそ、やっとフワフワしていた人生に地に足をつけて考えられるようになった。
覚悟ができたのだと思う。
そう思うと、「赤ちゃんを産むと母は強くなる」って本当なんだなぁ。と思った。