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憧れよ。

学校も夏休みに入り、閑散としている
今年の夏も相当暑くなりそうだ
今年も生徒たちが元気に少し背が伸びて夏休み明けに帰ってくるのを楽しみにしたい。

生徒には夏休み前最後の学級通信を配信した。
学級通信の題名は"harmony"
この題名に込めた想いはまた改めて説明します

以下に私の学級通信の内容を抜粋して載せようと思います。
中高一貫校なので、受験のない中学3年生に宛てたお手紙。
ぜひご一読いただきたい。


~みんな、夏休みナニスル?~

中学三年生の夏休みなんて一生戻ってこない。
本気で心の底から「青春してくるんだよ」と思ってます。
この夏こそ、「青春」と感じるものの幅を大いに広げてきてほしいと思います。

体全体、五感を全部使って青春を感じてくべし!
それが、部活に一生懸命取り組むとか、毎朝ランニングをしてみるとか、花火大会に行くとか、旅行に行くとか、バーベキューをするとか、アニメを見切るとか、勉強を一夜漬けで頑張るとか、いつもは行かないような美術館に行く、普段あまり会えない人に会いに行ってみるとかなんでもいい。
今の自分の心に正直になって全力で中3の夏を謳歌してきてください。
帰ってきたらお話しを聞かせてください。


 そして自分の今いるコンフォートゾーン(心地よいと感じる場所)から自力で抜け出して、世界の広さ(実は狭くて広いんだけどね)を体験してきてみてほしい。
世界はとっても広いから。
自力で抜け出せなさそうだったら、周りの友達や家族に引っ張り出してもらうでもいい。
とにかく中3という今、学校という小さい小さいユートピアから抜け出して、自分と近い年の子たちがどんなことをしているのか、冒険してみてほしい。

自分を生きる学校より抜粋

 この夏、どのカエルになれるか。どうしてもまずはコンフォートゾーンから抜け出すには恐怖ゾーンに踏み込まなくてはいけない。恐怖ゾーンに行くには人によっては、一人だと怖いだろう。だからみんなでチャレンジできるものを選ぶのもいい。部活などであれば、チームで戦ったりできるし、コンテストだって絶対一人じゃなきゃいけないってことはない。
 成長ゾーンのカエルになれたらすごい。現時点で何ガエルを目指せるか是非検討をつけてみてください。私は個人的に成長ゾーンを目指してみたいと思う。

 今のみんなは小さなころにテレビで見たことがあるかもしれないけど、水泳のレジェンドで「水の怪物」という異名を持つマイケル・フェルプス選手という選手がいる。
彼は15歳9か月で200メートルバタフライの世界新記録を樹立しているので、大体みんなと同い年で世界を相手に戦っている。
でも15歳でこんな偉業を達成できるなんて最初から強かったんでしょ。と思うかもしれない。
でも本当にそうだろうか?本当は世界やタイム以外の何かと常に戦っていたのではないだろうか?

 ほかにも15歳で(なんならもっと幼い頃に)世界を相手に奮闘している人はたくさんいる。グレタトゥーンベリさんだって、マララユスフザイさんだって。彼らの行動力は桁外れだ。尖に尖りまくった結果、みんなの目に止まったり、行動をし続けることの困難さと逆に容易さを教えてくれるのではないだろうか。
 だけど、世界と戦うため、世界と対峙するため、そして一緒に力を合わせていくための機会はそこら中にわんさか転がっているはず。それを取りに行くか否かはみんな次第。 

 もう一人例として皆にはここで中一の時に見てもらった植松努さんという方のお話しを思い出してみてほしい。

「思うは招く」という母からの教え。
「どーせ無理。」を無くそう。

というのがお話しの中に出てくる。覚えてる?他にもたくさんいい話がでてくるけど、私は特に「どーせ無理。」というところと「ただいま成長中」の部分が特にお気に入りです。
常に心にとめてみんなと一緒に全力で進みたいな、と思っています。植松さんのお話しを忘れてしまっている人は是非見返してみてほしい。
どこかしら今の皆に改めて刺さる部分があるといいなと思います。

 突然ですが、みんなは今、これといった「夢」はありますか?そもそも「夢」ってなんでしょうか。
 私が中3の頃、今思い描いているような「夢」みたいなものは持っていませんでした。〇〇になりたい、とか、そういう「夢」はあったと思います。たしか、憧れていたバスケットボール選手みたいになりたい、とか、国連で働いてみたい、とか。だから色々動いてみました。バスケも全力でやりました、でも全く歯が立たず、国連を夢見ても雲の上のような存在で、ただただ理想として掲げていて、自分から動けていないことに気が付きませんでした。
 なので、大学に入ってから驚きました。
自分はなんて小さな世界で理想を描いていたんだろうと実感させられました。つまり、学校や自分のコンフォートゾーンから抜け出すことを億劫に思っていたから。正直、「めんどくさい」ってどこかで思っていたんだと思う。でも、年を重ねるごとに、社会の渦に巻き込まれていきそうになる。
その中で自分が分からなくなりそうになって、やっと、「外に出てみよう」と思うようになりました。

それからの話はまた今度じっくりすることにします。

 とにかく、中学3年生の今、世界を相手にする力を身につけるいいチャンスが来ていると思ってください。
中学生というだけで周りは「すごいね」と言ってくれるかもしれません。
そうであれば、なおさら、チャンスです。

探究活動では自分たちの考えた探求内容を多くの大人の人が見に来てくれました。実社会との繋がりこそが自分の「夢」を深掘りし、一生モノになっていきます。自信を持って外に繰り出してみて下さい。大丈夫、何かあればいつでも待ってます。
 
 私からの夏休みの課題は3つ。

①憧れの人をみつけてきて!
②とびきりの「青春」を謳歌してきて!
③コンフォートゾーンから抜け出してきて!

 もちろん、体には気を付けてね。きっと今年も最高にアツい夏だと思うので、健康第一、安全第一、仲間第一!
家族の皆さんとも時間を過ごすでしょう。
素敵な夏休みになることを願っています。私も負けずに最高の夏にしてくる!

これを読んでいるきみへ。

今このNOTEを読んでくれている人が何歳なのか、何をしている人なのか、何が好きな人なのかわからない。
私が載せた学級通信は中学3年生に向けて書いたものだけれども、どの年代の人にも通用すると思っている。
今の自分にもね。

だから最後にメッセージとしてまとめたい。

全力で今に向き合いなさい。

全力で憧れなさい

そして全力で真似しなさい。

好きこそものの上手なれ
真似こそ上達への近道。


この夏、ステップアップした自分になれるように、今、戦おう

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